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異世界とは愛すべき者達の居る世界  作者: かみのみさき
二章 異世界とはのぢゃっ子ドラゴンが居る世界
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1話 やらかし男の後始末.5



 移住希望者のケモ耳達に魔王様と崇められそうになったからここの代表はこの筋肉村長なので俺はその補佐というか裏方だからこの筋肉村長の指示を聞きなさいと全力で村長に振り、村長は溜息を吐き、渋々ながらも了承してくれたよやったね。


 そして笑顔で俺に命令を出して来た。


「私が代表と流君が認めたならば、先ずは、この村を囲う為の柵を設置して貰おうか!」


 えっ、嫌ですよ。

 職権乱用だろ、俺の方が立場は上だから村長に命令されても聞く義務は…はい、俺が塵に変えました…はい、それぐらいはさせて頂きますから拳を収めよう村長。争いからはなにも生まれないっ!? 殴るなよ分かったよ!! 痛ってえなマジで殴りやがった。


 柵ねぇ、どうせなら柵と言うより壁にしたいな。ケモ耳っ子達の安全も守れるし村の規模も前より大きくしても問題無いだろ。


 ミルンは…ネリアニスさんが抱っこしたままだから良いか。いや、ドゥシャさんが来て睨み合ってるよミルン大人気だな。


 村長、柵の設置にこの親方借りて良いか? ちょっと色々相談したくてね、村の防備にも関わる事だからガチでやろうぜ。


 そう言って俺は村長と親方に説明して二人共了承した。だってコレ出来るのきっとこの世界で俺だけだからね。


            ※


 俺が初めてミルンと出会った場所、魔龍の川付近には数メートルは有ろうかと思われる岩がゴロゴロと文字通り山の様に転がっており、護衛にリスタとアジュを付けその岩を空間収納で回収、回収、この川一帯は俺の物だと思って回収しまくり、回収した岩を村へ戻ってほぃ解放っと。


 親方やその弟子達が口をあんぐりと開けているがまだまだ持ってくるからなと行ったり来たりで往復を繰り返し、城壁を全長数百メートルは造れるであろう量の岩が積み重なっていた。


 その岩を職人達総出で削り、ブロック状にしたらまた空間収納で回収して村があった境界線、いわゆる穴を超えて数百メートル程先まで進み解放。


 前の村よりも大きい、街にしましょう作戦である。


 ブロック状にした岩を置いた場所へ職人達が王都から持って来ていた資材や炉、小屋を設置して、そこを起点に壁を造って行く。王都の城壁とはいかないが、高さ七から十メートル程の石壁で村を囲う予定だな。


 だって一番最初に会った豚野郎、俺の倍近く身長あったし、これぐらいしておかないと安心してケモ耳っ子達を外で遊ばせる事が出来ないよ。


「にしても、やっぱり異世界すげぇな」


 凄い速さで石壁を建てていってる。

 なんだよあの職人達、護衛いらないでしょ。

 数百キロある石を、手で軽々持ち上げて、石壁の上で作業している職人に投げて渡してるよ何アレ。

 足場もいりませんね。

 だって壁を走って上まで登ってるもん。

 スキル? 重さを一定時間軽く出来るの?

 物でも人でも指定無しって職人全員チート野郎共かよ!! 


「おい! アンタもうここは良いから、家建てる為に目印の杭打っていってくれや!」


 道幅が約三メートルとして、畑の区画と居住区を分けて目印の杭を打ち込み、家は…何百棟建てる気だよ村長…あの筋肉め。



「んっ? 今穴から何か飛んだ様な…太陽が眩しくてよく見えん」


 穴の下どっかと繋がってるのか? 異世界だから数十メートルジャンプする魚が居てもおかしくは…ないよな? 魚食いてえ。


 今度は穴に溜まった水を叩きつける音がしたな…何だったんだ? まあ良いか。


 いや、確認は必要だろうと穴に向かう。

 水位が上昇してきている穴を眺めるが、ポコポコ空気の泡が出てるだけだな、何も無い。


「杭打ちする前に、この穴の周りを柵で覆わないとな、落ちたら堪らんし」


 手が空いている職人を呼んで魔龍の川近くの木を伐採して、一メートル程の板に加工して穴の周りに打ち込み柵を造っていく。途中から移住希望者のケモ耳男性が手伝ってくれたので人海戦術の名の下にあっと言う間に穴を囲う柵の完成です。


 辺り暗くなるまでぶっ通しでやりました。

 あっと言う間だろ? ケモ耳っ子達の安全の為だもの。


「今日の作業はここまでかな」


 屋敷へ帰ってミルンとケモ耳っ子達に癒されよう。



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