呼声
私は教会の葬式に来たわけだけど暇になっていたから猫を追いかけていた。名はサムといって牧師さんの飼い猫なんだけど話相手がそいつくらいしかいなかったんだ。それなのにサムといえば逃げるように森に入っていくから追いかけるしかなかった。それから森の中にある不審な小屋についたわけだけど鍵がかかっていた。サムはその小屋の隙間から入ったきりで出てこなかった。私は勇気をもって戸を叩いたわけだけど中に人はいないようだった。
サムは直に隙間から出てきた。口には水晶玉をくわえている。私が珠を受け取るなりサムはまた逃げていった。追いかけると、次は、寂れた神社に着いたんだ。八坂神社って札に書いてあった。地べたなんかよりは汚れないだろうからかサムは軒下に微睡んでいた。私も疲れたから並んで休むことにした。
雨が降った。
雨が降った。
また次の日も降った。
雨が降り止まなかった。
私とサムは軒下から出られずにいた。
雨の音に紛れて何か声がする。私は水晶玉を除き見た。そこには未来の私が映っていた。
「そうよ、一期は夢よってね」
「そうよ、ただ狂えってね」
今も将来も私はサムと話している。過去も永劫でもきっと……
「わざわざ始めてなんに
でも終わりを設けたくなるのが
我らのさがなんですよね?」
「なら、夢の中で
の生
を夢見ていたいのが我
らの
さがなんです
よね?」




