55話
茂みの外に現れているキャタピラーは3匹だけ。茂みに隠れているキャタピラーが1匹だけなら合計で4匹のキャタピラーたちと戦うことになるのだろう。
俺は木や茂みに身体を隠して進み隠れながらキャタピラーたちとの距離を詰めていく。
そうしてある程度の距離を詰めてキャタピラーたちに接近した俺はふくろから木の枝を取り出して、キャタピラーが隠れているだろう揺れ動く茂みに木の枝を投げ入れるのと同時に俺はキャタピラーたちに向かって走り出した。
『キャタピラーの群れが現れた!』
『キャタピラーの群れは驚いている!!』
いきなり木の枝が投げ入れられたことで茂みに隠れていたキャタピラーは驚いて出て来るし、木の枝が茂みに入った音とキャタピラーが出てきたからか、茂みに隠れていなかったキャタピラーたちも驚いて動きを止めてしまっている。
俺はこれはチャンスだと更に距離を詰めようとして時間が止まって俺の行動の順番になった。
今ならキャタピラーたちは驚いていてすぐには行動することが出来ない様子だ。
だからこそ驚いて動けていない状態のキャタピラーたちを今のうちに減らして行きたいところだ。
だから俺が選ぶのは攻撃だ。
攻撃を選んだことで動けるようになった俺は一番俺との距離が近いキャタピラーに向けて剣を下から上に切り上げた。
『キャタピラーAに28のダメージを与えた。』
『キャタピラーAは倒れた。』
驚いて動けていない状態のキャタピラーを両断して倒すと、俺は更に他のキャタピラーとの距離を詰めて攻撃範囲に入ったと同時に行動の順番がまた俺に回ってきた。
もちろんここでも俺は攻撃を選ぶ。
俺に行動の順番が回って来ている限りはキャタピラーが攻撃姿勢に入ろうとしない限り攻撃を選ぶ予定だ。
そうして攻撃を選んだ俺は今の俺が攻撃可能なキャタピラーに向けて剣を振り下ろして攻撃を仕掛ける。
『キャタピラーBに29のダメージを与えた。』
『キャタピラーBは倒れた。』
これで2匹目のキャタピラーを倒した。
残りのキャタピラーは2匹。
その残っているキャタピラーたちもまだ驚きから抜け出せていない様子を見せており、今なら更にキャタピラーの数を減らすことが出来るはずだ。
だから俺は今の俺との距離が近いキャタピラーに向かって剣を振るった体勢を戻してキャタピラーたちに向かって更に接近して行く。
そうしてキャタピラーと距離を詰めた俺はキャタピラーに向かって剣を振り上げて攻撃を行なった。
『キャタピラーCに28のダメージを与えた。』
『キャタピラーCは倒れた。』
これで俺は3匹目のキャタピラーを倒した。
残りのキャタピラーは1匹だけになり、そのキャタピラーもようやく驚きから動けるようになったようで俺の方に頭部を向けようとしている。
でもこれなら俺がキャタピラーに攻撃を仕掛ける方がキャタピラーが何かをしようとするよりも早く行なえそうだ。
俺は茂みから飛び出たキャタピラーとの距離を詰めて攻撃を行なう。
剣を振り上げた体勢のままで数歩歩いてキャタピラーとの距離を詰めると、俺は振り上げている剣をキャタピラーに向けて振り下ろして攻撃を仕掛けた。
『キャタピラーDに29のダメージを与えた。』
『キャタピラーDは倒れた。』
『キャタピラーの群れは魔石を4つ落とした。』
『キャタピラーの群れから12の経験値を得た。』
斬撃はキャタピラーDを切り裂いて両断したことで俺はキャタピラーの群れに勝利した。
「今回は楽勝だった。キャタピラーが驚いてくれて助かったぞ。」
もし俺が投げた木の枝に驚いてくれなかったら少しだけキャタピラーたちとの戦闘も長引いただろう。
そんな事を思いながら俺はドロップした魔石をふくろに入れながら、茂みに隠れたキャタピラーを驚かせた木の枝をふくろに入れて回収してボス部屋を目指して先に進む。




