52話
俺はそうなると大きく今いる位置からキャタピラーたちの仕掛けてきた糸を躱さないと行けない。
ここで選ぶのは回避でついでに確実にキャタピラーたちの糸に当たらないように近くの木の裏に隠れることにした。
俺はどう行動するのかを決めると回避を選択して身体が動くようになるのと同時に近くの木の裏に急いで移動する。
『回避成功。』
『キャタピラーAからの攻撃を回避した。』
『回避成功。』
『キャタピラーBからの攻撃を回避した。』
『回避成功。』
『キャタピラーCからの攻撃を回避した。』
木の裏に隠れることで3匹のキャタピラーたちが吐き出してきた糸を回避することに成功した。
ちらりと、先ほどまで俺がいた場所を見ればそこには3匹分のキャタピラーが吐き出した糸が大量に地面を覆っていた。
地面が糸しか見えないくらいあれだけの量のキャタピラーの糸に命中していたら確実に動くことが難しくなっただろう。
少し背筋がゾッとするけど、もう3匹のキャタピラーたちは脅威ではなくなった。
残りの2匹のキャタピラーたちがどう行動して来るのかでキャタピラーの群れとの戦いも変わってくる。
俺は隠れていた木の裏から出てキャタピラーたちの様子を確認してみた。
3匹の糸を吐き出したキャタピラーたちはすぐには動いて来ないだろう。けど、残りの2匹は俺の方に向かって早いスピードで移動して来ている。
俺は足元のキャタピラーの糸を踏まないように気を付けながらキャタピラーたちの方に向かって駆け出した。
2匹のキャタピラーたちはまだ攻撃の体勢にも入っていない様子を見せている。
俺はどちらに攻撃を仕掛けるべきかと考えていると時間が止まり俺の行動の順番になった。
動けなくなった時間の中で俺はゆっくりとキャタピラーたちの様子を確かめていく。
最初に行動した3匹のキャタピラーたちは未だに糸を吐き出した影響ですぐには動けそうにないみたいだ。
残りの迫って来ていた2匹のキャタピラーたちも糸を吐き出そうとしているようには見えない。
迫って来ていた2匹のキャタピラーたちが攻撃を俺に行なってくるのなら糸を吐く攻撃じゃない方法で攻撃を仕掛けて来るのだと俺は予想する。
とりあえず今はどう行動するかだ。
接近して来ているキャタピラーたちのどちらかを倒すことは決まっているけど、どちらのキャタピラーを倒して、倒し終わった場合は次にどう動くのかを考えていく。
俺との距離が近いキャタピラーたちとの位置関係。俺が片方のキャタピラーを倒した時にもう1匹のキャタピラーがどう動くのか。
色々と考えてからどう行動するのかを決めた俺はとりあえず近くのキャタピラーを倒すことに決めたので攻撃を選択する。
攻撃を選んだことで動けるようになると足元を気を付けながら2匹のキャタピラーたちに接近して剣を振るった。
『キャタピラーDに28のダメージを与えた。』
『キャタピラーDは倒れた。』
一番俺との距離が近かったキャタピラーであるキャタピラーDを倒した俺はすぐに次の行動に移れるように残ったキャタピラーの様子を確かめようとした。
けれど、それよりも残ったキャタピラーの方が俺よりも早く行動してきた。
『キャタピラーEが攻撃を仕掛けてきた。』
俺に攻撃を仕掛けてきたキャタピラーEと俺との距離はかなり近い。そのせいで回避を選んでもキャタピラーEの攻撃を回避するのは難しいだろう。
俺はキャタピラーEからの攻撃を考えていた通りに防御することに決めた。
今の攻撃を仕掛けて来ているキャタピラーEが行なってくるだろう攻撃が糸を吐く攻撃じゃないからだ。
もし近い距離から糸を吐く攻撃をキャタピラーEが行なって来るのなら無理矢理にでも回避を選んだが、キャタピラーEが俺に向かって行なおうとしているのは体当たりだからこそここは防御を選んだ。




