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スキルが【RPG】だった。  作者: 甲羅に籠る亀


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44/60

44話

 3匹のキャタピラーを見比べてとりあえずどのキャタピラーがキャタピラーCなのかあたりを付けた。


 1匹だけ口を開いているキャタピラー。それがキャタピラーCだと思った俺はキャタピラーCがこれから行なうだろう攻撃を対処する為に回避を選択する。


 行動の選択を決めたことで動けるようになった俺はキャタピラーたちに向かって進むのと同時にこれから攻撃を行なって来るだろうキャタピラーCに意識を向ける。


 来た!


 俺はキャタピラーCが糸を吐き出そうとしたタイミングでその場から横に飛び退いてキャタピラーCの糸を回避しようとした。


 『回避成功。』

 『キャタピラーからの攻撃を回避した。』


 見事に俺はキャタピラーCが吐き出した糸を回避することに成功する。


 そのままキャタピラーたちに向かって走り出して行こうとした時にまた時間が止まる。


 『キャタピラーAが攻撃を仕掛けてきた。』


 次に攻撃を仕掛けて来たのはキャタピラーAだった。


 キャタピラーCがどの個体なのかは先ほどのキャタピラーCの攻撃で理解している。だからキャタピラーAは残りのキャタピラーのどちらかだ。


 キャタピラーC以外の残りのキャタピラーたちの様子を見て確認してみた。


 1匹のキャタピラーはこちらに頭部が向いていて今にも俺に向かって突撃して来そうな体勢をしているように見える。


 もう1匹のキャタピラーは明後日の方向を向いていて俺に攻撃を今すぐに仕掛けてくるようには見えない。


 なら俺を狙っているのは今にも突撃して来そうなキャタピラーの方だろうと、そう判断した俺はキャタピラーAが糸を吐く攻撃をして来そうにない。だからここは反撃をすることに決めた。


 選んだ選択肢は反撃だ。


 俺は動き出した時間の中で俺に向かって突撃してくるキャタピラーAに向かって距離を縮めながら、キャタピラーAが行なってくるだろう攻撃に対してカウンターを行なう為に剣をいつでも振るえるようにしておく。


 そうして俺とキャタピラーAとの距離が段々と縮まっていくのに合わせて、俺はキャタピラーAの進行方向に剣を置くようにして剣を構えながら進む。


 『反撃成功。』

 『キャタピラーAに29のダメージを与えた。』


 反撃は見事に成功した。


 キャタピラーAが俺に向かって突撃して体当たりを仕掛ける為に飛び跳ねたのに合わせて剣を振るった。


 振るわれた剣は飛び跳ねたキャタピラーAをそのまま切り裂いて身体を真っ二つにしてキャタピラーAを倒した。


 これで残りのキャタピラーはキャタピラーBとキャタピラーCの2匹だけ。


 しかもキャタピラーAを倒して剣を振るった体勢の時に時間は止まり、次は俺の行動の順番が回ってきた。


 キャタピラーたちの様子を確認しながら俺はどう行動するのかを考える。


 今のキャタピラーたちはキャタピラーBがようやく俺の方に頭部を向けている段階で攻撃をすぐに仕掛けてくる様子は見られない。


 キャタピラーCの方も糸を大量に吐いた影響なのか、すぐに次の行動をキャタピラーCも行なえそうにはない状況だ。


 俺はこの2匹のどちらを先に倒してしまうのかを考えた結果、キャタピラーBを倒してしまうことにした。


 理由としてはキャタピラーCが再び糸を吐く攻撃を行なって来そうにないと思ったからだ。


 流石にキャタピラーCも2連続で俺を拘束するような量の大量の糸を吐き出しては来ない。そう思ったのが理由である。


 そうした理由で俺は攻撃を選ぶとキャタピラーBに向けて駆け出した。


 『キャタピラーBに28のダメージを与えた。』

 『キャタピラーBは倒れた。』


 今の俺とキャタピラーBとの距離はそこまで離れてもいないことからすぐに距離を縮めた俺の振るった斬撃でキャタピラーBは両断されて地面に転がった。


 これで残りのキャタピラーはキャタピラーCだけになる。


 しかも次に行動する順番はまた俺だった。

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