40話
キャタピラーとの距離を詰める為に走りながらも俺はキャタピラーがいつでも攻撃を行なって来てもいいように意識をキャタピラーに向ける。
『キャタピラーが攻撃を仕掛けてきた。』
やっぱりキャタピラーは攻撃を仕掛けてきた。
キャタピラーの様子を見るに糸を吐こうとしているように見えることから、俺は回避を選ぶことにする。
事前にいつでもキャタピラーから攻撃を受けても良いように回避を選んでいたこともあって今回のキャタピラーの攻撃は余裕で回避することが出来るだろう。
『回避成功。』
『キャタピラーからの攻撃を回避した。』
動き出した時間の中で俺はその場所から横に飛び退いてキャタピラーの吐き出して飛ばしてきた糸を回避することに成功した。
糸を吐き終えたキャタピラーに向かって駆け寄ろうとした時に俺の行動の順番になる。
ここで選ぶのはもちろん攻撃だ。
キャタピラーは既に糸を吐く攻撃を行なってすぐには次の行動に移す様子はない。
今ならキャタピラーが何かする前に俺の方からキャタピラーに攻撃を与えられるだろうと攻撃を選択した俺はキャタピラーに向かって駆け出した。
そうしてキャタピラーとの距離を詰めた俺はキャタピラーの元まで近寄ると手に持った剣を振るってキャタピラーに攻撃を行なった。
『キャタピラーに28のダメージを与えた。』
『キャタピラーは倒れた。』
『キャタピラーは魔石を落とした。』
『キャタピラーから3の経験値を得た。』
キャタピラーの身体を真っ二つにしてキャタピラーを倒した俺はドロップした魔石を回収する。
やはりキャタピラーは糸に気を付けていれば問題なく倒せる弱いモンスターだと再確認して先に進む。
そうして進んだ先に採取ポイントを発見した。俺は採取ポイントに向かって移動して採取を行なう前に周囲の確認をする。
視覚も含めた感覚的にこの場所の近くにキャタピラーの姿は伺えないことを確認した俺は採取ポイントから採取を行なうことにした。
『手を使って採取しました。』
『毒草が採取できました。』
「未発見のヤツだ。」
毒草と言うこれまで一度も見たことのないアイテムが採取ポイントから採取できた。
このまま手に持っていて手が毒草の毒を受けないかと不安に思いながらふくろの中に毒草を仕舞って調べることにした。
毒草
傷口、または経口接触させることで毒状態にする
毒草は食べさせたり傷口に毒草を接触させない限りは効果を発揮しないようだ。
毒草を持っていた手には傷はないから食べたりしない限りは毒にはならなさそうだ。
今のところはモンスターに毒草を使ったとしても食べさせたりしないといけないから毒草の使い道はないだろう。
とりあえず毒草が使えるようになるまでふくろの中に毒草は仕舞うことになるだろうと思いながら移動していると進行方向の茂みにキャタピラーのお尻が見え隠れしていた。
「あれって隠れているつもりなのか?」
頭隠して尻隠さず、と言った状態になっているキャタピラーを見てどうしたもんかと考える。
あの状態のキャタピラーに攻撃を仕掛けたとして茂みに隠れている頭部の方から糸を吐きかけられないか不安だ。
剣を抜いていつでも行動の選択肢が現れても良いようにしながら茂みに隠れているキャタピラーの元まで向かうことにした。
他の茂みにキャタピラーが隠れているなんてことがあるかもしれないと警戒しながら進んでいくと、『キャタピラーが現れた!』と表示されて時間が止まって行動の選択肢が現れる。
どんな行動の選択肢を選ぼうかを考える。
今のキャタピラーの頭部がどうなっているのかが分からないからこそどんな行動をするべきなのか悩んでしまう。
それでもここはキャタピラーに攻撃を仕掛けることを選ぶことにした。
よくよく見ていればキャタピラーは俺の方に頭部を向けていなさそうだからだ。




