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スキルが【RPG】だった。  作者: 甲羅に籠る亀


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37/51

37話

 Fランクダンジョンのスライム洞窟を攻略した翌日、俺はスライムダンジョンよりは遠くにある弱いモンスターが現れると言うダンジョンにやって来ていた。


 今回のダンジョンに現れるモンスターは1種類だけ、それも糸を吐いて拘束してくる芋虫が巨大化したモンスターが現れるのだと言うダンジョンだ。


 ここのダンジョンもスライムダンジョンと同じで弱くて手に入る物も安いこともあって人気がないダンジョンだそうだ。


 誰も入る様子がないダンジョンの中に俺は入って行った。


 ダンジョンに入れば視界に『Fランク:キャタピラーの森』と表示される。


 このイモムシダンジョンで現れるモンスターはキャタピラーと言う名前のようだ。


 このダンジョンはスライムが現れたダンジョンとは違って洞窟ではなく森の中を探索する形になるようだ。


 決まった通り道を進んで行けば良いだけだった洞窟とは違って、このキャタピラーの森では決まった道がないからこそ探索に時間が掛かりそうだし、それにいつでもモンスターが現れるかもしれないから警戒を続けないといけなくもある。


 剣を抜かずに盾だけをいつでも構えられるようにしながら俺はこの道なき道の森の中を進むことにした。


 そうして進んでいると何かそこに居ると言う感覚を感じて盾をその方向に向けて構えた。


 『キャタピラーが現れた!』

 『だが奇襲を受けてしまう!!』


 盾を構えた方向にある茂みからずんぐりむっくりとした50センチくらいの大きさのイモムシのモンスターであるキャタピラーが奇襲を仕掛けてきた。


 時間が止まった中でキャタピラーの口が開いているのが見受けられることから、キャタピラーと俺との距離もあって事前の知識を元にしてキャタピラーは糸を吐く攻撃を行なおうとしていると俺は判断した。


 ここで防御を選んで盾でキャタピラーが吐き出した糸を防いだとして、もしキャタピラーの糸で拘束される可能性を考えてしまう。


 それならここは反撃でも防御でもなく回避を選ぶべきだろうからと、俺は回避を選ぶことにした。


 『キャタピラーが攻撃を仕掛けてきた。』


 『回避成功。』

 『キャタピラーからの攻撃を回避した。』


 茂みにモンスターが居ると感じ取って防御姿勢になっていたこともあって、俺はキャタピラーの口から吐き出された糸を回避することに成功した。


 キャタピラーが吐き出した糸は俺の後方にあった木に絡み付いているのが視界にちらりと映し出される。


 あの量だと盾で受け止めたとしても若干身体の動きを阻害されてしまうくらいにキャタピラーは糸を吐き出していた。


 糸の拘束は回避することに成功したことで次は俺の行動の順番になっていた。


 ここで選ぶのは攻撃だろう。


 俺とキャタピラーとの距離もすぐに接近することが出来る程度には距離が近い。


 それにこのダンジョンはスライムダンジョンと同じくらいの難易度のモンスターであるキャタピラーの現れるダンジョンだ。


 それならスライムと同じようにキャタピラーも一撃で倒せる程度の強さしかないモンスターのはず。


 俺がキャタピラーに攻撃を仕掛けることにした理由だ。


 俺はキャタピラーとの距離を詰めて剣をキャタピラーに振るって攻撃を仕掛けた。


 『キャタピラーに28のダメージを与えた。』

 『キャタピラーは倒れた。』

 『キャタピラーは魔石を落とした。』

 『キャタピラーから3の経験値を得た。』


 「キャタピラーもやっぱり一撃だったな。」


 手に入った経験値はスライムと同じ3の経験値だったことを確認してからドロップした魔石を回収してふくろの中に入れた。


 それにしてもスライムよりもキャタピラーの方が糸を吐き出して拘束をしてくる分だけ厄介かもしれない。


 木の裏側や茂みにも意識を向けながら警戒して進まないと行けない森の中の探索を俺は再開する。

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