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VS 一反もめん(2)

 放たれたブレードのうち1つが一反もめんを貫いた。一反もめんはゆらゆらと地上近くにまで落ちてきたところを跳躍した飛鳥の白銀剣によって真っ二つに切られ、姿を消した。


 愛達もこの様子をただ指を加えてみていたわけではない。ドローン編隊が一反もめんを追い回し地上近くまで追い込むと、花梨が空中高く跳躍し、必殺技を放った。


「スペシャルローリングドラゴン!」


 雷鳴が轟いたような音とともに一反もめんに3つの穴が開いた。一瞬で5回の蹴り技を放ちそのうち3つが命中したのだ。一反もめんは見かけどおり体力は低いらしく、すぐに地上にゆらゆらと落ちてきて輪郭を失い消えてしまった。


 花梨は愛、紗良、志津香とハイタッチをした。最近いいところがなかった花梨は得意の空中戦で活躍できたのが嬉しいのであろう。


 その様子を横目で見ていた明奈のやる気に火がついた。


「なあ、瑞鶴みつる、ウチにも一匹回してぇな」

「うん」


 瑞鶴は上空を見上げ、1体残った一反もめんを追い回す3機のドローン編隊を見つめた。


「CPU、2番機、3番機のスレイブモード解除、ホバリング。1番機はホーミングモード。……ロックオン!」


 すると、一反もめんを追い回していた3機のドローン編隊のうち2機がその場で静止し、1機のカメラ付きドローンのみが一反もめんを追いかけ回し始めた。


 瑞鶴が上空で静止する2機のドローンを見つめしばらくすると、それらの2機のドローンも一反もめんの追いかけっこに参加を始めた。一反もめんの逃げ道を塞ぐように少し上から2機のドローンが近づくと一反もめんは斜め上の方向にスルリと逃げた。


「あいつ、素早い」


 瑞鶴が深呼吸し、集中する。両手のひらを目に見えないプロポを操縦するかのように動かし始める。すると今度は2機のドローンが異なる機動を始めた。今や3機のドローンはそれぞれ別々に動いて取り囲むように一反もめんを追い回し始めた。


 そのうちについに一反もめんに年貢の納め時が来た。3機のドローンに追い立てられ、一反もめんは地表近くに追い詰められた。


「来たで!」


 明奈が走り込み、地を蹴り高く跳躍した。


「ロイリングドラゴン!!」


 明奈が一反もめんに右のかかと落としを決め、目にも止まらぬ速さで右足を上下に撃ちつけた。雷鳴が轟き、一瞬で一反もめんがボロボロの布切れと化し、ゆらゆら地面に落ちるとやがて消えた。明奈は得意満面の笑みで飛鳥、瑞鶴とハイタッチをした。


 花梨が明奈に近づいてきた。顔が笑っていない。


「明奈さんの必殺技、ローリングドラゴン、ていうの?」

「いや、ちゃうちゃう。ローリングちゃうで、ロイリングやって」


 怪訝な表情で明奈が答えると、花梨の顔が薄く笑った。


「あら、良かったあ〜。私の必殺技、パクられたのかと思っちゃったわ」

「はあ? パクリちゃうわ!失礼な!」


 明奈のこめかみに軽く青筋がたった。


「それと……、そのロイリングドラゴン? それってパンツを見せびらかす技なのかしら?」

「な、なんやて〜〜」

「明奈さんはパンチラ大魔神?」

「ぐぬぬ!!」


 花梨は内心、しまったと思ったがもう遅い。先日、口の悪い弟に言われたことが脳裏に残っていたらしく、それが口をついて出てしまった。


 明奈は怒りと恥ずかしさで真っ赤である。花梨は体育の授業中だったらしくジャージ姿、それに対して明奈は今日、たまたまスカート姿だ。もともとスカート丈短めの活動的な明奈である。角度によってはパンツが見えた、かも知れなかった。明奈が花梨に掴みかかった。


「この手はなによ、離れなさいよ!」

「はっ? 握力52キロなめんなや!」


 急いで紗良と飛鳥が止めに入るが、握力60kg越えの2人でもなかなか引き離せない。花梨と明奈の掴み合いを友人達はオロオロと見つめるばかりであった。

このお話これからどうなるんだろうと、少しでもワクワクしてもらえてたら嬉しいです。

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次も頑張ります!



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