爆誕!ドレッドノートクライシスV~初陣4~
こちらへ近づいていたギガントはあまりの光の強さに思わず手で目を覆った。俺の心はさっきとは一転驚くほど落ち着いておりドレッドノートクライシスに強く念じた。
「動け!あいつを倒す!」
その念に応えるかのようにさらに強く光りついにはラインから光が漏れ始めた。胸部装甲のV字ラインからは炎のような光が強く溢れ出し、顔のマスクからも光が漏れマスクが弾け飛んだ。壊れた両腕部には光が集まり巨大な腕を形成した。
「行くぞ!ドレッドノートクライシス!絶対に勝つ!」
そうドレッドノートに呼びかけ、戦闘態勢に入る。目を覆っていたギガントはこちらの戦闘態勢に気付くと右腕の砲門を素早くこちらに向け、ギガント砲を発射した。それを確認すると俺は無意識に叫んだ。
「ビクトリィィィィブラスタァァァァ!!!!」
俺の叫びに呼応してドレッドノートクライシスは大きく胸を張る。すると胸部の炎のような光からV字のエネルギーの塊が発射され、ギガント砲を相殺した。爆発音とともに粉塵が舞う。しかし、それに構わず俺はギガントに突っ込む。ギガントは驚いたのだろうか、大きく目を見開いて右腕も鎌に変形させこちらを迎え撃つ態勢をとった。近接戦の間合いに入る。ドレッドノートクライシスが力強く踏み込み光の右腕で頭部へ目がけてストレートパンチを放つ、しかしギガントはすんでのところでかわしその両鎌でこちらの首を狙う。しかしその前に光の左腕が鋭くギガントの胴体へ痛撃を喰らわせた。ギガントはその衝撃で吹き飛ぶが空中で体勢を立て直し着地、そしてドレッドノートを睨む。それを確認しドレッドノートクライシスはその光の左腕を地面に近づけた。再び俺は無意識に叫ぶ。
「ビクトリィィィィクロスバイトォォォォ!!!!」
俺が叫ぶと同時にギガントの周辺の地面からいくつもの赤い光が放出されそのすべてがギガントの胴体を貫いた。
「グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」
「ドレッドノートクライシス、敵ギガントにダメージを与えました!」
モニター越しに見ていたニホン支部の隊員たちは唖然としていた。無理もない、さっきまで機能を停止していた機体が急に動いたと思ったらギガントを圧倒しているのだから。
「どういうことだ!?何が起こった!?なんだあのパワーは!?」
「オーバードライブクリスタルからのエネルギー供給が400%を超えています!従来ではありえない出力です!」
イズミ長官の驚きの声に情報を出す隊員たち。その圧倒的なパワーに誰しもが困惑していた。
(ギガントの甲殻を貫くなんて!?やっぱりあなたはクリスタルに選ばれた人間…!)
ミナヅキはフフッと小さく笑った。
「これで、終わらせてやる!」
赤い光に貫かれ態勢を崩したギガントを確認しドレッドノートクライシスは天高く跳躍した。
「シャイニングビクトリースラッシュッ!!!!」
俺のその叫びとともにドレッドノートの体中から溢れ出した光が手のひらを合わせた両腕に集まる。天に掲げたその光はどんどん強く大きく伸びまるで大きな剣のように見えた。背中からも翼のように赤い光が溢れ出す。
「ギャオオオオオオオオオ!!!!!」
ギガントも最後の抵抗とばかりに両腕を砲門に変形させギガント砲を天に向かって連射する。しかし、溢れた光が意思を持ったようにギガント砲を相殺、ドレッドノートには届かない。
「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
ドレッドノートクライシスはその光の剣を地上のギガントへと振り下ろした。そのあまりの大きさにギガントは逃げ場を失う。ギガントはその大きな光の剣にあっという間に包まれた。
「グギャラァァァァァ!!!!」
ギガントの断末魔が鳴り響き光の剣が小さくなった時にはギガントは形姿も残さず消滅していた。天に昇ったドレッドノートクライシスはまばゆい光を失い大地に力なく落ちていった。俺の意識も朦朧としてドッと疲労感が押しよせてきた。
「どうだ…倒したぞ…ばーか…」
そう呟いて俺は瞼を閉じた。
~次回予告~
トーキョーを守るため赤き光をその身に宿したドレッドノートクライシス!
その不思議な力が研究者たちに注目されることとなる!
あの赤い光の正体とは!?そんな謎を解明する間もなく新たなギガントが襲来!
今度の戦場は、海上だっ!
次回!爆裂機装ドレッドノートクライシスV
死闘!パシフィックオーシャンに潜むもの!
燃え上がれ!ビクトリーブラスター!




