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戦え!!爆裂機装ドレッドノートクライシスV  作者: 爆裂機装ドレッドノートクライシスV
第一話 爆誕!ドレッドノートクライシスV
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爆誕!ドレッドノートクライシスV~初陣3~

 復活したギガントは心なしか先程に比べて大きな威圧感を放っているように感じた。グルルルルルと小さなうめき声が聞こえる。

 「せ、戦闘態勢を継続!」

 俺は上ずった声でそう告げ、出かけた涙を抑え敵ギガントを見据える。その時にはギガントは右腕をこちらへ向けてきていた。しかもさっき確認した時の人間の手と同じ形状のものではなく、指が長く伸び砲台のような形状へと変化し砲門の部分から光が、徐々に、強くなって…そこで俺は思い出した、ギガントが放出する謎のエネルギー弾、ギガント砲の存在を!それを思い出した瞬間、恐怖で無意識に後ずさるイメージをしてしまった。

 「グギャラァァァァァ!!!!」

 「エ、エネルギーシールドォ!!!」

 右腕から光の玉がこちら目がけて放出された。俺は右腕に装着してある電磁シールドを構えようとしたが、こちらの精神は不意を突かれグチャグチャだったため上手くドレッドノートクライシスにイメージが伝わらなかった。大きな衝撃がコックピットを襲った。

 「ドレッドノートクライシス!右腕部被弾!右腕コントロール不能!」

 通信機からオペレーターの声が届く。被弾の衝撃で機体は大きくバランスを崩す。モニターには「右腕部破損80%」と出ていた。もう右腕は動かないだろう。そのことに大きく動揺しながらバランスをとろうとする。しかしさっきよりも大きな動揺、不安定な精神状態のためうまく操縦できない。その間に大きく吠え、ギガントは左手を鎌のように変形させこちらへ突進。ようやく態勢を整えたドレッドノートクライシスだったが眼前には鎌を振り下ろすギガント。またコックピットが揺れる。

 「左腕切断されました!」

 再びオペレーターの悲痛な声。ギガントは器用に巨体を回してドレッドノートクライシスの腹部に強烈なローリングソバットを喰らわせる。

 「うわあああああああああ!!!!!」

 俺はさっきよりも大きな衝撃に思わず叫んだ。機体は地面をガガガガッとえぐりながらビル群を破壊しそこで止まった。ギガントとの距離は離れたがなおもこちらへ向かってくる。

 「くそっ!ドレッドノートミサイル!!!」

 ドレッドノートクライシスの両脚部の側面が開き発射口が展開しそこからミサイルが覗く。モニターがギガントをロックオンしたことを伝えると俺は操作パネルの発射ボタンを押す、するとドレッドノートクライシスの両脚部に搭載されたミサイルが火を噴きギガントへと発射された。片足4門合計8門の発射口から発射されたミサイルは全弾ギガントの体に命中し爆発し、あたりは爆煙で包まれた。

 「よ、よし、あ、当たった!」

 俺は完全に動揺していた、あんなものではギガントは倒せない。ギガントの体を覆う甲殻は今までどんな兵器でも傷をつけることすらできなかったのだから。案の定、煙が晴れるとそこにはまるで何もなかったかのように立っているギガントがいた。

 「あ、あぁぁぁぁぁ!!!!!」

 俺は絶望した。もう武装は残っていない、両腕は無くなり機体に内蔵された武器はあのミサイルだけだ…詰んだ、終わった、そういった感情が俺を支配した。その負の感情に合わせてドレッドノートクライシスの目の赤い光、体のラインの光は弱くなり力なくその場に尻餅をついた。

 「ドレッドノートクライシスの動力出力、15%まで低下!このままでは動きません。」

オペレーターの報告にイズミ長官は焦った。

 「まずい、このままだとギガントにされるがままだ!」

先程までの歓喜のムードから一転、司令室は驚きや落胆の声が上がっていた。誰もギガントの再生を予期していなかった。

 「作戦失敗だ…」

イズミ長官は呟く。それを聞いた隊員たちが悲痛な表情となった。しかし、イズミ長官の隣に立つミナヅキはまだ真剣な表情で動けないドレッドノートクライシスをモニター越しに見据えていた。

 (諦めないで!あなたはクリスタルに選ばれた人間なのよ!)

 

 俺はコックピットから見える景色をぼうっと見ていた。こちらにゆっくりと近づいてくるギガントがカメラが壊れたからなのだろうかザザザッとノイズが走ったモニターで確認できた。その後ろに広がるのは崩れたビル、壊れかけの町。

 (俺しかできないことだったのに…俺は…俺は…!)

 悔しさと憤りからガンッとコックピットの動かない操作パネルを殴る。

 「シラヌイさん!シラヌイさん!早く脱出を!作戦は失敗です!早く!」

 そんな声が通信機から聞こえる。だけどこのまま生き残ってなんになる、俺は負けたんだ。そしてドレッドノートまで壊してしまった、俺にしかできなかったのに!俺にしかトーキョーを守れなかったのに!俺は潔くここで死ぬ。生き恥なんか晒すものか!そう自暴自棄になった俺の耳から通信機越しに聞こえてくる声は小さくなって違う声が聞こえてきた。

   ここまま負けていいのか?お前はすぐに諦めるんだな。

   「仕方ないだろ、もう戦う力はもうこいつに残ってないよ。」

   それは言い訳だろ?本当に死ぬ気があるなら自爆特攻でもしろよ。

   「…!だって動かないじゃないか!ドレッドノートは!こんなんじゃ…!」

   それはお前の心が弱いからだ。

   心とリンクするクリスタルが動かないのは諦めているからだ、弱虫。

   「何…!」

   子供のころからいつも諦めてばっかりなお前は逃げ癖が付いてるんだよ。

   そんなお前にこの機体を託した奴らがかわいそうだな。

   「ふざけんな!俺は弱虫じゃねぇ!」

   だったら本気を出せ、いつまでもびびってんじゃねぇよ。

   「ああ、やってやるよ!コノヤロー!!」

 そんな会話をした。そうだ!俺はトーキョーを守るんだ!こんな弱気でどうする!

 「動けぇぇぇぇぇぇ!!!!!ドレッドノォォォォトォォォォ!!!!!」

そう叫んだとき、ドレッドノートクライシスはまばゆい赤い光を発した。

 

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