16.魔物と相まみえる
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「こ、これはついに、俺たちの実力を試す時が来たってことだよな...」
「そ、そうよね...これまでの特訓の成果を見せるときね...」
クラスメイトが口々にそういうが、声は手足は震えているし、まともに戦えるようには見えなかった。
「...いや、君たちはもしもに備えて、ここで待機していてくれ。ここは我々兵隊が行く。」
ソフィアさんは、決心したかのようにそういった。
「え、で、でも...」
「私たちだって、戦える。」
他のクラスメイトがそういうが、ソフィアさんは首を横に振った。
「そんな手足を震わせた状態で何を言ってるんだ。敵の規模感がまだ把握しきれていないから、8割方の兵力を投入することになるだろう。もしわれわれの手に負えなかったり、第2陣がきてしまった時、この国が危ない。その時は、君たちが戦って、この国を守ってくれ。」
「ソフィアさん...」
ソフィアさんは、俺とオリーナ先生の方をの方をちらりと見る。オリーナ先生は、首を横に振った。なんとなく、何が言いたかったのかはわかる。ソフィアさんはきっと、俺を連れて行きたかったんだろう。この中でまともに戦えるのは俺くらいだろうと踏んで。オリーナ先生に拒否されてしまったが。
「...では、行ってくる。兵士を集めろ!」
そう言って、ソフィアさんは出ていった。残された俺たちにできることは、練習場の隅でソフィアさんの無事を祈ることだけだった。
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それからどのくらい時間がたっただろうか。数分前、ソフィアさんから「戦闘状態に突入する」と通信が入ったと聞いた。あの人なら無事に勝てるだろうと、そう思っていた時。
大きな爆発音とともに、部屋が揺れた。地震、とは少し違う。これは、まさか...!俺が飛び出そうとした時、誰かがそれを遮った。
「待って!待ってください昇くん!外に行ってはなりません!」
必死な顔をした、オリーナ先生だった。
「今の聞こえたろ!?きっと、魔物たちが国の中に入ってきやがったんだ!あれから数分しか経ってない、距離的にあちらはおとりで、本命なんだろうよ!」
「わかっています!ですが...!」
俺は心配そうにそういうオリーナ先生に、耳打ちする。
「大丈夫、殺さないよ。ただ気絶してもらうだけだ。死神としてはおかしいんだろうけど...あんたの夢を、こんなとこで終わらせやしないさ。」
そういって、俺はその場から飛び出した。後ろから何か聞こえたが、もう振り返ることはしない。そして予想通りというべきか、大勢の魔物が押し寄せてきていた。街のあちこちを壊し始めている。
「アビス!頼むぞ!」
「仰せのままに!」
俺はナイフを引き抜き、突進していくのだった。
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