12.訓練の揉め事
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俺たちが戻ると、何やら騒ぎになっていた。
「あの教え方はないでしょう!?俺らまともに武器を扱ってこなかった初心者なんですよ!?それをあざ笑って、冷笑して、挙句の果てには木剣でたたくって...!しかも最後、真剣で切りかかりましたよね!?すんでで止まったからいいものの、ちょっとでもずれてたら大けがですよ!?」
「ふん、甘いんだよガキが。いいか、この先はおこちゃまが踏み込んでいい場所じゃないんだよ。戦場なんだ、人の命がかかってんだよ。俺たちは国を守らなきゃいけねえの。初心者に構ってる暇なんてほんとはないんだ。見てやってるだけでもありがたいと思え!」
駆け寄ってみると、どうもクラスのやつらと騎士団の兵士たちがもめ事を起こしてるらしい。中心にいるのは...ああ、やっぱ龍也か。そばでは女子生徒数名がすすり泣いていた。なるほど、そういうことね。クラスのリーダー様は情にお熱いこって。
「お前たち、何をしている?」
「団長...!」
「聞いてくださいソフィアさん!この人たち俺らのことをバカにしてくるし、訓練なのに真剣で切りかかったりしてくるんです!!怪我したらどうするんですか!?」
それを聞いて、目をすっとそらすソフィアさん。言えねえよなあ、俺とはずっと真剣でやってたなんて。笑いそうになったが何とか我慢する。
「さっきも言ったろ!これはお遊びじゃねえんだ、戦争なんだよ!命かかってんだ、怪我する覚悟もない奴らが来ていいとこじゃねえんだよ!」
団員たちの言う通りだな。ちょっと前までのんきに学生やってたやつらに、そんな覚悟があるかと聞かれたら、まあないだろうよ。俺はどうなんだ、と聞かれたら...ちょっと説明に苦しむが。
「なるほどな、話は分かった。まずお前たち。」
ソフィアさんは団員に向けて話す。
「初めて武器を持った時、団員になって訓練を始めたとき、何を感じた?今のように動くことは出来たか?以下のような覚悟は持っていたか?」
「それは...」
「いいか、こいつらが置かれた状況は、そういうことなんだ。誰だって初めては怖いものさ。だろう?」
「...」
「今はだめでも、これから強くなっていけばいい。今期待しても、ほとんど意味はないだろうよ。」
ソフィアさんは、俺をちらりと見る。俺はあえて目をそらした。
「で、君たち。」
「は、はい!」
「甘ったれるな。いいか、こいつらも言っていた通り、これhじゃ命がかかった戦いだ。生半可な気持ちでやっていいものじゃない。巻き込まれた、と思っているのだろうが...それは違う。君たちは選ばれたのだ。そして望んだものでないとはいえ、他とは違う大きな力を持った。なら、その責任は果たすべきだろう?」
「そ、そんなの理不尽でしょう!?望んでないのに与えられて、責任を果たせだって!?馬鹿げてる!」
「だがみんな、もらった時は嬉しそうにしていたじゃないか。なのに、それで自分が苦しむことがわかったらこれか?それは都合がよすぎるんじゃないかい?」
「ぐっ...あなたは、あなたはどちらの味方なんですか!?」
「いいものはいい、悪いものは悪いといってるだけだ。敵味方という概念じゃない。」
「っ...もういい!こんなのうんざりだ!皆行こうぜ!」
そういって、龍也は訓練場から出ていく。同意して付いていくもの、あわあわしながら追いかけるもの、迷いながら付いていくもの...俺を含む数人を除き、みんな出て行ってしまった。
あいつら...はぁ。
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