11.戦いの結果
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「ほぉ、避けるか。だが...!」
ソフィアさんは上空の俺に向けて、素早く剣を振る。間違いなく当たる、避けることなんてできない。そう思える攻撃だった...のに。
「...!」
俺は体を翻し、すんでのところでよけていた。まるで、磁石が反発するかのように、自然に避けていった。こんな動き、普通ではできっこない。なんだこれ?
「その動き、一体なんだ?お前の職業とやらによるものか?それともそのナイフか?」
「さ、さあ?自分にもさっぱりで...なんか自然に体動くというか。」
「うーん...無意識か。なら...」
ソフィアさんは剣を構えなおし、何やら唱え始めた。
「火を司りし精霊よ、わが剣に宿りその力を示せ...!」
途端、剣がぼうっと燃え始める。見るからに暑そうだが、ソフィアさんは何ともなさそうだ。
「もしかしてこれ、魔法ってやつですか!?」
「いや、厳密には違う。私は魔法は使えないからな。」
「え、じゃあこれはいったい...」
「世の中には、魔法が使えないやつでも、魔法みたいなことができるものがあってな。この剣のここ、赤い球がついているだろう?」
ソフィアさんが指さした位置には、赤い宝玉のような装飾品がついていた。
「これは飾りじゃなくて、魔法を閉じ込めた石なんだ。これによって、魔防が使えない私でも、魔法の真似事ができる。ではいくぞ...!」
そういって、また切りかかってくる。ナイフで受け止めるが、熱が伝わって俺の手が熱くなった。
「あっち!」
思わずナイフから手が離れる。そのすきを待ってくれるほど、ソフィアさんは優しくなかった。ソフィアさんはすかさず、剣を振りぬき、すんでのところで止まった。
初戦は、俺の完敗だった。
「...まいりました。」
ペコリ、とお辞儀をする。ソフィアさんはなぜか、あっけにとられたような顔をしていたが、すぐに我に返り、炎を消して剣を収めた。
「よくナイフ1本でここまで耐えたな。こんなやつは初めてだよ。」
ソフィアさんは笑って、俺のあたまをくしゃくしゃとなでる。
「あ、ありがとうございます。」
「詰めが甘いところはあるが、これから直していけばいい。私直々に鍛えてやるんだ、せいぜい強くなってくれよ?」
「は、はい!」
「うん、いい返事だ。じゃあ、そろそろ戻ろうか。皆も訓練を終えたころだろう。おんぶしてやろうか?それともだっこのほうがいいかな?」
「いや結構です」
「(´・ω・`)」
俺はソフィアさんとともに皆のもとへと戻った。なぜかソフィアさんはしょぼくれた顔をしていた。
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