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11.戦いの結果

☆☆☆


「ほぉ、避けるか。だが...!」


ソフィアさんは上空の俺に向けて、素早く剣を振る。間違いなく当たる、避けることなんてできない。そう思える攻撃だった...のに。


「...!」


俺は体を翻し、すんでのところでよけていた。まるで、磁石が反発するかのように、自然に避けていった。こんな動き、普通ではできっこない。なんだこれ?


「その動き、一体なんだ?お前の職業とやらによるものか?それともそのナイフか?」


「さ、さあ?自分にもさっぱりで...なんか自然に体動くというか。」


「うーん...無意識か。なら...」


ソフィアさんは剣を構えなおし、何やら唱え始めた。


「火を司りし精霊よ、わが剣に宿りその力を示せ...!」


途端、剣がぼうっと燃え始める。見るからに暑そうだが、ソフィアさんは何ともなさそうだ。


「もしかしてこれ、魔法ってやつですか!?」


「いや、厳密には違う。私は魔法は使えないからな。」


「え、じゃあこれはいったい...」


「世の中には、魔法が使えないやつでも、魔法みたいなことができるものがあってな。この剣のここ、赤い球がついているだろう?」


ソフィアさんが指さした位置には、赤い宝玉のような装飾品がついていた。


「これは飾りじゃなくて、魔法を閉じ込めた石なんだ。これによって、魔防が使えない私でも、魔法の真似事ができる。ではいくぞ...!」


そういって、また切りかかってくる。ナイフで受け止めるが、熱が伝わって俺の手が熱くなった。


「あっち!」


思わずナイフから手が離れる。そのすきを待ってくれるほど、ソフィアさんは優しくなかった。ソフィアさんはすかさず、剣を振りぬき、すんでのところで止まった。


初戦は、俺の完敗だった。


「...まいりました。」


ペコリ、とお辞儀をする。ソフィアさんはなぜか、あっけにとられたような顔をしていたが、すぐに我に返り、炎を消して剣を収めた。


「よくナイフ1本でここまで耐えたな。こんなやつは初めてだよ。」


ソフィアさんは笑って、俺のあたまをくしゃくしゃとなでる。


「あ、ありがとうございます。」


「詰めが甘いところはあるが、これから直していけばいい。私直々に鍛えてやるんだ、せいぜい強くなってくれよ?」


「は、はい!」


「うん、いい返事だ。じゃあ、そろそろ戻ろうか。皆も訓練を終えたころだろう。おんぶしてやろうか?それともだっこのほうがいいかな?」


「いや結構です」


「(´・ω・`)」


俺はソフィアさんとともに皆のもとへと戻った。なぜかソフィアさんはしょぼくれた顔をしていた。


☆☆☆


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