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10.バレた武器と訓練

☆☆☆


ちらりとオリーナ先生を見ると、ばっちり俺の方を見て、ニコニコとしていた。あの武器を出現させるのを待ち望んでいるのだろう。


俺はため息をつきながら、そしてニヤリとしながら、腰に差したナイフを取りだす。鞘から抜いた瞬間、青白く模様が浮かびあがる。やっぱりかっこいい...最高やんこのナイフ!!


そんなウッキウキの俺とは対照的に、オリーナ先生はその様子を見て口をあんぐりと開けた。まさかあの大鎌がナイフになるとは思いもしなかったろう。ソフィアさんもオリーナ先生の様子を見て、訝しげな表情で俺を見る...あ、目があった。


「...ああ、そういうことか。」


ソフィアさんは何かを察したように、くっくっくと笑っていた。もちろん、周りの人はなんのこっちゃわからず、頭に「?」を浮かべている。身内ノリはよくないよね~


「お前、水晶玉じゃなかったか...?」


ただ一人、親友の功だけは小声でそんなことを言っていたが。情報が遅いな、友よ。


「武器の種類ごとに、ある程度分かれてやろう。では剣の人は~...」


武器の種別ごとに、というわけで俺はどうしたものかと首を傾げる。ナイフ武器など俺しかいなかったし、近接武器の人たちは…なんていうか、ゴリマッチョとヒャッハーしそうな人達ばっかだったから避けた。あそこは俺がいていいとこじゃない。


かといって、剣のとこに行こうとしたら、「君は違うだろう?」ってソフィアさんに止められたし...どうせぇっちゅうねん。


「では、うちの団員も含めてやろう。お前たち、武器の扱い方を教えてやれ。君は...うちにナイフ専門はいないからな、私がやろう。」


にやにやしながらそういうソフィアさん。まさかこいつ、俺と1対1になるためにわざと組みやがったな!?性根腐ってやがる!


「やあ、今朝ぶりだねえ?いい武器を買えたようで何よりだが...オリーナ様からいただいた武器はどうしたんだい?」


「あ...あはは...」


ニヤニヤ笑いながら言うソフィアさんに、脹れっ面のオリーナ先生。俺は胃が痛くなるのだった。


☆☆☆


「さぁ、武器を構えろ。私直々に、戦いというとのを教え込んでやる。」


「お、お手柔らかにお願いします…」


そう言いながら、武器を構える。順手で構えようとして、なんかしっくりこなかった。試しに逆手で構えてみると、手に馴染むようなフィット感。まるで、この武器がそう構えるべきであるような。


「ふん、やはり素人か。武術の心構えというものが見受けられない。武器の構え方がなってないぞ。」


「えぇ初心者ですとも。だからお手柔らかに…」


「問答無用。いくぞっ!!」


ソフィアさんは一気に距離を詰めてくる。避ける暇もなく、かといってナイフ1本で受け切るのは至難の業だ。武術の武の事も知らない初心者な俺では、到底避けるのは無理だった。


…はず、だったのだが。気づけば俺は、体を宙に浮かせ、ソフィアさんの武器にナイフを突き立てていた。否、ナイフを突き立てた反動で浮いて、攻撃を避けたと言うべきか。金属同士がぶつかる音が、耳をつんざく。


死神という職業ゆえか、はたまたこのナイフのおかげか、その両方か…理由は分からないけれど、体が思った以上に動く。理屈は分からないけれど、考えるより先に体が動いていた。


☆☆☆

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