18話 なんとか母親に電話できないか
「・・・」
布団の中で横になっていたが寝付くことができなかった。理由は先ほどの会話だった。
「私・・・どうなっちゃうんだろう・・・」
自分自身の将来を考えていた。
「ずっとここで殺し屋になるための訓練を受けるのかな。その訓練も、私のためとはいえ危険そうだし・・・お母さんとも連絡ができないし・・・」
多分、帰宅しない私のことを心配しているだろうと考えていた。
もしかしたら警察に連絡もしているかもしれない。そうなって仮に警察に保護されれば、コウジとケイコは誘拐罪とかで逮捕されちゃうのか。そんなことを考えていた。
「せめてお母さんとは電話したいけど・・・」
手元にはケータイがなく、この家には固定電話もなさそうだった。
「明日お願いしてみようかな・・・」
そう考えてみるもすぐに諦めた。コウジは許してくれるかもしれないが、ケイコが許してくれる想像がつかなかった。
「はぁー・・・明日も朝早くから商店街で買い物しないとだし・・・もう寝よう」
そう言い、目を閉じて寝ようとした。
「・・・電話BOXだ!」
目を閉じて明日することを考えていると、商店街の入り口にある電話BOXを思い出した。ケータイが没収されて手元にない以上、そこで家に電話するしかないと思った。また、電話BOXならコウジが警戒していたGPSによる逆探知の心配もない。
「ケイコさんに怒られるのは怖いけど・・・やっぱりお母さんも心配だし」
改めて明日、家に電話をかけてみることを決めて、目を閉じた。




