過ぎていく時間
お風呂から出た私は濡れた体をバスタオルで拭き寝間着を着る。
スキンケアを済ませて洗面所から出た。
そうして私以外誰もいない家の電気を全て消して自室へ向かった。
自室へと入ると、昔から何一つ変わっていない私の部屋だ。電気をつけて私は勉強机に行き椅子に座り近くにある写真立てを見る。
私と一緒に写真に写っている少女がいる。目が赤くて綺麗な子だ。その写真の子を見ると懐かしい気持ちにな気持ちになる。
この少女は私が保育園にいた時に知り合った子だ。
彼女はすごく不思議な子だったのを今でも覚えている。
彼女と会ったのはみんなが外で遊んでいる中に一人難しそうな本を読んでいたのを見て私は声をかけたのを覚えている。
話しかけたら彼女は私を見た。
彼女の容姿はすごく綺麗だったのは印象深い、赤い宝石のような瞳に、透き通るような白い肌の子だった。
子供ながらに綺麗な子だなと見惚れてしまった。
彼女とそれから意気投合して一緒に遊ぶようになった、だが小学校に上がる時に私は今のこの街に引っ越した。
それ以降、この写真を後生大事に残している、もう一生会えないとわかっていても。
何故だか、私はこの写真を捨てられない。
写真立てを戻して、まだ湿っている髪の毛をドライヤーで乾かす。
髪の毛を乾かしながら写真の少女の事を考える、彼女は今何をしているのだろう、彼氏を作り楽しい人生を送っているのだろうか。
それとも彼女はあの美貌を武器にして雲の上の存在になったのだろうか。
一生会うことのない写真の少女について考えているうちに、完全に髪の毛が乾いた。
椅子から立ち、ベッドに行く。
明日は美咲と古着屋に行く日だ。どんな服を着ていくか、ぼんやりと考えながら微睡む。
そうして私は気づかぬ間に眠りにつく。
朝、スマホのアラーム音によって私は目を覚ます。
重たい体を引きずりベッドから出て、洗面所にふらふらとした足取りで行き私は歯を磨く。
鏡に映り込む自分の顔を見ながら歯ブラシを前後させる。
面倒な歯磨きを終えて、眠たげな顔を洗い、タオルで顔を拭いていく。
リビングに行きテレビを付けて朝のニュース番組を見る。朝食をパンで適当に済ませる。
朝食を終え、だらだらと時間を過ごしていて、ふと時間を見ると、美咲と待ち合わせている時間が迫ってきている。私は準備をし始める。
準備を終え、誰もいない静かな家を出て、私は駅へと向かう。




