第4話 ダンスのレッスン
「素晴らしいです、ナターシャ様!」
ダンスの先生が、歓声をあげた。
手袋をはめて、ダンスのレッスンに臨んだ私。
先生と手を取り合い、軽やかにステップを踏む。
先生とペアのレッスンは、固まることもなく、難なくこなした。
――手袋、効果、ありすぎじゃない!?
「お褒めにあずかり、光栄ですわ」
私は、優雅にお辞儀をした。
とたんに見物人から、ほぅ。と、ため息が漏れる。
どうかしら!?
見てたかしら!セバスチャン!!
私、こんなに優雅に踊れてよっ。
みんなの視線も釘付けだわっ!!
クルッとターンをして、セバスチャンを探すと、セバスチャンは部屋にいなかった。
……え。嘘。
見て、なかった……??
なんて、もったいないことをしたのかしら、セバスチャン。
私の今のダンス、見物料をいただいても、おかしくないくらいの価値があったのに。
――そうだわ。
手袋があれば平気なようですし、セバスチャンと一緒にダンスしたいわっ!!
一緒に踊れば、否が応でも、私を好きになるはず……!!
「なんて完璧なダンス。ああ、麗しのお嬢様。私をどうするおつもりですか?」
「セバスチャン、我慢しなくていいのよ。私を、好きだと言ってかまわないわ。」
「ですが、私は執事です。お嬢様、貴方は罪なお方だ……」
なんて、展開になるかもしれませんわっ!!
こうしてはいられない。
レッスンが終わると、私は、セバスチャンを探すことにしました。




