第2話 Side セバスチャン
今日も、私の美しい小鳥がよく囀っている。
麗しい見た目に、この声。最っ高ではないか!
まるで、春の庭園に迷いこんだ、ひばりのようだっ!!
……おっと、申し遅れました、私、お嬢様専属の執事、セバスチャンでございます。
お嬢様のあまりの麗しさに見惚れて、失礼しました。
私、元は、由緒ある貴族でしたが……、
親の代で、理由あって没落してしまいました。
困窮していたところを、お嬢様のご両親に助けていただいたのです。
以来、私は、お嬢様の専属執事となり、成長を見守ってきました。
私が、お嬢様と初めてお会いしたのは、お嬢様が8歳の頃です。私は、16歳でした。
その頃から、お嬢様は可愛らしく、まさに、地上に舞い降りた天使!!でした。
ですが、周りがあまりにも甘やかしたものですから、少々、自己肯定感が高く育ってしまわれまして……。
まあ、あれだけ美しかったら、それも当然かもしれませんね。
私は、お嬢様のご両親から受けたご恩をお返ししたく、お嬢様を、一人前にすることを誓いました。
いずれは、美しく、完璧なお嬢様にふさわしい、完璧な殿方をお探ししなくては。
しかし……、
お嬢様は、少々変わった性格だったようで……。
お嬢様に口答えをする、私が気に入ってしまったようなのです。
これはいけませんね。
突き放そうとするたびに、想像を超える反応をなさるものですから、どうにも調子が狂ってしまうのです。
……でも、私は知っているのです。
お嬢様は、とても純粋な方でいらっしゃることを。
ほら、手をつないだだけで、真っ赤になって固まっていらっしゃるではないですか。
これでは、殿方と、ダンスなんてできません。
少々、指導が必要なようですね――。




