鏡
俺の名前は田中誠一。どこにでもいるようなごくふつうの高校生だ。俺のいる学校にはある噂がある。なんでも真夜中の学校のトイレの鏡で自分の顔を見ると自分の死に顔が見えるというのだ。好奇心に駆られた俺は真夜中の学校にひとりで向かうと不注意にも閉め忘れたであろう窓が一箇所だけあったのでそこから学校の中に見事侵入し、目的のトイレに向かった。そして鏡を見ると普通に今の自分の顔がうつっていた。やっぱり死に顔が見れるなんて嘘じゃんって思いながら、せっかく真夜中の学校に来たのでそのまま帰ることなく探検することにした、やはり昼間の学校の雰囲気とは大違いでかなり不気味だ。しばらく歩いて、学校内を探索し満足して帰ろうとすると天井から液体が落ちてきた。暗くて液体の色は見えなかったが雨漏りとは考えにくいので上をみるとめちゃくちゃ大きな人面蜘蛛がよだれを垂らしながらこちらを見ていた。急いで走って階段を降りていったがその蜘蛛は速く、そいつの糸に捕まった。その時俺は気づいた
よく見るとその蜘蛛の顔は生物教師の内藤先生だった
「君みたいな怖いもの知らずが夜の学校に入ってこれるようにあえて見回りの時に窓を開けておいたんだよ。そして今から君は私に喰われるんだよ」
ああ、あの鏡は間違ってなかった
真夜中の学校になんかこなきゃよかった
俺はこの年齢で死ぬんだ
後悔しながら俺は顔面から喰われていき、骨すら残らなかった
次の日から田中誠一を見た人間はいなかった




