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ホラー短編集 死んだ5人が残した映像   作者: 荒木政一郎


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8/10

足音

俺の名前は中村太郎。サラリーマンだ。今日は休みなので一階のリビングのソファーでゆっくり寝ているとインターフォンが鳴った。めんどくさいなと思いながら無視していたところ、玄関には鍵をかけていたのにもかかわらずそいつは普通に玄関から家に入ってきた。隠れなければと思ったが隠れる

時間も場所もない、危険を覚悟したうえでそのまま寝たふりをすることにした。足音はリビングを徘徊しているだが俺はある違和感を感じた。足音は2人なのだが片方の足音が奇妙なのだ。好奇心に打ち勝てず少し目を開けると目の焦点があっていないよだれを垂らした男がブリッジをしながらリビングを徘徊している。慌てて目を閉じ、寝たふりを

していると、足音はこちらに向かってきてこういった

「君本当は起きてるよね?」

引っ掛けかもしれない、寝たふりを続けているとそいつは俺の顔を舌で舐めてきた

気持ち悪さのあまり俺はそいつの顔面を思いっきり殴り、家を飛び出した

すると町中にブリッジをした奴らがいた


ニュース「中村太郎容疑者が逮捕されました。容疑者は町でブリッジをしながら徘徊し、通行人の顔を舐めるといった行為を普段から繰り返しており、警察は余罪を調べています」


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