帰り道
俺の名前は近藤武。高校生だ
その日はテストで赤点をとり、居残りで帰りがかなり遅くなり自転車で帰っているとある違和感を感じた。
いつもなら30分もあれば帰ってこれるのにその日は1時間経っても家に着けなかった。角を曲がると何度も同じ場所に戻ってきてしまうのだった。全速力で前に進んでも引き返しても結果は同じだった。そして今更ながら普段ならどの時間帯でも通行人が10人くらいいるはずなのにその日は自分以外誰もいないことに気づいてしまった。2度と家に帰れないかと思い精一杯、普段祈らない神に祈った「一生のお願いです。どうにか家に帰れますように」
するとあたりが光に包まれ、気づくと自分の部屋にいた、「よかった自分の家に戻れた」安心したら喉が渇き、1階の冷蔵庫に飲み物を取りに行こうとドアを開けるとまた自分の部屋が広がっており、それを何度も繰り返しているうちに餓死寸前の状態になった、ドアから出られないならいっそのこと窓から飛び降りて外に出ようと思い、飛び降りるとまた自分の部屋のベッドの上にいた。あれから明らかに1日経過したのに外の様子は変わらない。
「いやだ、死にたくない、誰か助けて」
その頃
武の母「今日は武が好きな唐揚げよ」
武「やった!いただきます」
武の父(今日の武、どこか違和感があるな。気のせいか?)
ご飯を食べ終えた、武は風呂に向かった
浴槽に入った武はつぶやいた
武「願いを聞いて、ちゃんと家には帰してあげたよ」
その頃、部屋に閉じ込められていた本物の武は餓死していた。




