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41/45 早苗ー悪い女

※選挙、行きましょうか、ネットに踊らされてる人多そうですからお気をつけて

2日前

当選確定1日後ー月曜日ー


都内のホテルのベッドの上で赤崎早苗は裸のままケラケラと笑っていた


「こらぁ、もう出てらっしゃい、くすぐったいでしょ」


足元の膨らんだシーツがもぞもぞ動き出し、ひょっこりと顔を出したのは倉田だった


「あれぇ、くすぐったいだけ?」


その顔を見て早苗はまた吹き出してしまう


(可愛い子だね)


もじゃもじゃの髪をなでるとニコニコしながら這い上がってきた


(ほら、こうやってちょっと脚を開いて誘うと、嬉しそうに胸に飛び込んでくる

 ぎこちない舌使いがだんだん上手になって、喘ぎ声が出ると褒めて褒めてって見上げてくる

 尻尾がついてたらブンブン振り回しそう

 こんな子と恋愛したら楽しいんだろうな)


(けどね)


早苗は半身を起こし、ベッドの端に腰かけた

倉田はその白い裸体に背中からするすると手を回して後ろから抱きしめる


(この子の肌、すべすべで女の子みたい、気持ちいい

 これだけでも捨てがたいなぁ)


早苗はサイドテーブルに置いたバッグに手を伸ばし、黒いカードのようなものを取り出した


「これはキミのかな?

 盗聴器でしょ」


「あ」


倉田は早苗の肩越しにバツの悪そうな顔で舌を出した


「ということは、神野くんも知っているのね」


「知ってるよ」


「なんて言ってた?」


「3日待つって」


「優しいのね

 彼、モテるでしょ」


「そうなんだよ、全然イケメンでもないのに妙にモテるんだよ」


「あれは感動的だったわ

 神野くんがあんなにぼーっとしちゃうなんてw」


「ナツが刺された時のこと?

 あいつはナツのことになるとポンコツになっちゃうんだ」


「女にとっては嬉しいわよ

 キミは逆にしっかりするのね」


「神野がポンコツになると自動的に僕がしっかりするようにできてる」


「そう、いいコンビなんだ」


早苗は俯いてクスクスと笑った


「ねえ、もう大塚さんとこ帰らないなら僕と付き合っちゃえば?」


「だめよ

 キミとは明日が見えない

 ひと月先には私のことなんか忘れちゃうでしょ」


「えー、そんな〜

 またフラれちゃったよ

 大塚さんなら何か見えるの?」


「白髪頭で二人並んで公園を散歩してたわ」


彼女は仰向き、涙を堪えているように見えた


「幸せだったの、本当に幸せだったのよ

 でも、もう魔法は解けちゃった」


倉田は腕に力をこめて彼女の体をベッドの中へ引きずり込んだ


「とりあえず、もう1回しよ」


「もう4回目w」


「彼を忘れたいんでしょ、だから僕を呼んだんでしょ」


「そうね」


「僕の気持ちはおかまいなしだ」


「ひどいよね、私、自分のことしか考えてない」


「いいんだよ

 僕はね、大好きな人が死んじゃって

 それ以来、悲しいとか辛いとか、わかんなくなって涙も出なくなったんだ

 だから痛みなんてないよ」


(そうか、それでこの子の笑顔はどこか泣いてるみたいに見えるのね)


「こういうセックスはよくないわね

 傷を舐めあって、お互い傷つけて」


「でも、少しだけ忘れられるからさ

 ね、もう1回しよ」


「じゃ、お詫びに本気出しちゃおうかな」


早苗はくるりと体を入れ替えて馬乗りになると、倉田の両手を押さえつけた


「早苗ちゃん、すごい、いい眺めだ」


早苗は

ゆっくりと腕を広げていき『しゃべるな』とでも言うように倉田の唇を塞いだ

長い長い口づけは離れがたく、糸を引いて何度も降り注ぐ

伝わる鼓動が熱く速くなるのをうっとりと受け止めると、荒い息遣いが首筋を這っていき唇が耳たぶを引っ張った

彼女の膝が腰骨をじわりと押してくる


(やばっ、俺の弱いとこバレてる)

「あの

 すみません

 もうイっちゃいそうです」


早苗が目を細め、意地悪な笑顔を浮かべる


「まだ何もしてないわ、我慢して

 諦めたらそこで試合終了なんでしょ」


(それ、ファンの人に絶対怒られるやつぅ)


「早苗ちゃんって

 悪い(ひと)だったんだね」


倉田を見下ろす早苗の笑顔には愛しさも憐れみもなく、獲物を追い込んだ喜びに満ちていた


そうして二人はすべてを諦め忘れて、弾けるように抱き合った



【余計なお世話書き】

選挙と関係ないですがな。

えーっと、倉田くんが金持ちのわりになんでモテないかのお話です。

4回ってw

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