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33/45 騒乱ースマホは壊れなかった

公園で騒ぐ声はただの声ではない

振り返ると、大塚が男と揉めているようだ

スタッフたちが遠巻きにしてなだめようとしている


「キミ、やめなさい!」


大塚が叫ぶ声が聞こえ、男は唸り声のような奇声を発して腕を振り回した

スタッフが数名で囲むと男は後退りして振り返り、公園の出口に向かって走り出していく


その手に小さいがナイフが握られているのが見えた


「ナツ! 来るな

 みんな離れろっ」


神野が叫んだ


ナイフを持った男が公園から飛び出してきた

逃げようとする親子連れの列に突っ込んでいく

金属を擦り合わせるような子供たちの悲鳴が耳を突き刺した


最初に反応したのは倉田だった


男の後を追って走り出す

追いついた瞬間に背中から蹴り飛ばし、倒れたところで右手を踏みつけた

握っていたナイフが地面に転がるのを見て倉田が舌打ちした


「!」


ナイフに血が付いている


振り返るとナツがわき腹を押さえてゆっくりと倒れていくのが見えた


「ナツっ!」


神野と真希も走り寄ってきた


「大変! 救急車呼ぶわ」


真希がスマホを取り出した


公園から大塚のスタッフたちが走ってくるのが見えたが、倉田はそれを止めた


「騒ぎを大きくしないで

 野次馬をこっちに来させないでください」


そして赤崎を見つけて頼んだ


「誰か応急手当できる人いないか」


「わかりました」


赤崎は頷いて走り出した

心当たりがあるようだ


振り返るとナツは痛みに顔をゆがめている


(よかった、意識はある)


神野はナツの横に座り込んでおろおろと名前を呼び続けているだけだった

倉田はその頭を思いっきり平手ではたいた


「しっかりしろっ、神野!」


バチンッという音で神野は我に返り、ナツを抱え街路樹を背に支え起こした


「この方、近所の小児科医院の看護師さんです!」


赤崎が救急箱を手にして女性の手を引っ張って戻ってきた

すぐに応急処置が施された


「大丈夫ですよ、傷は浅いです

 消毒と止血しておきますから」


「ありがとうございます」


看護師の言葉に神野が礼を言うとナツが顔を上げた


「子供たちは?」


家族連れの列はすでに見えないところまで避難していた

ナツが最後まで残ったために、子供たちに突っ込むという最悪の事態は避けられたようだ


「大丈夫、みんな無事だよ」


山口の言葉にナツは頷いた


「私の、スマホ…」


「ここにある、壊れてない」


山口が自撮り棒の付いたスマホを差し出した


「カン、ちゃん」


「なんだ?」


「配信させて」



【余計なお世話書き】

当たり前ですがここからは完全フィクションです。

暴力は本当に許せないです。

最近、多くないですか。

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