表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/47

20/45 行事ーサマーセール

6月の定例議会が終わった


副市長と大塚の言い合いは議会の名物となり、議会ウォッチャーなる配信者も現れてショート動画があげられるようになった


無論この議会ウォッチャーは神野の仕込みだ


ついでに副市長のブログもプチ炎上させている

山口と倉田が集めて来たパワハラっぽい動画を発信元に気を付けて2~3本あげたら、それに乗っかってきた連中のおかげで労せずして『パワハラキャラ』になってくれた


そろそろ梅雨が明けようかという頃

神野は大塚にビデオ通話をつなげた


「神野さん、見えてます?」


「はい、見えてますよ」


「15秒を意識して話すようにしたら、動画のアクセスが多くなった気がします」


「集会の方はどうですか?」


「はい、順調に増えてます

 人が集まりすぎて駅前広場は借りられなくなりました」


大塚の情報は神野がSNSでさりげなく拡散させている

政策の内容ではなく『面白い議員』というタグだが、それでも人集めにはなっているようだ


「大塚さん、夏休みのイベントの件ですが

 できたら商店街主催がいいんですけどね」


「タイムテーブルにあった『夏のイベント』ですか

 サマーセールならありますよ

 商店街で企画して私も参加します、票になるというより顔つなぎですね」


「今回はウチも参加して、大塚さんがネットリテラシーに明るいところを見せたいんですが、どうでしょう」


動画配信はいまや子供に人気の職業だ

その現場を見せると言えばかなりの集客になるはずだ


「いやあ、ネットリテラシーはあまり自信ないです」


「サポートしますからw

 商店街からおカネ出してもらえればウチのタレントも使えるんですけどね

 芸能事務所なんかに頼むよりずっと安上がりですよ」


「町内会長に相談してみます」


「私のイメージでは学校の文化祭的な感じです」


「文化祭?」


「ウチで人を集めますから、事務所に大塚さんのやりたいことを展示してはどうでしょう」


「ああ、そういうことですか

 いいですね、議会で使ったパネルがたくさんありますからすぐ準備できます」


「もうひとつ、企画があります

 大塚さんの母校はお近くですか?」


「小学校からずっと地元民ですよ」


「では、高校のサークルか何かで討論会ができそうなところはないですか」


「そういうことなら、選挙権が18歳になったときに文化祭で発表していたグループがありました

 たぶん、政治や選挙に関心があると思います」


「討論会に参加の交渉お願いできますか?」


神野は大塚に副市長とは正反対の属性を持たせようと考えていた


ネットリテラシーが高く、子供の意見も聞く柔軟な姿勢

副市長と喧嘩するのも厭わない意志の強さを持ち合わせている


(加えて猫好きw

 なかなか、いいキャラじゃないか)



ビデオ通話が終わると、大塚は内田を振り返った


「神野さんって、こうやって月に1,2度打ち合わせするだけなのに、どんどんアイデア出してくれるよね

 最初は楽な仕事だと思ったけど、考え違いだったみたいだ」


「はい、いつの間にか先生が有名になって驚きです

 この前の集会で野次が飛んだときは思わず目頭が熱くなりましたよ」


「内田さん、大袈裟な」


「いままで野次が飛ぶほど人が集まったことないですから、嬉しくて」


(そっち?)

大塚は苦笑した


「あの人、最初に会ったとき『プロですから』って言ったんだ

 正直、なんのプロかわからなかったけど、こういうことなんだなぁ」


「はい、あのメイクさんに来ていただいたポスターもすごく評判がいいです

 やっぱりプロって違うんですねぇ」


「いや、まったくだ

 100万でも200万でも安い、本当に僕はラッキーだと思うよ」



【余計なお世話書き】

タレントさんとか頼むと安くても数十万くらいはかかりますので、YouTuberとかはお得です。

ケチって誰も知らない芸人さんとか呼ぶとリアクションする方も辛い。

どうせ無名なら動画でも上げてもらった方がコスパいいので自然の流れでは。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ