表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/47

17/45 悪友ーネガティブキャンペーン

神野はオフィスでほっぺたのあたりをマッサージしていた

このところよく見かける光景だ


「なにやってんだ? カンタ」


カメラ班チーフの山口が顔を覗き込んできた

山口は神野をいまだに昔のハンドルネームで呼んでいる

学生の頃からいっしょにバカをやってきた男で気安い仲だ


「久しぶりにリアルで営業したら、笑いすぎた」


「ああ、倉田が持ってきた選挙案件か」


「あ、そうだ

 ぐっさんも面白い話があんだけど乗らないか?

 ギャラは倉田が払うし」


「なんだ、動画か?」


「ネガティブキャンペーン用の素材なんだけど」


「ほおおおおお」


山口は大袈裟に驚いてみせた


「あれはやりすぎると訴えられるだろ」


「そこはそれ、あくまで一般の善意の第三者ってテイで」


「テイかよw」


「倉田を使っていいからさ、俺も空いてる時間は手伝う、悪いけど頼むわ」


「いいよ、最近デスクワークばっかりで飽きが来てたからな」


神野はタブレットのブラウザを立ち上げた

映し出されたのは副市長の顔写真だ


「ターゲットはこいつなんだが

 今度の選挙の最有力候補だ」


「うわー、絵になるっつうか、見事に悪役顔だな」


「メイクがいらなくて助かるよw

 見た目通りのかなりのパワハラおじさんなんで、しばらく張り付いてればいい画が撮れると思う

 スケジュールはわかるんで狙っていけば確率あがるし」


「部下を怒鳴るとか、店員に威張り散らすなんてやってくれるかな?」


「動物や子供が嫌いらしいから、その辺の画が撮れるとベターだ」


「ちょっとしたドキュメンタリーの撮影だな」


「頼むぜ、山口ムーア監督」


「ずいぶん早くから仕込むんだな」


「選挙戦に入ってからでは遅い

 あらかじめパワハラのイメージを付けとくんだよ」


(神野、楽しそうだな

 悪い顔してるw)


実際の表情はほとんど変わっていないが、古なじみの山口には神野が上機嫌なのがわかった


神野はフロアを見渡した

(あとは花澤女史にメイクさんを借りる交渉を)


花澤はデスクにいたが、今日はナツは来ていないようでほっとする


「よお、カンタ」


「ざーさん、おつです」


「なんだ? 今夜は旦那は地方巡業だから来てもいいぞ」


「何がいいんすか

 勘弁してくださいよ」


「冗談だって」


「そういう冗談でナツがぶんむくれるんで」


「あの子はカワイイなぁw」


「じゃなくて、男性のメイクできる子、貸してもらえますか」


「ああ、選挙ポスターか?

 そうだな真希ちゃんあたりが上手いな

 あの子はニュースキャスターのメイクとかやってるから」


「お願いします」


「代わりに倉田よこせ」


「ああ、いいっすよ

 男性化粧品のモデルですか」


「あいつの肌は化粧ノリいいんだよ

 ほんと、男なのがもったいない」


「ざーさんって倉田には手ェ出さないんですね」


「あの肌質はなぁ、化粧するにはいいんだが、女みたいだからそそらないんだよなあ

 それがいいって女もいるだろうけどな」


「倉田ってモテるわりにはフラれてばっかのイメージっすね」


「いつも高そうな服着てるし、見た目も悪くないのになぁ

 よほど下手くそなんだろ」


「知りませんってw」


「カンタもAVなんか真に受けるなよ

 あれは男が見るように作ってあるから、女にしてみりゃまるで的外れだ」


あけすけな下ネタに神野は苦笑いをした

花澤はメイクアップアーチストとしては一流だが中身はオッサンだ


「それに、あいつは本心見せないしな」


(ざーさんにもわかるんだ

 てか、この肉食獣が手を出さないってなるとどうしようもねえな

 ご愁傷様)



【余計なお世話書き】

ぐっさんこと山口くんはバディとして頼りになる存在で技術担当です。

ネガティブキャンペーンはやりすぎるとマジで訴えられるのでほどほどに。


花澤さんってこのキャラで押してまいります。

ナツがなんでヤキモチ妬くかさっぱりわからないw

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ