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馬鹿野郎供の異世界奮闘記  作者: 眼鏡ヒゲ
6/7

第5話 馬鹿野郎供、練習する。

仕事が立て込んで遅くなりました。

ごめんなさい。

第5話です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

神聖ルブルム帝国 騎士団訓練所内 魔法修練場

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


前回のあらすじ。

うさ耳っこキタコレ。


「すっげぇ!マジもんやんけ!なぁなぁ耳触ってええか!?」

「おー!動いてる動いてる!本物やん!」


貴也も信耶も大興奮だ。

ちなみに俺も興奮してる。まさか生きてるうちに獣っこを見られるとはなぁ。


「あの…その…、」


オルバは異様なテンションの2人に囲まれて怯えているようだ。


「話を聞け!」


2人にディセウスの鉄拳が落ちる。

うわぁ、嫌な音したぞー。

膝から崩れ落ちる2人。そりゃ鎧つけてるもんな。


「…っいってぇな馬鹿!殺す気か!」

「初めて見たんだからちょっとぐらいいいじゃねぇか!」

「いいわけあるか!

いくら幼いとはいえオルバは女性だぞ!獣人に興味を持つのはいいが節度を守れ!愚か者どもが!」


「……え?」

「…………マジ?」


急にテンションの下がった2人が恐る恐るオルバを見る。


「男の娘じゃなくて…女の子…?」

「……Really?」


小さく頷くオルバ。

すぐさま土下座する2人。


「申し訳なーい!ごめんなさい!」

「本当に失礼しました!てっきり男の娘かと思いまして!」


それはそれで失礼だし問題だろう。

めっちゃ耳とか触ってたもんなぁ。


「いえ、大丈夫ですよ。ホントに大丈夫ですから!」

「騎士団に女の子がいるなんて思ってへんくて…!申し訳ない!」


あー、確かに。

騎士団って男の世界ってイメージやしなぁ。


「他の国ではいざ知らずルブルム帝国では、騎士団の入団に性別の決まりはない。というよりも女性の方が魔術的素養が高い為、必然的に魔術師は女性が多くなるのだ。」

「ほーん。そうなんや。

ほなオルバちゃんは魔術師見習いさんなんや。」

「は…はい!そんな感じです!まだまだ勉強中ですが、頑張ってお手伝いさせていただきます!」

「見習いと言っても先程言ったように彼女には才能がある。

貴様らの様な凡俗でもわかる様に教えてくれるだろう。」

「一言多いのう!このイケメンはんは!!」

「喧嘩売ってんのかオラ!お前どこ中出身じゃい!」


イケメンへの沸点低すぎるなこいつら。


「何を言ってるか分からんが、夕方までは好きに使え。

オルバも終わったら今日は帰っていい。よろしく頼むぞ。」


そう言うとディセウスはオルバに鍵を渡し出て行った。

その背中に全力でフ○ックユーしている馬鹿が2人いた。


「あ…あの、それで今日はどんな魔法を練習されるんでしょうか?」

「「「………さぁ?」」」

「…え?」

「いや、新しいスキルが出たんやけどそれがどんなんかまったく分からへんねん。せやからここで色々試して調べてみよて思て。」

「はぁ…なるほど。ではまず私がお手本を見せてみますね。」


そういうとオルバは的に向かって手をかざす。

10秒ほど経った頃だろうか、オルバの手のひらに何かが集まっている気がした。


「ウィンドカッター!!」


何かが手のひらから放たれ、的に当たる。

お見事!


「すっげぇ!なんか出た!」

「マジすげぇ!かめ○め波だ!波!やっべぇ!」


2人が大興奮している。

そりゃそうだ。本当の魔法を目の前で観れたのだから。

俺だってめちゃくちゃ興奮してる!


「オルバちゃんそれどーやんの!?」

「おせーて!おせーて!!俺は元の世界でも魔法使い予備軍やったけん!!出来ると思う!」

「いえ、あの、で…ですからこれは私のスキルなので…。

これは風を圧縮して刃状にして放つ初級魔法です。

今やって見せたように攻撃系スキルは基本的に目標の視認と手の平による方向性の決定、そして発声で発動します。

私はまだまだ見習いなので発動までに集中する時間が長いのですが、ベテランになれば発声だけで発動できる方もいらっしゃいますよ!」


ほうほう。

なるほど。しかし今の魔法は名前から効果が察しやすいな。

ゲームに馴れ親しんだ俺たちならすぐに攻撃系だと分かる。

しかし貴也のスキル名はまったく想像つかん。

いや、正確に言えばインディアナって言われたらもうインディアナ・ジョー○ズしか思いつかんのよね。

まぁ、なんのかんの言うてもとりあえずは…


「今のやり方でやってみたらどうや?」

「せやな、いくでぇ…!インディアナー!!!」


しかし何も起こらなかった。

さっきオルバに感じたような気配も全くない。


「なぁ、貴也」

「…何も言うな。」


ふと横を見ると信耶が腹を抑えて爆笑している。

貴也は耳まで赤くしており、よほど恥ずかしかったようだ。

まぁ、恥ずかしい理由も分からんでもない。

俺だって同じ状況なら恥ずか死するわ。


「何も起きてませんね…。貴也さんは何か肉体が強化されていたりなどの感覚はありませんか?もしくは疲れていたりなどは?」

「いや…特にないな。特に疲れてもない。」


むしろまだ笑い転げている信耶の方が疲れていそうだ。


「なるほど。体に疲れもないという事はスキル自体が発動していない可能性が高いですね。

恐らく条件を満たした際に発動出来るか、自動的に発動されるかのどちらかだと思います。」

「なるほど…。と言うことは今は何も出来んちゅうことやな!」

「残念ながらそういうことになりますね。」

「なんや残念やなぁ。まぁ使える時来たら使えるやろ。ゆっくり待つわ。別になんかと戦う訳じゃあるましい。」


いや、俺ら魔王倒さなあかんねんけど。


「それより腹減ったな。」

「そうやなぁ。なんか食いに行くか。」


信耶が笑うのをやめ、貴也に同意する。

確かに腹は減ったな。


「オルバちゃんは普段どんな所でご飯食べてんの?」

「私ですか?大体は隊舎の食堂か町の何処かで適当にって感じですよ。」

「そっかそっか。俺らまだこの国に来て期間が短いから、どっか美味しい所知ってたら教えてよ。」

「構いませんよ。私の好きなお店でもいいですか?」


おう。うさ耳が揺れておるわ。

食べるのが好きなんだろうなぁ。きっと。

それより貴也はサラッとナンパしてるなこれ。


「ほな鍵閉めて早速行こうや。」


俺たちはちゃちゃっと片付け鍵を閉める。

ディセウスは返した方がいいんかな?何処におるんやろ。


「私は鍵を管理室に返して来ますね。入り口でら待ってて下さい。」


そう言って走り去るオルバのお尻には丸い尻尾がふわふわ揺れていた。


「めっちゃ揺れてるな。」

「あぁ、ふわふわやな。」


いいものを見た。

めっちゃモフりたいな。


こうして俺たちのはじめての魔法体験は何も起きずに終わった。

俺たちの心に残ったのはうさ耳少女が可愛いという事。

そして一緒に言ったレストランは野菜専門店で実にうさぎが好みそうではあるが、ダイエット中の女性ならともかく男3人には少々物足りない味であった事だけであった。


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