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馬鹿野郎供の異世界奮闘記  作者: 眼鏡ヒゲ
3/7

第2話 馬鹿野郎共、準備する。

2話目です。

プロローグ含めると3話目ですけど。

ーーーーーーーーーー

神聖ルブルム帝国 神殿内客室

ーーーーーーーーーー


俺たちが召喚されたその夜、

神殿内にあてがわれた部屋で今後の話をしていた。

いきなり訳の分からない事態に巻き込まれ、信耶も貴也も疲れ切っているようだ。

かく言う俺も今すぐにベッドに飛び込みたい気分だ。

もしかしたら一夜たてば全て夢であったという可能性もまだ捨てきれていない。

しかし周辺の景色や、空に浮かぶ星の位置などがここは日本ではないことを示している。


異世界でも月は地球と同じ(そう見えるだけかもしれんが)なんだなぁと我が家に想いを馳せていると貴也が切り出した。


「そんで、お前らはどうするべきやと思う?」

「いきなり魔王やなんや言われてもなぁ。大体こういうのは転生して神様にチートな力を貰って挑むもんちゃうんかい!ほんで目が覚めたら美少女を助けたり、ToLoveるもんちゃうんか!ちゃうんか!それなのに目が覚めたらオッサンに囲まれて美少女が出てきた思ったら魔王倒せって!?阿保か!一般人やぞ!童貞やぞ!?死ぬっちゅーねん!!!」

信耶の変なスイッチが入ったようだ。

童貞って拗らせるとこうなるのかなぁ。怖いなぁ。

「せやけど信耶の言ってることも分かるわ。そもそも俺らちょっとお茶目な大学生やぞ。なんか特殊な能力もないし頭がええ訳でもない。なんで俺らなんや?」

「何で俺らとかそこは考えんでええやろ。

そもそも魔王を倒さな向こうの世界には帰れへん事は確定してんねや。

ほな魔王をどうやって倒す?って話をしようぜ。」


こういう時に冷静に考えられるのは、貴也の良いところだ。

ただし俺たちがどうやって倒すかを考えるには足りてないものが多すぎる。


「兎にも角にも情報が足りなさすぎるよな。

今日の所は寝て、明日から情報を集める方向でどうや?」

「そうやな。この世界の常識、金銭、生態とか何もかんも足りてない。明日朝一でメアリーさんとこ行こうか。」


ーーーーーーーーーー

翌日 ルブルム帝国 神殿内祈祷の間

ーーーーーーーーーー


「魔王をどうやって倒すか…ですか?」


俺はメアリーさんに話を聞く為に神殿へ残った。

貴也と信耶はそれぞれ街で情報収集して来るとのことだった。


「そうなんや。

倒すって言われても俺らは元の世界ではただの学生やった。そりゃ喧嘩ぐらいはした事あるけど魔物を倒すなんてした事ないんですわ。戦うにしても武器なんかも使えへんし。」


「なるほど。申し訳ございません。説明不足でした。

確かに武器などは使われたことはないでしょう。

しかしセフィラにおいて戦うという事は必ずしも武器を振るうだけではありません。」


「どういう事ですか?まさか魔法使うとか?」


「その通りです。右肩をご覧下さい。

淡く光る紋章がありますね。これはセフィラに住む総ての人に生まれつきあるもので【紋章(クレスト)】と呼ばれるものです。

紋章は戦う意志に反応し進化致します。

紋章の多くは戦闘や訓練、日常生活でも進化する事があります。

まずは紋章を進化させる事を意識されてはいかがでしょうか。」


なるほどな。よくわからん。

戦う意志ってなんや。やるぞーって思ったらええんか?


「ただ想うだけではいけません。

こうしたい、こうありたいと強く想ば紋章はきっと答えてくれます。

貴方様にどうぞ神祖ルブルムのご加護がありますように。」


うーん。相変わらずよく分からんな。

とりあえず2人と合流するか。

あいつらが調べた事もあわせて確認しよう。


ーーーーーー

神殿内客室

ーーーーーー


貴也はまだ帰って来ていなかったが、俺と信耶は用意された晩飯を食いながらそれぞれが調べた情報を共有していた。


「俺の方でわかったのはさっき話したメアリーさんから聞いた事だけだな。信耶はどう?」


「俺はこういう時の定番、ギルドを探してみた。」


まぁ、そりゃそうだよな。

転生とか召喚にはギルドがつきものだ。

誰だってそうする。俺だってそうする。


「結論から言うとギルドはあった。

まぁ、ラノベとかのイメージそのまんまでいいと思う。

誰でも登録出来るって話やったから登録して来た。」


そう言うと懐から名刺サイズの金属板のような物を差し出して来た。


「これがギルドカードや。なんか特殊な素材で出来てて、魔法の力で俺の情報が書き込んであるらしい。

システムとしては仕事を受ける時、仕事を完了した時にギルドに出すと評価ポイントがたまる。

一定以上たまるとランクアップでより上位の仕事が受けられるって話をらしいわ。」


ほーん。

まぁ、よくあるパターンのやつやな。

明日俺も貴也と一緒に登録しにいこう。

そう思っておると、扉が開き貴也が帰ってきた。

何やら深刻そうな顔をしている。


「どうした?深刻そうな顔して。

ヤバイ情報か?」


「あぁまぁ…そうやな。かなりヤバイ。」


大概の事は何とかなるで済ませるこいつが、ヤバイと言うのは大体ロクなことがない。

中学校の時のストーカーの事だって…これはまぁいいか。

とにかくロクなことではないはずだ。


「この街…風俗ないぞ。」


----------本当にロクでもねぇわ。


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