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神獣 フェンリル 2

 天狼ちゃんと(らん)の追いかけっこは結界内を走り抜け空でアクロバット飛行をし、樹々の中を縦横無尽に動き時には(らん)が追い越そうと挑発してたけど結局、天狼ちゃんは(らん)を引き離す事ができなかったので(らん)の勝ち?だった。

 天狼ちゃん的にショックだったらしいけど(らん)の事を“兄貴“と呼んでその後エリアル君やその他の騎獣達を交えて飛び方をレクチャーしたりしてた


 私とヒルデは流石に全力のアクロバットに疲れ、湖の近くで休んでいると色んな動物達が来てくれてモフモフタイムを満喫しました〜!

 普段触れない鳥ちゃん達や狐型の騎獣がいたのでちょっと乗らしてもらったりモフモフの子供まみれになってしあわせだった〜。



 モフらせて貰ったけど中々ピンとくる子がいなくて結局は契約できなかった。


 ヒルデは自分でも騎獣が欲しかったらしく色んな子と試してたけどやっぱり中々ピンとこなかったみたい。だけど1羽の綺麗な鳥と仲良くなって従魔契約をしてヒルデの肩に乗っている。

 綺麗なイエローの毛に尻尾は長く先がオレンジがかってて可愛い。大きさも鷹とかフクロウくらいのサイズなので腕に乗ったりもするから、ヒルデに革で腕と肩に止まれるように爪が当たっても痛く無いように即席で革のベストと腕当てを作ったんだ。




めいならモフりたくて契約すると思ってた」


「私もしたかったけど〜、そこまでピンと来なかったし…私にはライムが増えたばかりだからいいの!」


「それもそうね。私もこの子に出会えてよかった」


 ヒルデが契約した鳥ちゃんはコウライトバードという種類で光属性を持っている為光の速さで飛ぶ事が出来る。そして従魔契約により鳥ちゃんが見た景色を契約者であるヒルデが見る事が出来るので、偵察とかにこれから活躍してくれると思う。



「ヒルデ名前は?」


「うーん…どうしよう…めいオススメは?」


「え?ん〜…レモンとかは?」


 色から考えたのと、ライムと同じ日に仲間になったのでレモンとライムでちょっと親戚っぽいからどうかと思ったんだけど…


「良いね!レモンにする!!よろしくねレモン!!」


「ピュイ〜♪♪」


レモンは綺麗な声で鳴くとヒルデの頬にスリスリして甘えてる。

う。…羨ましい私にもいつかしてくれるかなぁ…



 

 

 夜は結界内にハウスを出してハウスで過ごす事にした。

ライムは初めてのハウスだから中に入ったら色んなところを見て探検していた。

 色々見たけどどうやらベットの上の天井が気に入ったらしく早速糸を出して自分のベットを作ってる


「じゃあライムご飯作るから待っててね」


 今日はライムとレモンが新しく仲間になった記念でちょっと豪華にいこうかな。

 ヒルデもレモンの為に止まりやすい木を作ってあげている。


 


「お待たせ〜!今日は記念日だからちょっと豪華にしたよ〜」


 テーブルの上には唐揚げにブルーバッファローのステーキにポタージュスープにシーザーサラダに柔らかパン、果物の盛り合わせ等など色んな物を準備しちゃった。


 食事はみんな気に入ったみたいで残さず食べてくれた!

レモンもライムも唐揚げが気に入ったらしく体の体積以上に食べてたけど何処にいったのか不思議。


 その後お風呂に入ってまったりとした後寝た。





「ピピピピ!」


「んー…」


 スマホのアラームが鳴りとりあえず起きる…けどまだ寝ぼけてるから気をつけないと2度寝しちゃう…まぁ、今日忙しく無いからちょっとぐらいは良いと思うけど…

 何度か瞬きをしてゆっくり覚醒すると…目に入ってきたのは艶のあるカーテン?あれ?このベット天蓋付きだっけ?

 ラミールのお城に泊まった時に見たようなドレープの入ったカーテンが見える…


「…ってそんな訳あるかーい!!ここはハウスの中の筈!」


ガバッと起きるとヒルデもつられて起きたみたい。


「おはようめいどうし…え?」


 ヒルデも起きて目の前に驚いている。


「おはよ!ヒルデ。起きたらこの状態なんだけど?」


 ヒルデと顔を見合わせていると上から糸を垂らしてライムが目の前に降りてきた。自分で少し糸を揺らして私の肩に上手く飛び乗ってきた。


「これもしかしてライム?」


 カーテンを指さして聞いてみると、昨日と同じように上の手で○を表してフリフリ踊ってる。


「わぁ〜♪凄い!綺麗な布〜!高級品なんだもんね!凄いライム〜!!」


 肩から掌に乗せて頬ずりして褒める。ライムは嬉しいのかその場でクルクル回ってる



「本当に綺麗な布ね…手触りも凄く良い」


「こんな素敵な布で作った服を着たら他の物を着れなくなっちゃいそうだよね。」


 サラッとした布を手に取ってついでに鑑定と解析アナライズしてみると…


鑑定

 フローズンスパイダーの作り出した布

 最高級品 

 汚れにも強く、艶、手触りだけでなく耐久性も高い


解析

 染色する事も出来る。

 魔力をしっかり馴染ませると付与する事が出来る

 染色は精霊が育てた植物や宝石が良い


 フムフム…精霊が育てた植物ね…じゃあトリスの結界の中にあるから今度取りに行こう。

 付与かぁ…これで普段の服を作れば更に防御力が上がるね!


「ライム!こんな凄い布ありがとう!!大切に使わせて貰うね」


 芯になる木の棒を作ってからヒルデと一緒にこの布を巻いて空間収納に入れてしまっておく。


 何作ろうかな〜♪丁度良いからちょっと服を変えようかな〜♪

 今はシャツに巻きスカートにスキニーみたいなパンツだけどショートパンツにニーハイとかにしようかな。ちょっと伸縮素材だと良いなぁ…ライムに頼めば使ってくれるかな。

 色んな事を考えて楽しくなってきちゃった〜!!




 「ではエアスト様これで私達は行きますね!また遊びに来させて下さいね」

 

 「うむ。気をつけて帰るが良い」


 私達はエアスト様に神獣様達の【CALLコール】と私の物も渡して氷樹の森を後にした。

 私はらんに乗ってヒルデは天狼族のNo.2のライに乗ってる。天狼族の子は交代で来てくれる事になったのでNo.5まで名前をつけた。

 長がハク。その後が実力順にライ・ルイ・レイ・ロウ名前は深く考えないで付けたので呼びやすい2文字。


 森の中を走ってるけど空からレモンが先行して周りや道を見てくれるので、凄く進みが早い。無駄に魔物と接触しなくて予定より早く進んでる。

 行きは外側の海岸周りで最北端まで来たので今度は逆の

海岸周りで戻る。この大陸は太い三日月みたいな形になっていて真ん中が丁度ドラグニアやラミールがあって右に進むと妖狐のシーラ様がいる火山地帯。そこから北上すると帝国のゴザの街。海岸線のマリンゲルドに出て海岸線沿いを斜めに北上してきて今は最北端の氷樹の森。ここは岬みたいになってるから少し細くなっている。

 そして反対の海岸線を南下していくと霊樹の森に辿り着くので一旦ヒルデを紹介しに帰る予定。トリスも会いたいみたいな感じだったからね!



 私達は行きよりもペースが速い事もあり、街の中には入らなくても帝国内の各街の場所を確認しながら南下して行った。帝都も近くまで行ってかなり上空から視力強化で見たんだけど、帝都はだいぶ都会化してるらしく高い建物が並び集合住宅やデパートの様な大きいお店や市場も見えた。だけどやはり人族しかいなくて、獣人は奴隷として売られていたのでなるべく近づかないようにと思った。


 そして出発してからおよそ2ヶ月後漸く霊樹の森の端が見えてきた!



「ヒルデ!あれが霊樹の森だょ!」


「漸く竜帝様に会えるのね!」


「何だかずいぶん離れてた気がするな。」


「本当だね〜!トリスに会った後はライリュールに行ってフェリーネにも会いたいな。」

 

「あの娘の店の飯は旨いからな。行こう」


「ラミールの王都のレストランの子だったよね?私にも紹介してね」


「うん!ヒルデも紹介するからね〜!じゃあここら辺りはきた事あるから【GATEゲート】で結界の入り口にショートカットしちゃおう!」


 GATEゲートを使い結界の入り口の山の中腹に出る。



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