氷樹の森2
「周りを見回って来たぞ!」
藍が見回りから帰ってきてどうやら数匹仕留めてきたみたいでスノーウルフが置いてある
「何かあったのか?」
「うん。瀕死のフローズンスパイダーを見つけちゃって今ご飯あげてるところ」
「フローズンスパイダー?それは我でも数回しか見たことがないぞ。魔物だが巣にかかったものしか狙わない為攻撃的ではないから特に問題ないかな。確か糸が高価だった気がするが…」
「魔物なのに攻撃的じゃないんだ」
「茗その子どうするの?ティムするの?」
「え?どうしよう…私テイマーじゃないから従魔契約出来るかな?」
「ん?じゃあ藍の時はどうしたの?」
「藍から主認定してくれたから契約出来たの。…通常は調伏魔法?が必要なんだよね?」
「じゃあ茗と藍は真契約なんだね。テイマーだと調伏魔法を使って契約するらしいけど、私もあまり詳しくはないのよね…」
フローズンスパイダーちゃんをどうしようか話し合っていたらいつのまにか足から登ってきたのか肩に移動してちょっとツンツンされた
「え?あれ?食べ終わったの?びっくりした」
フローズンスパイダーちゃんを手に誘導して目線の高さに移動する
「キミはこの後どうする?何処かへ連れてった方がいいのかな?」
手の上のフローズンスパイダーちゃんはキョトンと首を傾げている。えっと…あざとかわいいってやつかな?
「私達と一緒にくる?」
フローズンスパイダーちゃんは傾げた首を戻し手のひらをクルクル回りだした?
「えっと…嬉しいって事かな?私達と来るって事でいい?」
今度は器用に後ろ足4本で立ち腕の2本で◯を作ってる残りの腕はバンザイしてるみたい。どうやらこちらの言葉を理解しているみたい。
「じゃあ一緒に行こう!みんなも良い?」
「もちろん!」「問題ない」
「良かったね〜!皆も賛成だって」
フローズンスパイダーちゃんはお尻をフリフリ揺らしていてご機嫌な様子♪
「名前はね〜…ライムとかどうかな?霧氷とか氷花ってイメージ。キラキラしてて綺麗だからぴったりだと思うよ〜」
フローズンスパイダーちゃん…ライムはさらにお尻をふりふりしながら揺れている
「ライムこれからよろしくね〜!私の仲間、これからはライムの仲間になる藍とヒルデだよ!仲良くしてね」
その後ライムを普段何処の場所にいるのが良いのか話し合った結果、私のウエストポーチ型のマジックバックのベルトにボタンでベルトに固定するタイプのライム用の皮の入れ物を作り普段はその中に入ってもらう事にした。
創造魔法で作ったからあっという間に出来た。ライムにこの中にいてねって行ったらすぐ入って自分の居心地が良いように巣を作ってた。ライムの巣は繭みたいになるタイプらしくぱっと見は何かわかる人はいないと思う。
希少種だから誰かに盗まれちゃうかもしれないからね!これでひとまず安心出来たので、漸くヒルデと藍に乗って出発した。
「そう言えば藍が昨日言ってた鉱山はわかったの?」
「いや…見回りの時に少し見たんだがこの辺りではないのかもしれない」
「そっか、じゃあこのまま進んで何処か気になるところがあったら教えてね」
「承知した」
その後暫く進み、出てくる魔物はヒルデと藍が倒しまた毛皮ちゃん達が増えて行った…
私の空間収納の中殆どこの森の魔物になっちゃいそう…
森の奥に進むに連れ上位種も出てきて魔法も使ってくるけどヒルデと藍にかかればあっという間に倒されてる…。ウチの2人は戦闘狂かな…なんかヒルデの身体強化がレベルが上がったのか藍と同じ速度で移動している気がするんだけど…
私も新しい魔法使えるようにならなきゃ…いまいち決定力に欠けるから威力の高い攻撃考えよう。
「ん?どうやら迎えが来たぞ?」
「え?」
「茗上を見て!」
見上げると空に騎獣の群れがいた。スノーウルフに似てるけどどちらかといえば薄いグレーのスノーウルフに比べてあの騎獣はプラチナブルーで日の光を浴びて輝いている…体躯も藍と同じくらいのもいるし一回り小さいのもいる
馬形の騎獣は見た事あるけど狼型は初めて!あと虎型・ヒョウ型・大鳥型といるらしいんだけどまだ見たことはないからいつかは会ってみてモフりたい。
狼の騎獣の群れは藍と合流すると周りを一周回って目的地まで案内してくれるらしく一緒に空を移動する。
「最近高く飛んでないから凄い楽しい〜!」
「確かに、帝国に入ってからは森の中を移動したから高くは飛んでなかったな」
「本当に高く飛ぶと気持ち良いね〜」
下を見ると何処までも白い景色が広がっている。そこまで標高は高くないけど山も見えるし湖も見える…
狼達は崖の麓にある洞窟の中に入って行ったので続くと…
洞窟は余り広く無かったが、壁の一部がフェイクになってるらしく皆壁に消えて行ってるのでそのまま進む。
壁を通り抜けると地下に続いていて狼達と列になってついていくするとその先には巨大な地下空間が広がり洞窟内のはずなのに明るい。
外は雪国だったのにここは外ほど寒くなく緑があり地底湖や果樹も花々見える。精霊達もここには多くいそう…
そしてありとあらゆる動物や騎獣達!!ここはモフモフパラダイスだった!!
「茗騎獣達がいっぱいいてテンション上がってるのね?落ち着いて!まずはフェンリル様に会わなくては駄目でしょう?」
「は!!そうだった。すっごい心残りだけど先に挨拶しないとだね!」
「茗フェンリル様の前ではしっかりしろよ?我の時みたいにモフモフを優先させるのではないぞ?」
「ぐぅ…善処します。」
だって目の前に魅惑的なモフモフがあったら触りたいよねっていうか触らないと!前世は自分の体が不自由だったからペットは飼いたくてもお世話が出来ないから諦めたけど、今生はモフモフは諦めたくないんだもん!
そして更に奥に行き辿り着いたのは幻想的な虹色に煌く鍾乳洞の中…大きな神獣の一柱であるフェンリル様がいた。
藍よりも大きく家くらいの大きさの体躯で毛は薄い紫というかライラックシルバーで体の前に回されたモフモフの尻尾は子供?かな先程の狼型の騎獣と同じくらいの大きさのフェンリルを包んでいる。
出来る事なら私も一緒に包まれたいけど今は我慢。
私達がフェンリル様の御前に並び狼型の騎獣は私達の後ろに座ると今まで寝ていたフェンリル様が起きて私達を見た。




