氷樹の森
氷樹の森…この辺りは万年冬の為、それぞれの魔物が冬に特化した魔物に生態が進化している。
毛皮が人気でギルドでは常に依頼があるが、寒さと白銀の世界で魔物を狩るのが難しい為、中々難易度の高いクエストになっている。
「ここから少し先に行くとスノーウルフの群れがいるよ」
「オッケー!全部狩って毛皮ゲットしないとだね?」
「うん!私とヒルデの毛皮のコート作りたいから多めに欲しいです」
「久しぶりに我も仕留めるからな!」
「もちろん藍にもいっぱい狩ってもらわなくちゃだょ〜!お願いね〜♪」
「ふふっ。今の装備でも充分暖かいよ?」
「ダメ〜!!ムートンのコート作りたいの〜!!」
「ムートン?まぁ茗に任せれば間違い無いから楽しみ〜」
「任せて!!かわいいの作るからね!」
その後も探索魔法で周辺を散策しながら、スノーウルフ、クリスタルラビット、ホワイトベア、雪鳥・スノウシープ…等など…あらゆる種類の魔物や動物を討伐して素材と食材を沢山手に入れてホクホク状態でハウスの中で吹雪が落ち着くまで休むことになった。
「本当にこのハウスが有ればこの寒い森の中でも余裕を持って過ごせるのね」
「広さはあんまり無いけど凄い助かってるよね〜!ドラグニアのドワーフのおじちゃん達にお礼いっぱいしなきゃ!」
「もし私も会う事があったら私からも感謝を伝えたいな…」
「うんうん!」
「ドワーフなら何か珍しい素材の方が喜ばれるのか?…そういえば昔来た時に鉱物がどっかの山にあったような…何処だったかな」
「藍それ重要情報なんだけど?」
「まぁ吹雪いてたらわからないが晴れたら一度高い位置から見回せばわかるかもしれぬな…」
「じゃあもしわかったらお願いね!」
その後ハウスの中で、スノーウルフ等の皮を剥ぎ錬金術でファーを量産して素材として売れる物は残して要らない内臓や肉はヒルデに外で焼いて貰った。
ムートンのコートはタブレットで色んなコートの画像を出してヒルデや藍にも見てもらいながらデザインを決めて画像を解析した後創造魔法で作りあげました!
創造魔法は使い勝手が悪くて素材が全部揃ってて作る物の詳細が分かっていれば使えるけど、素材が無いと自分の魔力を大量に使う為中々使うタイミングがない…でも自分ではハンドメイドするのには限界があるから何か作りたい時は必要な魔法かな。必要な素材は検索すれば一覧が出てくるから助かってます!神様ネット?をこの世界の物も対応出来る様にしてくれてありがとうございます!偶にはメールしなきゃ!
出来上がったムートンコートは動きやすいようにウエストからフレアに広がっていてスリットが後ろに入っているから藍に乗る時も足捌きは簡単にできるんだ。デザインとしてはロングコートでイメージは某映画で仮想世界に入った時の衣装のコートみたい。ただムートンだからちょっとモコモコしてるけど…笑。
「わぁ!毛皮が内側にくるコートなんて珍しいね〜!凄い暖かいよ〜」
「ムートンは本当に暖かいんだよ〜ちょっとシルエットがおデブになっちゃうけどね〜」
「確かに〜」
「このコートにも、軽量・防汚・自動伸縮・撥水・常快適を付与してあるからね」
「またそんな人に言えない高機能付き…でも嬉しいありがとう茗」
「どういたしまして〜」
「使わなかった毛皮とか爪はどうする?私のバックにもなんでか入ってるんだけど…」
「それはヒルデの分だからギルドで素材の買取して貰いなよ」
「私の分にはちょっと多い気がする…」
「大丈夫〜!藍には毛皮じゃなくてベアの内臓とか取ってるし、食べれる肉パーティー用にしてあるから!もちろん私の分の毛皮もまだあるよ」
「そうなの?」
「藍とヒルデが大量に狩るから〜まだ解体してないのも空間収納にはあるんだけど…笑」
「む?我のせいではないぞ?あやつらが歯向かってきたから倒したまでの事だからな」
「嬉々として倒してたもんね藍は、苦笑」
藍とヒルデは次々と魔物を倒していくから殆ど私は回収係だったんだけどね。
「まぁ、骨のある奴はいなかったがいい運動にはなったな」
吹雪が止むまでハウスに止まる予定なので他にもネックウォーマーを作成したり久しぶりにアクセサリーも作ったりして制作に精を出してしまった。お陰で色んなアイテムができました!
スノウシープや雪鳥が結構当たりで、お肉も美味しいし毛刈りしたり羽を毟って羽毛で寝袋を作ったりあったか素材がいっぱい!スノウシープの毛は魔石の粉で色づけ出来たからこれで服を作れば付与も可能になるからまた作ろう!素材が沢山あるって楽しいな〜♪♪♪
「漸く晴れたな」
藍は我先にと外に出て周りを警戒がてら走って行ってしまった。
「じゃあ藍が戻って来たら出発しようか」
「そうね、天気も良いし先に進めそう」
藍が戻ってくるまでに出発の準備をしようとハウスを収納して地面をならし、結界石を回収していると…
「あれ?」
「どうしたの茗?」
結界石を四方に置いてさらに結界を張ってあったから私達が夜営した場所は他よりも雪が少ないというか雪がない。ヒルデが外で燃やしたからだと思うけど…
結界石に氷がくっついているのかと思ったけどこれは凍ったクモ?死んでるのかな?
「この子死んでると思う?」
「んー?何かいたのってクモ!!あれ?魔物?」
「どうだろう…っていっても普通のクモがこんなに白くてキラキラしてるかな…」
「茗はクモ平気なんだ…」
「うーん…大きかったりグロかったりしたや嫌だけどこの子は掌サイズだしキラキラしてて綺麗だなって思うよ?」
「そうね、確かにキラキラしてて綺麗ね」
私の掌を覗きながらヒルデも色んな角度から見て確認してる
「なんの種類かは分からないな〜、茗鑑定は?」
「あ、そっか鑑定すれば生きてるかもわかるかも」
「鑑定!解析」
鑑定して見てみると、フローズンスパイダーという種類の魔物で超希少種。紡ぎ出した糸は手触りの良い生地になる。
状態:極寒により体の機能が低下 仮死状態
「わぁ!仮死状態だって!寒すぎたみたい!ちょっと温めてみる」
掌に生活魔法のヒートを使いゆっくりと温めていく…
「あ!動いた」
ヒートで温めると少しずつ足が動きやがて体の強張りが取れ目を開いたけど、今度はきっと人の手の中にいることに気付いて固まってる…?
もう一度鑑定と解析をかけると仮死状態からは抜けて緊張状態プラス空腹ってなってたのでとりあえずご飯をあげてみる
何を食べるのか分からないので、果物・サンドイッチ・ジュース・焼き鳥と出してみた
地面に下ろして目の前に食べ物を並べると…戸惑いながらジュースに行き小皿に乗り上げながら飲んでいるんだと思う…喉が潤ったら今度はサンドイッチに移動して器用に何番かの足を使い抱えながら食べていく…その姿が案外ハムスターみたいで可愛いかもしれない




