討伐隊2
討伐チームはゴブリン18人+ギルドマスター•オーク22人+アスタリスク5人になった予定より人数が少ないけどギルドマスターとAランクのアスタリスクがいるから大丈夫らしい。
私とヒルデはゴブリンチーム。ストーンウルフも一緒なので知らない人の中で緊張するかと思ったけど大丈夫そう。
「じゃあこれで2チームに分かれて討伐するぞ!オークチームはアスタリスクをリーダーに頼む。ゴブリンの方が終わり次第こちらもオークに向かう」
探索した時に確認したらゴブリンの方が小さく50体ぐらいデオークはかなり大きくなってて60〜90体ぐらいの集落になっているみたい。偵察部隊も森に散らばってるらしいのでそれなりに苦戦しそうだ。
ゴブリンの集落に近づくと上位種の位置を確認してから布陣を決める藍とヒルデは上位種の近くストーンウルフともう一つのチームは真ん中辺り私とギルドマスターと残りは入り口付近。
「じゃあやるぞ!茗始めてくれ」
「分かりました」
攻撃の第一手は私上空に氷柱を無数に出現させる。その数100以上… 周りの冒険者の方がその氷柱の数に息を飲む…
探索魔法でなるべく固体を把握して照準を合わせる。
ゴブリンはまだ警戒はしていない。
太陽に反射して氷柱が光るとゴブリンが空を見るけど遅い!一斉に集落に氷柱を落とすっっ!!
「グギャァァーー!」「ギャア!」「ゲェー!!」
ゴブリンは悲鳴を上げながら弱い個体は氷柱が刺さった事により絶命してる。体の大きい個体は流石に絶命してはいないけど氷柱がかすったり貫通しているので無傷ではいなかった。これで多少弱体化してくれれば倒すのも楽だと思う。
「よし!いくぞー!!」
ギルドマスターの声と共に冒険者がゴブリンに襲いかかる!
ゴブリンは3方向から現れた人間に混乱している様子。
そんな中、藍に乗ったヒルデは1番の上位種を目指す!
「藍あそこにゴブリンリーダーがいる」
「まかせろ!」
藍とヒルデは他の固体を跳ね飛ばしながらゴブリンリーダーに迫り接触直前にヒルデが宙に飛ぶ、藍はそのまま風を爪に纏い凄いスピードのままゴブリンリーダーの体を大きく引き裂いた! そのあと宙に飛んでいたヒルデが両手のダガーで回転しながら首を落とした!
リーダーが先に落とされた事によりその後は混乱しているままのゴブリンは冒険者の手によりどんどんと狩られ、遂には集落のあった場所は静かになる。
「家も全部壊して子供も残すなよ!どうせすぐ増えるんだ全部討伐していくぞ」
集落の中を調べ家を壊すチームとゴブリンを穴に集めるチームと分かれて行動する。
「何か思ったより早かったね」
「茗が殆ど仕留めといて何言ってるの…」
「そうだぞ、まだまだ我は暴れ足りん」
ヒルデと藍が呆れたように私を見る…何か最近こんなのばっかりだな…藍とヒルデ仲良すぎないかな…
ゴブリンは素材になるものがないので全部穴に入れて燃やす。通常は討伐部位の耳を取るけど今回は必要ないのでゴブリンリーダーなどの上位種の魔石だけ回収する。
「これで集まったか?じゃあ燃やすか」
「私が燃やします!」
ヒルデが進み出た。最近ヒルデは私から炎の具体的な温度とかを説明してタブレットで映像などを見せて得意な火魔法のパワーアップに挑戦していたのでここで試すんだろう。
ヒルデがゴブリンの入れられた穴の前に立ち手を前に出すとその手の前に青い炎が現れる
「青い炎?」
「なんだ?」
周りで炎を見てビックリしている人もいる。
その青い炎をゴブリンの死体に投げると着弾した瞬間に物凄い轟音と燃え広がりあっという間に焼き尽くした
「…はぁ、お前達は片方が常識破りなのかと思ったが似たもの同士だったか…」
ギルドマスターはこめかみを押さえながら疲れた感じで呟く…
「茗今回は結構上手くイメージ出来たと思う!」
「うん!すっごい威力だね!流石ヒルデ!」
ハイタッチ!して盛り上がる
「こっちが終わったなら応援にいくぞ!向こうは数が多いから多少の手助けにはなるだろう」
「「「「「「「「「「はい! (っす!)」」」」」」」」」」
探索魔法で確認するとオークは集落の地形的にこちらみたいに色んな方向から攻められないのか入り口から攻めている所だった。
「始まってます。まだ序盤だから間に合うと思い…あ、でも集落に着く前に6体の部隊がいますね。」
「挟まれる事は避けたいな…茗先に行ってそのはぐれ部隊を倒してくれるか?」
「わかりました。ヒルデと先行しますね!それ以外は近くに魔物はいないみたいですが、気をつけて来てください」
「頼んだ」
ヒルデと藍に乗りはぐれ部隊に向かう
程なくして周りを警戒しながら進む部隊を発見したので、今回は多数の氷柱を地面と平行につくり一斉に射撃すると
「グギャ」「グェ」「ガァッ」
など叫びながら横に串刺しになりその一撃で倒してしまった。
「茗何だかどんどんえげつない攻撃になって来た気がするけど…」
「我にも残して欲しいんだが…」
「え?でもこの間は私の攻撃だとオークは仕留められなかったからなるべく首から上なら大丈夫かなって思って…それにこの角度は周りに人がいないと出来ないから…」
「確かに外れたのが誰かに当たったら大変だな」
仕留めたオークを空間収納にしまい、集落に急ぐ…
オークの討伐隊は上手く前衛と後衛が分かれていて集落の中程まで攻略が進んでいた。
「ゴブリンは終わりました!先に応援として駆けつけました!もう少ししたら他の人も来ます!」
「早いな!助かる。やはり通常よりも大きい個体が多くて倒すのに時間がかかってる。数が多いから中々進まないんだ」
「ヒルデは?」
「もちろん前に行く!出来たら藍と一緒に連携したい」
「じゃあ私は後方支援だね。藍ヒルデと一緒に行って!」
後方にいた人に状況を聞いてヒルデと藍は前に出て行く私は後方に残る事にした。
「怪我人はいませんか? 治療します」
「あっちに数人いる」
指を指された方を見れば治療テントがあり数人が見えたけど、特に手伝いは必要ない感じだったので結界だけ張っておく事にした。
「結界を張っておきます。それなりの防御もしてくれますが危なくなったら移動してくださいね」
結界杭を使って救護テントの周りを結界で覆う。その後は私も前線に出ようかな。
全体を見回してみると少し苦戦している所があるからそこに向かう。
「援護に来ました。皆さんに身体強化を付与します!」
そこは全体の左側で剣士が多く魔法による援護が少ない所だった。8人いたので全員に【身体強化】【体力強化】を付与すると攻撃に力が入りオークの力に負けなくなって来た。
「助かる!これならまだやれる!」
「ありがとう」
それぞれにお礼を口にしてくれのでそれに軽く合図して次の場所に移動する…
色んな場所で支援魔法や偶に攻撃を加えながら前線に到達すると、先ほどよりも一際大きな個体が数体、更に大きい個体もいる…
鑑定すると
オークソルジャー 体力・身体能力・戦争能力が高い
ハイオーク オークの上位種 魔法も使う
魔物も使うのか…と思っていたらハイオークの1体が魔力を高めているのがわかり魔法を放とうとしていた。
かなり魔力を練っていて、大きな魔法を使うみたいだった
ので慌てて周りを見る
「ハイオークが魔法を使います!防御出来ないのであれば私の後ろか一度離れて下さい!」
前線にいた人が直ぐ動く、離れたり魔法使いの後ろに行ったりと動きに無駄がないのは流石に上級者だな。
私の後ろにも何人か避難して来たので防御結界を張る
ハイオークが放った魔法は火属性でかなりの威力で防御しなければ火傷程度では済まない。木の多い森の中だったら火事になる事間違いない威力だった。
私は自分の周りと後方も被害がないように防御壁をつくり被害を抑えた。
藍もヒルデを乗せたまま防御魔法を展開していてネックレスに付与したものが役立っていた。
よく見るとそのまま攻撃しようと炎の中、防御魔法で避けながら魔法を放った個体に近づいていく。
ヒルデが藍から飛んでハイオークの頭にダガーを刺した。ダガーは眼球に深く刺さり脳にまで達したのかハイオークは動きを止めた。
ヒルデはそのまま隣にも攻撃を仕掛けてて藍も2体同時に倒してる。攻撃してるのがヒルデと藍だけだったからか近くにいたハイオークが群がって倒そうと襲って来たので咄嗟に
「重力魔法!!重力魔法!!重力魔法!!」
重力魔法の効力範囲内にいたハイオークやオークソルジャーは重ねがけされた重力に巨体を動かせなくなっており動きを止めている。そこに前線に出ていた上級者達が次々とトドメを刺して行く。
そこからは同じ様に私が重力魔法をかけて他の人がトドメを刺すルーティンができ、殲滅速度が上がった。
終盤に差し掛かった頃にゴブリンチームも加勢に間に合いたたみ掛けるようにオークを殲滅していき今回の討伐が完了した。
「怪我の治療と片付けで分かれてやるからな〜」
「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」
「ヒルデお疲れ様」
「茗怪我はない?」
「うん、後方にいたしする時がなかったよ」
「良かった」
「いやヒルデと藍の方が怪我の心配したんだけど?炎の中進むって何してるの?って思ったんだから〜!!」
「結界だと動かないからな、茗にもらった防御魔法が役にたった」
すっきりしたと言わんばかりのご機嫌な藍に思わず何も言えなくなり代わりに耳の後ろや首回りをモフっておく
「茗!持てるだけオークを持って帰って欲しいんだが大丈夫か?」
「ギルドマスター大丈夫ですよ」
「あっちにまとめてあるから頼む。入らなかったのは魔石だけ取って燃やしてくれ」
「はーい」
オークが纏められている所に行き全部を空間収納に仕舞うと周りにいた人が驚愕の顔をしてポカンと口を開けてる。
とりあえずほっといて片付けを手伝う。
「ギルドマスター、集落の奥に“森壊し“があったので焼却処分しますね?」
「そうだな。この場所は岩に囲まれてるから燃やしても大丈夫だろう」
…⁇⁇
“森壊し?"
「“森壊し”って何ですか?」
「ん?見た事ないのか?帝国以外ではそう呼ばないのかもしれないが、何処の森にもある木で成長が早いから増えすぎる前になるべく見つけたら処分するようにしているんだ」
「そんな木があるんですね〜。私も見つけた時に対応出来る様に見に行ってもいいですか?」
「じゃあ、一緒に行って確認するか」
ギルドマスターと一緒に数人で奥に移動すると私の目に映ったのは…
火をつけられて燃える一本の木だった。




