護衛依頼4
門から街に入り依頼主からの受領のサインをもらいフーゴさん達とはここで別れる。
ストーンウルフの皆さんと私達はそのままギルドに向かう。
この港町マリンゲルトは帝都に続く2番目に大きい街なので人口も多く建物も高く、道もしっかり石畳で舗装されていて歩道もあって中々都会っぽい。
周りをキョロキョロしすぎないように見ながらマイロさん達に続いていく。
大きな十字路の交差点がある一角の角が冒険者ギルドだった。よく見ると他も商業ギルド、漁業ギルド、生産ギルド等が並んでいる。
冒険者ギルドは流石に大きい街のギルドというか大きい…
両開きの扉を開いて中に入ると3階まで吹き抜けでどうやら一回は各階の案内表示とお食事処に待ち合わせが出来る様にかベンチや椅子が置いてある。
カウンターは2階らしいので上がっていく…何だか前の世界の市役所とかに似てる。
「護衛依頼の完了申請に来た。後、報告もある」
マイロさんは代表してカウンターに行ってくれたので、その間にチラッと周りを見ると…
門が閉まる少し前に入ったからかカウンターはそんなに混んでなかった。大体依頼達成の報告をして報酬を貰っている冒険者が多い。
あとは、多分依頼をしている一般の人も少しいるみたいだけど、当たり前だけど人族しかいないみたいだな…そう考えるとこの街には藍もそのまま連れて入ったのでちょっとこちらを気にしている人が多い。
『何だか視線がウザい。ちょっと脅しておくか』
『ちょっと藍それはやめて!気になるなら影に入っていて!』
『…そうする』
藍が周りの視線の煩わしさからイライラしてたので影に入ってもらうとまた周りが少しザワついた…
「茗ちゃん従魔どうしたの?」
ブルーノさんが藍がいなくなったからか聞いて来た
「なんか、人が多くて視線とかが気になるらしいので影に入ってもらいました」
「あーそうだよね、従魔連れている人もいるけど茗ちゃんの従魔ほど大きいのは滅多にみないからね。」
「お待たせ」
マイロさんが報酬を持って帰ってきた。今回は2パーティで半分なので半分貰う。
「人数割で良いのに…」
ボソリと呟くとマイロさんが苦笑いしながら、この分け方が普通だからと頭をポンポンしてくる…。小さい子供と思われてるのかな…
「今上に報告が行ってるからもう少ししたら呼ばれると思う。その時にオークも証拠品として出して貰うけど良いかな?」
「はい。そっちの素材は人数割でお願いします」
ポンポンされたままなのでちょっと不機嫌気味に言う。
「リーダー!茗ちゃんが可愛くても子供扱いはダメだよ!」
「そうだよ!」「笑」「笑」
「お待たせしました!ストーンウルフとリベラルの皆様個室に案内しますのでどうぞ」
ギルドのお姉さんが迎えにきてくれたので、その後に続いていく。
お姉さんの案内で3階の個室のひとつに入るローテーブルに大きめのソファが向かい合わせにあり、小さいソファも上座と下座にあるのでとりあえず大きめのソファに分かれて座り下座に1人座り担当の人が来るのを待つ。
「待たせたな」
入ってきたのは40代後半くらいの渋いおじ様。頬に大きな傷痕があるけどそれが更にイケオジの魅力をアップしている
「ギルドマスターのイヴァンだ早速だがオークの群れに遭遇した時の話を聞きたい」
ギルドマスターは上座のソファに座り一緒に入ってきた書記っぽいお姉さんは隣に立ってメモを取る準備をしている
「ストーンウルフのマイロです。今日浅い森の中の道でオークの群れに襲われました。30体いました統率も取れてたので上位種もいました。オークの群れは俺たちと今回合同で依頼を受けていたリベラルの2人と従魔で倒す事が出来たが、近くに集落が出来てる可能性はあると思う。依頼中だったので調べて来なかったが早く報告をする為に急いでこの街に向かってさっき着いた所です」
「ふむ。この森の道には今までオークなど出てなかったから調べた方が良さそうだな…他には何か気になった事があるか?」
ギルドマスターさんが皆に問いかけるが特に思い当たる事が無いみたいだ。
「あの〜関係あるか分からないんですけど、ゴザの街で森の様子がおかしいって報告したんですけど…調べるって言ってましたけどギルド間では報告されてますか?」
そろっと手をあげて一応帝国に入ってから気になってる事を聞いてみる
ギルドマスターは顎に手を当てながら後ろに立っているお姉さんを見る
「ゴザの街から連絡は来てますが、いつもより魔物の数が多いと言う報告が上がってます」
「君は何で森がおかしいと思ったんだ?」
「茗と言います。私は普段から移動の時は森を進む事が多いんですが、空気が重いと言うか魔素が濃い気がしました」
「魔素が濃い…?もしかして魔素だまりか?」
魔素だまりって昔、藍が思いっきり攻撃して森を破壊したやつ?
「直ぐに調査して方が良さそうだな。高ランクパーティに指名依頼を頼む」
「すぐに出します」
お姉さんはギルドマスターの指示があると対応する為に部屋から出て行った。
「討伐したオークは持ってきたのか?」
「あります。茗が空間収納で全部持ってきてます」
「じゃあ数が多いだろうから倉庫に移動しよう」
ギルドマスターの案内で一回の買い取りカウンターの脇から奥にある倉庫に向かった。
そこは結構広く大型の冷蔵室?冷氷室?みたいなも隣にあり鮮度を保てるようになってるみたい。
大きなギルドだけあって解体の職員さんも多い
「ギルドマスターどうしたんですか?」
「オークの群れが出た。調査をする事になってるがとりあえず解体を頼む。もしそのオークに何か気になる事が解体中見つけたら報告してくれ」
「オークですか?わかりました」
「じゃあここに出してくれ」
ギルドマスターが一つの作業台を指す
「全部出して良いですか?」
「ああ」
乗るかな?と思いながらオークを30体おく…
「ちょっとこの量は直ぐには出来ないかな」
解体職員さんは顔色悪く積み上がったオークを見てる
「今日はもう遅いから明日からでいい」
「わかりました。できれば3日後に清算でお願いします」
「わかった。清算は3日後にするもし何か気になる事があれは直ぐ報告してくれ」
「じゃあ3日後にまたギルドに来てくれ」
「「「「「「「わかりました」」」」」」」
漸くギルドでの用事が終わりストーンウルフの皆さんとも3日後に集まる約束をして分かれた
「なんか疲れたね〜」
「そうだね…宿はどうする?」
「うーんちょっと広くてお風呂がある所がいいかな」
「じゃあそうしよう。さっきギルドでおススメの宿を聞いてきたんだ」
「わぁ!流石〜頼りになる!」
「今日はお風呂に入ってゆっくりしよう」
「さんせー」
宿はそう遠く無く、結構大きい所で食事も出来るようだった大きめのツインを借りて疲れた私達は空間収納に収納している出来合いのご飯で夕飯を済まし、お風呂に入ってベットに入ればあっという間に瞼が落ちる…
魔素だまりはきになるけどとりあえずゆっくり寝たい…




