護衛依頼2
護衛の2日目は偶にウルフ系の魔物が出たりしたけど、藍が早めに見つけてくれるから問題なく倒せるので順調に進んでいる。
「イヤ〜本当に茗ちゃんの従魔は凄いね!こんなに余裕を持って護衛できるなんて中々ないよ!」
気さくに声をかけてくれるのはストーンウルフのブルーノさん弓を使うので私と一緒に場所の後方にいる。藍はヒルデと前方にいる
「5キロくらいは常に索敵してますから安心してくださいね」
「凄いね〜、俺ももっと索敵範囲を広げたいんだけど魔法はあんまり得意じゃないんだよな…」
「基本は探索魔法だけど最近はヒルデに教えて貰った目を魔力で強化して視力を上げるのを練習してるんです!」
「視力強化か〜、それなら出来るかも。」
そんな事を喋りながら進む。
「ん?ん〜〜…?」
「どうかしたんですか?」
前にいるラルクさんが急に唸り出した?
「うん。ちょっと天気が気になるな…これは結構な雨が降るかも…」
「マジか、じゃあ街に向かった方がいいか?」
「そうした方が良いと思う。雨の中の夜営は厳しいからな」
ストーンウルフのメンバーが軽く集まって相談してる。
ラルクさんは天気予報に敏感なんだな。
依頼主のフーゴさんとも相談して近くの街に向かう事になった。
「ラルクさんは天気予報が得意なんですか?」
「ん?ん〜天気予報と言うか勘がいいと言うか比較的運がいいんだ。皆んなも信じてくれるから危険回避出来てるとは思っている」
ニカっと笑いながら群青色の髪をガシガシとかいている。 ラルクさんは剣士で背中に大剣を装備している。
頼れるお兄ちゃんって感じ。
ストーンウルフのメンバーは皆んな話しやすくそれでいて、魔物が出た時の連携もしっかり出来てていいパーティだと思う。
まだ日も高い内に街に着いて宿を取る。
「もしかしたら2日くらい様子見になるかもしれないからその間は各自自由行動で良いよ。問題は起こさないように!」
私とヒルデと藍は同じ部屋なので部屋に行き少し休んでいると雨が当たって来てあっという間に土砂降りになった。
「わぁ!凄い雨!!本当に予想通りだ!」
「この雨の中の移動は大変だったから早めに街まで来れて良かったね。結構気温も下がって来てるみたいだし…」
「うん。寒くなって来たね〜お風呂入る?」
「お風呂あったの?」
「向こうの部屋にタライがあったよ!お湯は私が出すから大丈夫だょ。タライでも良い?気になるなら浴槽作るよ?」
「え?浴槽を作る?」
「うん!土魔法で!大きめのタライだけど半身浴に近くなっちゃうから寒いかなって。ヒルデのフサフサな尻尾が良く洗えないんじゃないかな?」
「…尻尾…。じゃあしっかり暖まりたいから浴槽作ってもらおうかな」
「了解〜!すぐやるね!」
タライを一度片付けて土魔法で猫脚のバスタブを作ってみた。狭いから気持ち小さめだけど何となく足は伸ばせるはず、ヒルデに使ってもらうように自作の石鹸とシャンプーとリンスを置いておく。
「ヒルデ〜準備出来たよ〜!先に入って〜」
先にヒルデがお風呂入ってるうちに藍を軽くブラッシングする。
「藍気持ち良い?」
「ああ」
「このあと藍もお風呂入るんだよ!」
「む?…わかった」
藍は出先では余りお風呂に入りたがらない。トリスの結界の中では広いからか一緒に入ってくれる
藍をちょっとモフっていたらヒルデがお風呂から出てきた。
「ありがとう茗気持ち良かった」
まだちょっとタオルで髪を拭きながらシャツ1枚で出てきた!
やばい!これはいわゆる彼氏とお泊まりの時のスタイルってやつ?大きめのシャツのボタンは少しかけてあるだけで、けしからん谷間が見えるし、筋肉がついて引き締まった脚を惜しげもなく出し尻尾がご機嫌なのかユラユラ揺れている。
「ヒルデのお風呂上がりはエロいね!私が男だったらイチコロだょ!理性無くす!」
「エロい?」
あ、エロいと言う言葉はこっちにはないのかな?
「うーん色っぽいより破壊力がある感じ?」
「ふーん⁇」
解ってない。
「狙った異性を落とす時におススメだよ!ってそれよりも乾かしてあげるからこっちきて」
椅子に座って貰って火魔法と風魔法を組み合わせてドライヤーみたいにして髪を乾かしていく。
「気持ちいい〜」
「良かった〜!一度ヒルデの髪乾かしたかったんだ〜」
本当は毛もミミに触りたいけど我慢。綺麗な紅い髪をしっかりと乾かす。尻尾はヒルデがブラッシングしてる所にドライヤーを当てて乾かしていく。
「ふおおおぉ!ヒルデフサフサのふわふわだね!」
「本当に毛並みが良くなった!ありがとう茗」
「モフモフの為ならば幾らでも!」
ヒルデはちょっと苦笑いしてたけど、藍を先にお風呂に入れて洗い乾かしてフワフワにブラッシングする。
最後に自分でお風呂に入ってバスタブを収納して完了。
その後はお茶を飲んだりしてゆっくり過ごし、早めに寝てしまった。
コンコン
「ごめん起きてる?マイロだけど?」
まだ漸く空が明るくなり始めた頃に部屋をノックされる。
「はーい!起きてますが支度が出来てないです〜」
「このままドア越しで良いよ!流石に女性だけの部屋には支度が出来てても入れないから。」
冒険者なのに紳士なマイロさん。確かに私はともかくヒルデの色気に当たったらヤバイかも
「なんですか?」
「雨はお昼くらいには上がると思うんだけど、道がぬかるんでるからもう一日ここに泊まって明日の朝1で出発になるからそのつもりで頼む」
「わかりました。連絡してくれてありがとうございます」
「よろしくな」
外を見てみると、小雨になっていたけど、夜のうちに結構降ったらしく轍の水溜りがそこかしこに出来ている。この中で移動すればぬかるみにはまったりして大変そうだ。
*****
次の日の朝早くに街を出て港町を目指す。予定ではあと2日で着くので無理せず進む事になった。
「まだ少し道はぬかるんでるけどそこまで歩くのに大変じゃないですね」
「この辺りは道もそれなりに整備されているからね。流石に雨が何日も続くとだいぶ道が悪くなるかな」
ブルーノさんと偶に会話しながら進む。
『茗この先に人が留まってる』
『藍解った』
探索魔法をブレスレットのホログラムマップに反映させる。
「マイロさん!この先に何人かいるんですけど、止まってるみたいなんです。藍に先行して確認してもらいますか?」
「この先だと川沿いか、サーフエリアでもないから確かに確認したほうが良いかもしれない。盗賊とかではないんだよな?」
「マップで見る限り6人なので、あれ?」
マップを良く見ると川にも人の点がある?
「もしかしたら誰かが川に落ちて流されてるのかもしれないです!」
「何?増水した川に落ちたのか?助けるにしても難しいな」
「私と藍なら大丈夫です!飛べば良いだけなので」
「そうか、近くに魔物はいないんだな?」
「はい!周囲8キロ範囲にはいないです。」
マップを少し範囲を広くして探索するけど魔物の反応はない
「じゃあ茗ちゃんと藍で先に助けに行ってくれ!俺たちもすぐ合流する!」
「わかりました!藍行くよ!」
藍の背に乗って直ぐに空を駆ける。ヒルデの気をつけてと言う声を聞いたような気もするけど直ぐに景色が変わり川沿いにいる集団が見える。なんだか揉めてるみたいだ
「すみません!川に落ちた人はいませんか?」
「うわぁ!」
「何だ!」
「魔物?」
「飛んでる?」
「助けてくれるのか?仲間がが川に落ちたんだ!」
馬車に乗ってる人と護衛の冒険者らしき人が私の声にびっくりして口々に喋る。
「わかりました!私の仲間がこちらに向かってますので合流してください」
マップを見てみるとさっきより流されたみたい急がないと!
「藍流されてるから急ぐよ!」
昨日の雨で増水した濁ったは流れも早く川上からか枝や倒木も流れている。私も藍がスピードを出せるように体制を低くして乗る
「茗あれだ!」
低くした体制から少し上半身をずらして前方を見ると上手く木を掴めたのか顔を上げて必死にしがみついてる男の人がのが見える
「あと少し頑張って下さい!」
今にも手が離れてしまいそうな男の人に叫ぶように声をかける
「どうやって助けよう」
「問題ない手か頭を咥えてとりあえず川から出す」
「解った。もし怪我しても後で回復魔法かかれば良いもんね」
男性まであと3メートルくらいに迫ったのに、男性の手が木から外れた⁉︎
とっさにムチをイメージして水魔法で腕を掴む。
「ナイスだ!そのまま捕まえていろいろ!!」
「うん!」
咄嗟に使った割には上手くいったけど川の水に引きずられる力が強くて外れそうっっ!!私もしっかり藍にしがみついていないと引きずられそう!
離さないように魔力を多めに流す
「いひぞ!」
藍が腕を咥えて一気に上昇して持ち上げる。
「やったぁ!藍流石だね」




