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ヒルデ2


あの後、今日の移動は無しにして夜営の準備を始めた。といっても今日は開けた場所があったのでキャンプハウスを使おうと思って出したら、案の定ヒルデは固まっちゃったょ  笑




「空間収納ってすごいんだね…シャワーまであるなんて…」


「広い場所じゃないと使えないんだけどね。結界も張れば見張りとかも要らないから安心して寝てね!」



 ハウスの中を見て周り、使い方も教えておく。


「これは夜営に入るのか? いや、そんなはずはないか…」


ブツブツと頑張って脳内処理している。


「そういえばヒルデはマジックバックは持ってる?」


「ん?あまり大きくはないけど1人で旅していた時のがあるよ」


 ヒルデはシーラさんの所に着く前は旅をしながら冒険者登録もしてあり、強かったため直ぐにランクは上がり今は私と同じBランクらしい。凄いよね!私は(らん)がいないと無理だからな。


「じゃあこのバック使って〜!要領は大きめの倉庫ぐらいだからね〜」


「は?そんな大きさのマジックバックなんてあるの?というかそんな高価な物貰えない!」


「ん?買ったんじゃなくて私が作ったのだから大丈夫だょ!私と色違い♪」


ヒルデに渡したのは私が旅用に作ったボディバック?ウエストバック?肩紐を調節すればどちらでも仕えるようになってる。前のポーチより口が広いので出し入れし易くなった。 私が赤茶色でヒルデは焦げ茶色。どちらも強い魔物の皮なので付与し易かった。


「作る?(めい)は付与魔法も使えるのか?」


「うん。まぁ色んなものをハンドメイドするのが好きかな〜。アクセサリーとかも作ってるよ〜」


「なんか、毎回驚いてたらダメな気がする。これからもきっと沢山同じようなことがあるんだろう…」


 ヒルデは遠くを見ながらバックの使い心地を確かめている。


「凄いなこれはかなり使い心地が良さそうだ。本当に貰って良いのか?」



「もちろん!パーティ結成記念だからね!時間経過もないから食べ物も入れても大丈夫だょ。」


「…なる程。このハウスといい食事といいこれが(めい)達といれば普通なんだな。」



「他にも作れそうなものがあったら言ってね〜!武器とかは流石に無理だけどね!ってヒルデの武器って何?」


「ん?私は魔法も使うが獣人だから身体能力を生かした体術メインだな。一応ナイフも使うよ」



「じゃあ後で(らん)とみんなで魔物を狩ってみる?お互いの戦闘スタイルとか確認した方がいいよね?」



「それがいいね!パーティは初めてだから連携取れるのか不安だな〜」

 


「それは私も一緒だから、頑張ろ〜!徐々に慣れてけばいいょ」



「フム。ヒルデと一緒なのは楽しみだな。」



「ちょっと(らん)〜私は?楽しみじゃないの?」



(めい)はモフモフしか考えてないではないか…」


 ぐ…反論出来ない…。





「ヒルデ!そっちに行ったよ!」


「オッケー!」


 森で見つけたブルーボア狩り中です。


ブルーボアはボア系の魔物の変異種で氷魔法も使う上位種の為突進だけでなく魔法にも気をつけないと行けない。


 らんがボアを走りながらヒルデの方へ誘導する。ボアは狙いをヒルデに合わせて氷の礫を飛ばしてくるので防戦になる…氷の礫を防戦しているから動かないと判断したのかブルーボアがヒルデに鋭い牙を向けながら突進してきた!


 「ヒルデ!」


 私はヒルデの足元に土の壁を作り出し、その勢いでヒルデは空へ逃げる。ブルーボアは急に現れた土壁を避けることができずに衝突してしまい、先程までヒルデを貫こうとしていた牙が壁に突き刺さり、足の動きが止まる。その時を狙いらんがブルーボアの首を爪に纏った風の刃で落とす。


「やった〜♪」


「中々いいと思う」


「うむ、この程度の魔物では相手にならないな…」


 まぁ戦力過多だったとは思うけど…一応上位種だょ?


「ヒルデが引きつけたり接近戦をしてくれるから私はサポートに回れるし、やり易かったよ」


「私も動きを抑えたりするだけでいいのは楽で良いかな」


「フム。我も動き易かったな」


 その後も連携を意識しながら魔物を狩りある程度満足したところでハウスに帰ってきた。






「久しぶりにいっぱい動いた〜。」


「移動だけだとなんとなく物足りないものだな」


「私も楽しかったです。魔物は全部空間収納したけど捌かなくていいの?」


「え?ヒルデ解体出来るの?私小型か鳥型じゃないと無理だからほとんどギルドでやって貰ってるんだ。」


「私も大型までは無理だがボアくらいなら出来ると思う」


「じゃあ、今日の夕飯用に一体解体する?教えて!」


「ああ、私も久しぶりだから確認しながらやりたい」


「じゃあ準備するね」



 外に出てボアを吊す物を土魔法で作り血抜きする。


「…なる程、めいは色んな事に魔法を使うのね。魔力は平気?それなりに使ってたと思うけど?」


「うん、全部平気〜!魔力量はだいぶ多いみたい。竜人族のエリートさんくらいだって」


「竜人?それはかなり多いという事ね。魔力切れの心配が無いならいいか」


「そうそう。魔法って便利だよね」


「うーん、生活魔法以外で普段から魔法を使ってる人は余りいないと思うけど…まぁ、めい達には普通なのね」


 血抜きしている間にこの後の流れを確認して台が必要そうだからまた土魔法でテーブルを作り表面を圧縮してツルツルにして洗浄をかけたら呆れられた…何故に。 

 らんは既にまったりモードで寝てるし…でも周りの警戒はしてくれてるんだけどね。



「なんとか解体出来たね」


「すっごく勉強になったよ〜♪ありがとうヒルデ」


「私こそ皮を剥ぐのにお湯を使うのは知らなかったから勉強になったよ。良く知ってたね」


「解体習った時にまだ小さかったのもあるけど全然皮が剥げなくて色んな人に聞きながら試行錯誤したんだ」


 本当は検索しただけだけどね。ジビエ料理に関する事で調べたらHITしてラッキーだった。


「じゃあこれでご飯作るね。ヒルデはシャワー浴びてきて」


「いや、手伝うよ」


「大丈夫!狭いから1人で作った方がやりやすいから、ヒルデは頑張って私たちを追ってきたからあんまり休んでなかったでしょ?さっぱりしてきて」


「そうか…ではお言葉に甘えようかな。」


「ごゆっくり〜」



 ヒルデがシャワーに入りタオルと部屋着的な簡単な服を置いておく。

 簡単に出来る野菜スープと今日のボアをタレにつけておく。パンにガーリックバターを塗ってフライパンで軽く焼く。


「凄いいい香りがする」


「あ!ヒルデもう出来るからね〜」


「ありがとう」


 既にテーブルにはスープとパンが準備されていて後はお肉を焼くだけ。

 ジュワッといい香りがして食欲をそそる。


「これは肉に何をしているの?」


「ん?少しタレに浸けて味を染み込ませてあるんだょ〜。本当はもっと時間が長い方が柔らかくなって美味しいんだよ。何個か小分けにして浸けてあるからまた食べようね。」


めいは料理も得意なのか。何時でも嫁にいけるね」

 

「あー、まぁ自炊歴は長いかな」


 前世も自分で作れるようになってからはそれなりに作ってたし、ヘルパーさんと一緒に作ったりしたし…流石にこっちはコメが無いから和食は無理なんだよね…残念。醤油とか欲しい。スパイスとかは結構あるのに〜


「夜営でこんな美味しいご飯食べるなんて…」


「ご飯はしっかり食べないと元気がでないからね」


 ヒルデはどの料理も凄く美味しいって褒めてくれて、お腹いっぱいになったら眠くなったみたいだったから先に寝てもらった。


めいヒルデは寝たのか?」


「うん。やっぱり疲れてたんじゃないかな、ゆっくり寝かせてあげよう」


「これから移動はどうする?2人なら乗せて移動できるが?」


「うーん、明日はまだ移動しなくてちょっとヒルデの装備でも作ろうかと思って。この辺りの魔物は今日の狩りで殆どいないでしょ?

 これから帝国に近くなるから獣人のヒルデはちょっと見つかると大変かもしれないからなんとか耳と尻尾が見えなく出来ないかな〜って思って。あとフェンリル様のいる所は寒いみたいだから防寒対策もしたほうがいいかなって思って。」


「そうだな。帝国は我も余り近づかなかったからわからない」


「なんか嫌な感じがするから用心に越したことはないかと思ってね。」 


「それがいいな…辛い思いはさせたくないからな。」


「うん、そーだね。ヒルデにはちゃんと笑っていてもらいたいからね。」


「じゃあ頼むぞ。我が外の警戒もしておくから、外は気にしなくていいからな」


「オッケー!お願いね。」




 らんはハウスの外に出て休みながら警戒してくれているので、私はシャワーを浴びて少し装備について考えてみる


















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