新しい旅の仲間
確認したらなんだか最後が抜けてたので追加しましたT^T
火山地帯を抜けて山を越えて更に北上して進んでいく
次に向かうフェンリル様は北の最果て極寒の地方にいるらしい。火山地帯から北の最果ての間に帝国があるんだけど、人以外に対する差別が酷い国らしく、従魔であっても魔獣は討伐される危険がある為に帝国内になるべく入らずに国境付近の森を迂回して最果ての地を目指す事にした。
この辺りはあまり街道もない為、藍に乗って森を素早く抜ける事にした。 唯一海沿いの街は避けられなそうなので入るかもしれないけどまだ考え中。遠回りになるけど、岸から見えない場所の海を藍に飛んでもらう事も考えてある。
魔物も偶に出たりするけど難なく倒し、順調に進んでいるんだけど、なんとなく気になる事がある…
「やっぱり…つけられてるのかな?」
「フム…そうだな。森の中だから多少スピードを落としているとはいえ、我の早さに遅れる事なくついてくるとはそれなりな者だな…」
「どうする?相手を確認してみる?」
「どうやってつけてるのかも気になるな…目視は無理だし探索魔法だとしたらかなり広範囲が出来る者か…それとも足跡か?」
「じゃあ足跡を消してちょっと隠れて見てみる?」
「そうだな…そうしてみるか」
どうするか決めたので待ち伏せしやすい場所を探しそのポイントから藍は足跡を残さない様にして少し開け離れた場所をおびき寄せる場所にしてそれが見える岩山の上に移動して結界を張り気配遮断、無音、不可視の魔法をかけて追手を待ってみる。
その間にマジックバックから出来合いの食べ物で食事を済ます…。
「来た!」
「そうだな…あれは?」
私達を追ってたのは獣人?尻尾と耳があるのが見える。
「シーラ様の眷属かな?」
「茗どうするのだ?」
「どうする?でもシーラ様からなら連絡が来ても良いと思うんだけど…」
シーラ様には神獣様方のCALLの他に何個かのCALLも渡してある。加護ももらったから念話も出来るはず…
そう思い見てると、その獣人のはその場を少し見回った後、此方の方を見た?
「ん? バレた?」
「そうだな…足跡では無いな…獣人なら匂いか?」
獣人の身体能力は高い…身体強化も使ってるのか、あっという間に岩山の下に着いて登ってきた。結界張ってあるけどわかるのかな?
目の前に現れたのは王森大蛇の毒で苦しんでいたはずのヒルデさんだった!
私達が出発する時もまだ起き上がらなかったはずなのに、起きてるのは初めて見たけどなんだかカッコイイ!
赤い髪に同じ色の耳と尻尾スタイルが良く出てるところは出ながら引き締まった体躯はしなやかな獣と同等で意思の強そうな瞳は金色と赤のグラデーションで少し褐色な肌が更に肌を引き締まって見せていた。
『なる程…これ程の魔力持ちか…先祖返りというのは本当だな』
『そうなの?ヒルデさん強い?』
『強いな…茗は負けるんじゃ無いのか?』
『いや私最強とか目指してないから、別に負けてもいいけど?』
私達が念話で話している間も。ヒルデさんは岩山の上を調べて遂には結界の前で止まって考えている。
「茗様、藍様近くにいらっしゃいますか?
自分は助けて頂いたヒルデです。直接お礼も言いたいので近くにいるなら出て来ては頂けないですか?」
『藍どうする?私は会っても良いよ?』
『我も問題ない。』
藍からオッケーが出たので結界と魔法を消してヒルデさんの前に姿を表す。
ヒルデさんは私達が、目の前にいた事に驚いたらしく目を開けて固まっている
「こんにちは!初めましてで良いのかな?井上茗です。こっちは従魔の藍です。」
「はっ!…あ、ヒルデと申します。先日は助けて頂いたのにお礼も言わずに失礼しました。」
硬直から立ち直ったヒルデさんは、キリッとなってやっぱりカッコイイ!
「大した事はしてないのでお礼なんてまた今度遊びに行った時とかで良かったのに、わざわざ追いかけて来てもらって逆に申し訳ないです」
「シーラ様にもそう言って頂きましたが、直接伝えたかったのです。」
どうやらヒルデさんは律儀な方みたいです。
「それにしても凄いですね。私の事を何時から気づいていたんですか?茗様達がたたれてまだ数日なのにもう帝国との国境付近まで来てしまうとは…」
「藍が早いんですよ。街道走る時はもっと遅いんですけど、今回は森の中を進もうと思ったので結構飛ばしました。そんな藍に後追いで追いつくヒルデさんが凄いと思います。」
「そうだな…だかその先祖返りでその魔力量なら納得したが。」
「!!藍殿は念話だけでなく喋れるのですね!
なんだか感動してます。」
「ああ。茗が魔道具を作ってくれて誰とでも会話ができるようになったが、まぁ面倒な相手は避けている。」
「そんな魔道具が!茗様は凄いのですね!」
「いえ、あの、ただの付与魔法のゴリ押しですよ…あと、できたら様付と丁寧語はやめて頂けると…」
こんなカッコイイお姉様に丁寧語使われるとか無理です!
「命の恩人に対してそんな事は出来ません!」
…なる程、やっぱり律儀なんだな…話題を変えよう
「ヒルデさんはどうやって私達の場所が分かったんですか?臭いですか?」
「臭いもあるけど魔力を辿って来ました。私は目に魔力で強化すると魔力が色付いて見えるのです。時間が経つと消えてしまうのでその前に追えて良かったです。」
「凄いですね〜!そんな事が出来るんだ…私もやってみようかな。遠くまで見えたりするのかな」
「距離も遠くまで見えるようになりますよ!魔力が見える様になるかは個人差があるので絶対とは言えないんですが…」
「そうなんですね〜、藍できる?」
「当たり前だ」
「流石だね〜!凄い凄い!」
ちょっと得意そうにしている藍の首辺りをかきながら、ちゃっかりとモフる…
「お二人は本当に仲が良いのですね。主従関係というのとは少し違いますね。」
「藍は友達ですよ!」
「我も茗に助けて貰ったのだ…それで従魔の契約をしたのだ」
「藍殿が助けられたのですか!」
「自然災害には敵わないからな。生き埋めになってたのを茗に見つけて貰わなければ死んでいただろう。」
藍を見つけたのは台風の後の土砂崩れの中からだからね〜怪我も酷かったから、本当に見つけなければ一緒にはいられなかったかも…
「藍がいてくれて攻撃力も上がったし、移動も楽になって助けて貰ってばっかりなんです。」
「そんな事はないぞ、我だけでは街にも行けないし、美味い飯も食べれて、魔道具で誰とでも会話が出来る今が今までで1番毎日が楽しいからな」
そっかぁ、藍が楽しいと思ってくれてるならよかった〜!
「良いですね〜、そんな関係が築けるなんて羨ましいです」
ヒルデさんが目を細めて眩しい物を見るように、それでいて遥か遠くの物を見るようにしている。
「ヒルデさんはシーラ様の眷属では無いんですよね?」
「…そうです。私は狐の獣人ですが、先祖返りの為魔力も高く完全獣化も出来ます。」
「完全獣化…それはカッコイイですね!モフらせてくれたら更に良いですね」
ヒルデさんの獣化を想像して可愛い狐をモフモフしたのを想像すると幸せ…
「え?」
「え?」
「…」
「あ!獣人の方は恋人や親しい人にしか触らせないんでしたよね!失礼しました!つい自分の願望が出ちゃいました!」
「…そ、そうですか…茗様は獣化に偏見が無いんですね…怖いとか、気持ち悪いとかは思わないのですか?」
「え?」
「…ヒルデよ茗に普通の感覚を求めても無駄だぞ…我も初めての時は最初にモフられたからな」
「…」
そんな残念な子を見る感じで見ないで欲しいんだけど!モフモフは正義ですから!




