目指せ!妖狐様!2
翌朝軽くご飯を食べて今後の事を少し相談して、次の街まで一緒に行く事にした。なぜならマルローさんが盗賊の討伐代金のお金は私の物だと譲らなかったから…あと40人近い討伐を拘束してあるとはいえ連れて歩くのは大変だから。幸い街までは今日中には着きそうなので藍と周りを警戒しながら進み午後の明るい時間帯に街に着く事が出来た。
「じゃあ騎士団に盗賊も渡したし、ギルドに報告に行くか」
「はーい」
マルローさん護衛チームと私と藍と一緒に向かう
冒険者ギルドでは簡単な状況説明をしてギルドネットワークで私の事を聞いていたギルド長さんと軽く話して素材の買取をしてもらってギルドを後にした。
「藍どうする?今日は街に泊まる?進む?」
『街に泊まって明日の朝出勤した方がいいだろう。ここは火山地帯にも近いから少し情報を集めてもいいかもしれないな』
「そうだね、じゃあ宿を先にとって街中を見て回ろうか!」
冒険者御用達の宿で従魔と同室可の部屋を借りて街に出ると
「わぁ、なんか前世の温泉街みたい…ご当地商品とかないかな〜」
街並みはヨーロッパの田舎風と言うよりは日本の温泉街に近く、木造建築の建物が並びメイン通りにはお土産屋さん何並んでいた。メイン通りから1本横の道に逸れると地元の人用のお店が並んでいた。 せっかくなので、野菜などの食材を補充して色々みてみると、油揚げがあったのでなんとなく妖狐様のお土産に良いかと思っていっぱい購入してしまった…
またメイン通りに戻ってお土産をよくみると妖狐様と思われるお守りや小物を見つけたのでこれも帰った時に色んな人に配るようにいっぱい購入した。買い物をしながら地元の人人話を聞くと、ここから火山地帯に進み途中にある天然の温泉があってそこは動物も入ってきたりするけどたまに妖狐様も入りに来ると言われているらしい。らしいというのは誰も会った事はないけど何故か妖狐様が温泉に入りにくる事は確信しているみたい。
何かの力が働いているかな?っと思いながら食事処で藍とこれからの事を軽く打ち合わせしてから宿に帰った。
次の日街を後にして火山の麓へ向かう。この辺りは道に拘らなくていいかなと思い、藍に空を飛んでもらい全体の地形を把握すると所処に湯気が上がってる場所があり、山の中腹には洞窟の様なものも発見した。
「藍どうする?何処から調べる?」
「先に洞窟を調べるのはどうだ?ギルドでもクエストが出てだだろう?」
「ああ、討伐依頼だよね?魔物街住みついて洞窟の温泉に入れないってやつね。討伐証明は魔石で良いから行ってみる? 妖狐様はいないと思うけど…」
「そうだな、神獣様がいる場所に魔物が住みつくとは考えられないからな。」
藍と洞窟に移動すると温泉の看板がありその上に張り紙で“現在使用禁止”の張り紙がしてある。周りには壊れているが以前あったであろう小屋の残骸などが散らばっていて何かに襲われたと考えられる。
中に入るとランタンが壁に設置してあったので魔石のスイッチに触れてみるけど故障してるのか点かなかった。なのでライトの魔法で灯りをつけて奥に進む…
道順の札があり迷う事なく進むと大きな空間が空いているところに出た。中は自然に出来た段々畑の様な温泉でとても幻想的な場所でこんな温泉なら入りたいと思う。前世でも世界百選に選ばれるであろう場所にそぐわない魔物が見える…アナコンダの様な巨大な蛇がとぐろを巻きながら少し開けた所に寝ているのが見える…鑑定してみると…
森王大蛇・・・ 生息地は熱帯地方の森の中。 寒いのが苦手 食用可
なんでか分からないけど寒い地方に来ちゃって寒くて温泉の暖かさに惹かれたのかな…? でも前に狩った森大蛇よりだいぶ大きいな…キングだから?
『藍どうする?寒いのが苦手みたいだけど…』
『確かにこの蛇はこの地方にはいないと思う。だからこそここにいるんだと思うが…』
『氷魔法でこの辺り凍らせてみる?』
『そうだな…それが一番いいかもしれないな…下手に戦ってこの場所が壊れるのも余り良くないしな…洞窟が崩落しても困るからな』
『了解!やってみるね』
森王大蛇から見えない位置で両手を地面につけて地面を徐々に凍らせていく…火山地帯だからかいつもより凍るのが遅く感じる…魔力量を増やし一気に凍らせようとしたら、気温の低下に気づいたのか森王大蛇が起きて赤い目を開きゆっくりと鎌首を上げこちらに気づき威嚇してくる
「キシャーーーーーーーーーーーーーーッ!」
森王大蛇(フォレストキングスネーク )が食べようと早い動きで攻撃してきたので、藍と違う方向に飛び狙いを定めなられないようにして走り回り、藍も上や壁沿いに走ったりして撹乱する。時折爪で攻撃している
私も身体強化をかけながら走りまわる…その間も凍らせ続ける…森王大蛇は周りを飛び回っている藍に狙いを定めたのか追っている。噛みつこうと飛びかかるけど藍の手前で体が止まる!もう半分以上凍らせたのを気づいていなかったみたいで動きが制限されているのにようやく気づいたけどもう遅い!!動きが硬直した一瞬の隙に藍が首を落として終了した。
「ありがとう藍流石だね!」
「凍ってるのが気づかないなんてアホで簡単だったな」
切り落とした頭部と胴体を空間収納にしまい、凍らせたのを徐々に解除する…湯気も上がり柔らかな水音が流れだすと幻想的な雰囲気が戻ってきた
「凄い綺麗だね〜こんな温泉ならトリスとも入りたい」
「ああ、臭いが気になるがゆっくり出来そうだな。また来れば良い」
「そうだね!今度からGATEでいつでも来れるもんね!」
藍と洞窟をあとにして他の点々とした温泉にも寄って確認してみるけど猿などの動物が入ってたりしたけど、妖狐様は見つからない…うーん、どうするか…
ふと小さな石の祠が目に入った。周りを草木や苔にに覆われて酷く汚れているのが気になり、整地して祠も高水圧の水魔法で綺麗にする。あっという間に綺麗になり風で乾かして最後に買ってあったお稲荷さんを備える。
「茗その祠はなんだ?」
「わかんないけど、ちょっと汚れてたのが気になって…」
「ふむ…ここはどちらかと言えば小さい温泉だからか入っている動物もいないな…」
「せっかくだからちょっと入っていく?動物さんがいる所は一緒に入ったら驚かしちゃうから出来なかったけど、ここならいいんじゃない?」
「そうだな。少しゆっくりするか」
土魔法で簡易更衣室を作りタオルを纏って温泉に入る。
「ぅあ〜〜〜〜!気持ちいい〜〜!なんかお湯が柔らかい?」
藍はすでに縁に顔を乗せて脱力している…浮いてますけど! 笑 最初はお風呂を嫌がっていた藍も今ではすっかりお風呂好きになって一緒に入ってくれる。お風呂で綺麗に洗って乾かすと藍は(らん)の毛並みがふわふわツヤツヤになるのが自慢なのか暫く機嫌が良い。笑
温泉をゆっくり堪能して髪も乾かして簡易更衣室を元にもどしあまた次の場所に移動しようとしてふと祠を見るとお供えしたお稲荷さんがなくなってる?
「あれ?藍動物とか近くに来た?お供物がなくなってるんだけど?」
「いや…近くに来たなら気配で分かるから何も近寄らなかったと思うが…」
藍と一緒に祠を見ながら悩んでると祠が突然光り
眩しい光に包まれると違う空間にいた。




