通信機
「では、これから皆さんと新しい通信の魔道具を開発していきたいと思いますのでよろしくお願いします」
茗達通信班は研究棟から少し離れた所にある別棟を使用する事になった。どの班の扉の前にはドラグニアの騎士がいて常に警護してくれていて情報が漏れないように厳戒体制を敷いていた。
通信班のメンバーは…
ドラグニアから魔道具師のエドガーさん。マテウスさん
ラミールから錬金術師のカロリーンさんとラウラさん
クラーラからアーダさんとハンネスさんと私の7人私以外は皆さん一流の方々です。竜人族とエルフは長寿の為見た目じゃ年齢は分かんないけど、きっと長年の知識も頼りに出来そう。
「最終目標は映像付きの通信機を使ってリアルタイムでどの場所にいる人とも連絡が取れて会議ができる様にする事でいいですか?」
エドガーさんが最終目標をメンバーに共有する為にまとめて進めてくれている。
「質問なんだが…」
「ハンネスさんどうぞ?」
「映像付きで会議ってどういう事ですか?」
「今回研究チームが結成されたのは巨大化した魔物に対応する為ですが何かが起こった時に迅速に対応する為に連絡手段を今よりも早くする事が必要になりました。加えて各国の王や代表者を集めて会議するのもいくらグリフォンを使い今までより移動が早くなったと言えど、日程を組む事も大変になりますが、移動する事なく自国にいて他国の人と連絡が取れる様になったら迅速に対応出来る事になります。なので最終目標に掲げています。」
「…それは実現できたら確かに素晴らしいが…、何かもう試作したりしているのですか?」
「そうですね…では、通信機の発案者である茗殿にに説明していただきましょうか」
「は、はい!」
急にふられたからびっくりしちゃった!!落ち着いて…深呼吸…
「井上 茗と言います。今回私が提案した通信機ですがこんな感じの物が出来ればと思います。」
そう言って指輪に変えていたスマホを元の形に戻し集まった人に見せながら、自分は渡り人で違う世界からきた事。元の世界は魔法が無いけど科学が進んでいて技術が進んでいる事などを実際に映像をホログラムにして出して説明していく。
「…驚きすぎて何から考えれば良いのか。」
「本当に…でも実際に自分の目で見てしまうと信じるしかないですね」
「異世界とは恐ろしく文明が進んでいるんですね…」
皆さんちょっと現実逃避してますかね…?仕方ありません。いきなり進んだ技術を教えられて理解なんて出来るはずはないんです。
「茗殿のその【携帯電話?】をそのまま分析して量産する事は出来ないのですか?」
エルフのアーダさんが聞いてきた。
「これを分析しても同じものは作れないと思います。使用している物質も同じ物があるとは限らないし…それにまず分解出来ないんですコレ。」
「え?どういう事?」
「私しか使えない様になってるので他の方が触っても反応しないんです。」
アーダさんにスマホを渡して触ってもらう。
「本当に反応しないのね…」
「世界を渡る時に持っていたのがこれだけだったんですが、何でアクセサリーに変化したのかは分かりません。私からすれば魔法が使える世界だから不思議な事がおきても凄い!としか思わなかったです」
本当は創造神様のお陰なんだけど、わからないで通してしまおう!
「原理はよくわかりませんが私にとっては慣れ親しんだ物だし便利なので使ってますけどね。だから調べる事は出来ても、細かい技術や仕組みはわからないので皆さんに協力してもらおうと思ったんです。」
「渡り人が伝える物は便利な物が多いと聞くが通信機が実現したら生活が変わりそうだな」
「きっと今までの人も色々再現したくても1人では出来る事が限られていたんだと思います。」
「確かに…ここまで多数の国の協力の元開発出来ることなどなかっただろうな…」
寿命の長い種族の方々はい遠い目をしています…あれ?さっきもなってた様な…キャパオーバーですかね?
「とりあえず、映像は最後にして声だけを届ける【電話】を先に完成させたいと思うんですが…」
「なるほど、【電話】が出来たら通信網の確立が出来ますね。茗ちゃん何かアイデアがあるのかな?」
マテウスさんは前回の【ストレージ】でも協力してもらってたので私も緊張しなくて助かる存在なんだ〜。
「とりあえず光属性の魔石を使ってみようかと思ってるんですが…」
「何で光の魔石なの?」
「私の知る中で光が1番速度が速いからです。」
「速度?」
ん?やっぱりそうなりますよね〜、でも私だって説明なんかできないしな〜ウィ○ペディアで説明できるかな…
ブレスレットのタブレットに戻し音声で検索すると…
〔速度とは…〕
え?内臓されてる人口機能で喋り出した⁇あんまりって使った事無かったけど、もしかしたら○イアンマンのジャー○スみたいになるのかな?神様アップデートのお陰?
私が1人びっくりしている間にも説明は進み集まったメンバーも当然びっくりしている。
「……えーと、速度に関しては何となく分かったけど、それは何?」
エドガーさんがいち早く復活して聞いてきた。
「元の世界で作られた人工知能です…かな?私も細かく分からないので説明できないんですけど…」
「「「「「「…そうなんだ…」」」」」」
あれ?大丈夫かな?でも私もびっくりしてるから…まぁいいや続けよう。
「それで光の魔石を使ってやってみたいと思います。試しで作ったのがあるんですけど…通信は出来るんですが、電話というよりトランシーバー?無線?みたいな物になっちゃって、どこを変化させれば良いのかわからないんです。」
バックから光の魔石が付いたイヤーカフを何個か取り出す。これは自分で何となく試したもので声は届けてくれるけど、相手を指定出来たり出来ないので電話とは言わない物になってしまった…
皆それぞれ手に取りチェックしたりした後、実際に使ってみる事になり、耳に着けて私とエドガーさんとマテウスさんが別々の場所に移動した他の人はまだ建物に慣れてないからね。私は藍に乗って城から離れてドラグニアの端の森の中にきた。魔石に魔力を通して通信を開始する。
「こちら茗です。聞こえますか?」
「アーダです。問題なく本当に聞こえる」
「エドガーです。私も問題なく聞こえる」
「マテウスです私の場所でも問題ないです」
今いる距離くらいは問題なさそうだった。その後何処にいるのか報告しあった時、私が予想よりも遠くにいたので皆驚いていた…
元の部屋に戻り今後どうして行くか話し合った。
「違う場所にいる人に声が届くというのは不思議ですけど、これが出来れば遠く離れた家族ともやりとりが簡単になりますね」
カロリーンさん
「私なんてこの年になって興奮してますよ」
ラウラさん
錬金術師のお二人は電話に対してとても期待しているのか、ウキウキしているのか楽しそう
「このイヤーカフはそのまま騎士団とかに使えそうですね。」
アーダさん
「そうだね。討伐チームとかにもいいね」
ハンネスさん
「でもせめてチームというかチャンネル分けができるようにしないと使い勝手が良くないですよね?」
「そうだね。茗ちゃんが言うように不特定多数の人よりかは仕事ごとやチーム分けが出来ていたら良いよね。」
エドガーさん
「個数指定か範囲指定すればいいのかな?それともまとめて付与指定した物だけ反応する様にするか…」
マテウスさん
魔道具師さんたちはどう作るのか既に考えだしてみるたい…頼りになります!




