王都ライリュール 2
また間が空いてしまいました。
これからまたゆっくりにはなりますが1週間に1回くらいの感覚で更新したいと思います
マーニャさんとはお店を出たら分かれてまた色んなお店を見に戻った。色々見てたら素材を色々と扱っているお店があって気になったので入ってみた。
「わぁ…」
店内は所狭しと素材が売っていた。着色に使う色粉とか色んな金属を細く糸のようにした物やキラキラ光る粉・カラフルな色の羽や何かの角にあらゆる種類の革など気になるものがいっぱい!!
「いらっしゃい!気になるものがあったら手に取ってみて下さいね」
店の奥から店員さんが声をかけてくれた。
「ありがとうございます!いっぱいあるから迷っちゃいます」
店内を見回って色んな物を見て購入するのはウッドパーツと着色に使う粉を何種類かと属性を抜いた魔石にクオーツみたいな宝石にはならない鉱石、数種類の素材板・革紐・海の魔物の鱗等ちょっと多くなってしまったけど、マジックバックがあるから大丈夫!
沢山仕入れが出来たので帰ってからまた何か作ろう…。また王都に来た時はここに来ようっと!
「……藍凄い人だね…」
『…そうだな…』
そろそろ夜ご飯でも食べようと思って夜市の屋台があると聞いて来たはいいけど…凄い人…
美味しそうな匂いもするけど、人が多すぎるのと色んな音が混じって最早何があるのかよく分からない。1人で回るにはちょっと大変そうだな…。
「うーん…ここは1人だと食べる所を確保するのも、食べ物を買うのも大変だね…」
『…そうだな…我では余り役に立たないと思う。』
そう言えば人の多い所とかこっちの世界では余り行った事ないかも…お祭りとかあるのかな?もちろん人口の多さは日本の方が遥かに多いけど、向こうでも車椅子だと移動が大変なので、なるべく混む時間帯を避けて行動してたからな…。
「やっぱりギルドで食べようか?」
『それが良いな…』
「じゃあギルドに帰ろう!」
ギルドのある中央街へ足を向ける…商業地区はお城を真ん中にして広がる王都の東側なのでちょっと距離がある。王都の城壁の門が閉まった後は人が本当に増えたから、藍には影に入って貰った。足とか踏まれそうだし…
「ねね!彼女!奢るから一緒にご飯食べない?」
…またか…藍を影に入れて1人で歩いてるとさっきからこんな感じで声をかけてくるめんどくさい人がいる…。
「結構です。行く所があるので失礼します」
そう言ってやり過ごすようにしてる。こっちの成人は16歳だから1人で歩いても問題ないと思ったけど、普通にナンパが多い。こんなに人がいるのによく見つけるな…フードでも被ってよ…
「…辞めて下さい。困ります!」
「俺らと一緒に飲もうぜ〜!何なら朝まで気持ちいい事しても良いぜ〜!」
「それ良い〜!超気持ち良くしてやるよ〜」
脇道からそんな声が聞こえて来た。 …サイテーなナンパだな。 ちらっと見ると、冒険者っぽい体格の良い2人が女性を囲んでいるみたいだった。
「あー!こんなとこにいた〜!もう!探したんだょ〜!」
って声大きめにして路地に入り女性の腕を掴む。
「え?あ?」
驚いている女性にウインクして手を引く。
「全然来ないから、探しに来ちゃったよ〜」
「あ、ごめんなさい。探させちゃって…」
「見つかって良かった〜!早く行こ〜!」
ポカーンとしてる2人からすり抜けて大通りまで出る。
後ろからなんか騒いでる声が聞こえたけど無視無視。
2区間くらい離れてようやく女性の手を離す。
「大丈夫でした?」
「ありがとうございました。本当に助かりました」
「良かった〜!私もさっきから変なナンパばっかりでちょっとイラッとしてたんです!こんなに人いるのに良く1人の女の子見つけますよね〜」
「もうすぐ生誕祭だから最近は凄い人が多いですよね。」
「へ〜、お祭りがあるんですか。私は久しぶりに今日来たので人が多くてびっくりしました。あ!茗って言います」
「私はフェリーネです。王都に住んでます。」
「フェリーネさんは何処まで行くの?方向同じなら一緒に行こ〜!」
「フェリーネで大丈夫です。中央街の方に行きます。」
「ほんと?私も!じゃあ一緒に行こ〜」
「ええ」
フェリーネは中央街の大通りから一本入った所にあるレストランを家族が営んでいて急遽買い出しに行ったら声を掛けられて困っていたんだけど抜け出せなくてジリジリと奥に入っちゃったみたい。
カランッとレストランのドアを開けて入る。
「いらっしゃいませ〜ってフェリーネ?何でお店のドアから来たの?」
「買い出しの途中に変な人に絡まれちゃったんだけど、茗ちゃんが助けてくれたの。ご飯食べてないみたいだからお連れしたの!」
「あら、それはありがとうございました。サービスするから是非食べってって下さいな」
フェリーネによく似た多分母親であろう女性が笑顔で話しかけてきてくれた。
「素敵なお店ですね。忙しい所に来てすみません」
「今ひと段落した所だから大丈夫ですよあちらのテーブル席へどうぞ!」
「ありがとうございます!従魔は店内はダメですか?」
「ウチは冒険者の方も結構来るから大丈夫ですよ!でも他のお客様の迷惑にならないようにお願いします。」
「ありがとうございます。大人しいので大丈夫だと思いますが気をつけますね!藍!」
私の影から藍が出てくるとちょっとびっくりしてたけど、一緒に案内されていたテーブルについておススメを注文する。藍は焼いたお肉。
「ご飯食べられて良かったね。」
『ウム。あそこでは無理そうだったから助かるな』
椅子の隣に座って待っている藍の首をもふもふして待っていたら、フェリーネがワゴンで食事を持って来てくれた。 テーブルにスープとサラダとパンにパスタが並び藍には木の器にお肉と芋の蒸したのが乗っていた
「今日は本当にありがとう!最近お客様が多いから多めに仕入れても足りなくなる事があって今日みたいに途中で買い出しに行く事もあるの…何処も品薄になって来てるからちょっと遠めのお店まで買いに行かなきゃいけないし…」
向かいの席に座フェリーネが座った
「大変なんだね、もうすぐお祭りがあるんだっけ?」
いただきますと手を合わせてから食べる。
「ん〜っ!美味しい〜」
「ほんと?良かった〜。ウチはシチューもおススメなんだけど今お肉の納品待ちで今日はないの…次回のお楽しみにしておいて!生誕祭が終わったら仕入れも通常になると思うから。」
「うん。楽しみにしてる!」
「藍美味しいね!」
『うむ。肉の柔らかさも丁度良い…芋と会う』
藍もガツガツと食べている。ゆっくり食べれて良かった!
「ご馳走様でした!」
フェリーネがテーブルを片付けて飲み物を持ってきてくれた。もちろん藍にもお水が来た。フェリーネの分の飲み物もあるらしく、また同じテーブルにつく。
「茗ちゃんは何処に泊まってるの?」
「冒険者ギルドの宿だょ!」
「冒険者なんだ?ここの人じゃないって言ってたもんね。パーティーじゃないの?」
「私は藍がいるから今のところソロでやるかな〜。今日もギルドに素材おろしに来たんだ。」
「そうなんだ〜。何の素材だったの?」
「えーとね、天鶏って言う鳥型の魔物だょ。卵も少し持ってきた今解体中」
「天鶏?じゃあギルドにお肉が入ったのね、ちょっと待ってて」
フェリーネは慌ててバックルームに入りすぐ男性を2人連れて戻ってきた。
「茗ちゃんシェフをしてる私の父と兄です」
「「娘・妹がお世話になりました。」」
「それでね、茗ちゃん冒険者なんだけどギルドに天鶏おろしたんだって!」
「天鶏だと?」
「わぁ、欲しいね〜!仕入れできるかな?」
ちょっと皆さんのテンションが高い?
「天鶏は珍しいですか?ギルドにも鳥型の魔物が欲しいって言われたから買取って貰いにきたんですけど?」
「鳥型の魔物のお肉は中々品薄でね、まぁ今は全体的に品薄なんだけど、多分ギルドでも肉関係の討伐依頼も増えてる筈だ」
「お肉は何が欲しいですか?」
「ん〜、今は全体的に品薄だから何でも欲しいかな。」
「じゃあ明日とってきますね!解体はギルドで良いですか?」
「本当か?すごく助かる。」
「自分の分として持ってくれば大丈夫だと思うんで…個人におろすのはダメなのかな?」
「正規ルートじゃないのは余り良くないが、数が少ないなら大丈夫だと思う。」
「そうですか、じゃあ天鶏も明日受け取るんでついでに持ってきますね。」
「では正規の値段で買い取をさせて貰う。本当にありがとう」
「いいえ、フェリーネと友達になれたので嬉しいです」
「良かったね!お父さん」
みんなでニコニコと盛り上がっていて、凄く仲の良い家族なんだな〜私もつられて笑顔になっちゃう。明日ギルドで討伐依頼も確認してから行こう。




