新装備 2
ドラグニアの王城の庭にトリスが降り立つ…周りにはマルセルさんや兵士の皆さんが集まっていた。まぁ飛んで来てるのが見えてたから皆さん慌てて来てくれたみたい…
「トリスティー様いかがいたしましたか?」
マルセルさんが胸に手を当てて片膝をついて頭を下げながら聞いてきた。後ろの兵士さん達も同じく膝をついている
『霊樹の森にいるはずのない魔物が出た。その魔物は何らかの原因で巨大化して森を破壊していた。茗が倒したが嫌な感じがするから調べて欲しいと思ったんだが…大丈夫か?』
「霊樹の森を破壊⁉︎ …畏まりました。こちらで調査をさせていただきたいと思います。」
『破壊された森も結界でそのままにしてある。調べる時は慎重にしておくれ…触らない方がいいと思う…』
「わかりました。魔物もそこの場所ですか?」
『茗に運んでもらってある。…茗渡してあげておくれ…』
「はい」
私は藍から降りて結界を見えるようにしてから置く…
「これは…?イツァムナー …? もっと暑い地方の魔物なはず?…たしかにおかしいですね…」
「…これは?」
マルセルさんの後ろから出てきたローブを着た長い髭の白髪の老人が異物に気づいて聞いてきた。
「わかりません。トリスが触らない方がいいと言っていたので、触ってません。これを取り出すまでは体調が60メートルくらいありました。魔法もほとんど聞かないし大変でした。鑑定したらこれが巨大化した原因となっていました…熱を加えると爆発するってなってたので気をつけてください。」
「60メートル⁇ 」
私はデータとして残ってるホログラムを出して説明した。
最初と2回目の鑑定のホログラムを出して2つを比べて喉の部分に異物があった事を伝えた。
「ふぅーむ…これは研究もする必要がありそうですな…この個体だけなのか、他にも被害があるのか調べた方が良さそうですじゃの…」
「出来そうか?ルドルフ?」
「まだ何とも言えませんが、やってみますじゃ…」
『よろしく頼む』
「「「「「ははっ!!」」」」」
「では茗殿こちらに運んでいただけますかな?」
「わかりました。トリス渡してくるね!」
『ああ。私は結界で囲った森まで案内しておこう…』
トリスと別れてルドルフさんについて行くと今まで行った事のない別棟に入る。そこは研究所らしく、魔術や魔道具や魔物など色々研究している場合だった。ちょっと怪しそうな人がいるような気もするするけど…見なかった事にしよう…
「この部屋に置いてくれるかの?」
そこは床になにかの魔方陣が描いてある個室だった。
「はい。」
その部屋に魔物を置いて結界を解除する…部屋の魔方陣が光って起動した…
「これは状態保存の魔方陣なのじゃ、だからその時のまま保存できるから研究には欠かせないものじゃな…」
「凄いですね〜…魔力は魔石からですか?」
「常時起動するには魔石が1番じゃからな…たまに交換しなきゃならんが…」
「茗ちゃん、話も聞きたいから部屋を移動してもいいかな?」
マルセルさんがいつのまにか来ていた。
「はい大丈夫です」
「ギルド経由で他にもないか調べてもらう為に、ギルド長も呼んだからちょっと待ってね。」
ルドルフさんとマルセルさんと別の部屋に行きギルド長が来るまでお茶を飲んでいた。
「そういえば茗ちゃん装備を新しくしたんだね?」
「あ。このままだった…」
そのまま来たから装備つけたままだった…。魔石に魔力を流して装備を外す。やっぱり常には着ていられないよね〜楽ちん楽ちん♪
「え?今何やったの?光ったら服が変わったんだけど?」
「なんじゃ今のは!!」
マルセルさんとルドルフさんが物凄い勢いで食いついてきた!
「え?着替えただけですよ?戦闘用なんて常に着て入られませんから…」
「イヤ、なんとなく言いたい事はわかるけど、今のはどういう原理?」
「えーと、魔石とトリスの鱗に空間収納を付与してあるんです。ちょっと苦労しましたけど、分割したらなんとか出来ました。今日初使いだったんです」
「魔石に空間収納じゃと⁇」
「そんな事考えた事もない…!」
2人して頭を抱えてしまった…なぜ?
「まぁ…それはまた後に置いといて…さっきの装備は変わった感じだったけどもしかして茗ちゃんの手作りかな?」
「はい。トリスの皮と鱗で出来てます。このフード付きマントは買いましたけど、付与魔法で強化してあります」
「…それはまた贅沢じゃのう…」
えへ。そうだよね…その素材を買うとなったら高いよね…私恵まれてるかも…
ガチャ!
「遅れました。」
ドラグニアのギルド長が到着したので今日の出来事を話して、ギルド連盟のシステムを使って全ての国に連絡して貰えるようになり、ルドルフさんの研究チームで何か新しくわかったら教えて貰えるようにして今日の話し合いは終わった…
「茗ちゃんさっきの装備の事なんだけど…」
「はい?」
「もう一回詳しく教えてくれないかな?」
「えーと…大体話しましたけど…?」
「魔石に空間収納の付与は誰でもできるのかな?」
「付与魔法できる人ならできるんじゃないんですか?」
「魔石の大きさや質で容量が変わるみたいだけど大体わかってるの?」
「色々試しましたけど、属性無しの魔石で中〜大が使いやすいですね。小だと容量が少なすぎて付ける意味がないです。」
「成る程…無属性の中〜大…数はあまり無いな…。付与魔法の使い手もあまりいないしな…でも…どうにかなるか?」
「どうかしましたか?」
ブツブツとマルセルさんは一人で考え込んでいる。
「茗ちゃん!その技術を売って欲しい!!というか生産ギルドに売ろう!!」
「えーと?」
急に勢いづいたマルセルさんにびっくりしたけど…生産ギルドって確か日本の特許申請みたいな感じだっけ?作り方とか登録すれば、何年間は使用料金がもらえるんだっけ?
「その技術はすごく新しくて画期的だと思うんだ!だから生産ギルドに登録して欲しいんだ!悪用しないために色々細かい事を決めた方がいいからね!」
「はぁ…」
マルセルさんが興奮してて怖い…悪用???…あー使い方によっては泥棒的な事が出来るのか?…うーん…どうなんだろう?そもそも中の魔石ですらちょっとした財産になるよね…高ランクの冒険者なら持ってるかもしれないけど…魔法補助用の杖につけてる人もいるけどあれは属性有りが多いか…?あんまり魔道具は詳しくないんだよな…
「じゃあ詳しく決めたいと思うから暫く宜しくね!」
何故がマルセルさんがウキウキしてる…暴走しないといいなぁ




