魔獣との出会い 3
『茗我に乗れ!』
「え?良いの?」
藍が乗りやすいように屈んでくれたので首の後ろ辺りにまたがってみた
『行くぞ』
藍が立ってそのまま走り出す…だけど走ってるのは地面でなくて空だった⁉︎
「本当に飛んでる! 凄〜い!…気持ち良い〜」
ドラゴンに乗って飛ぶのとは違い早いだけで酔ったりはしなさそう〜♪
「藍あの山の中腹にある洞窟を目指してくれる?」
『我にとっては容易い事だ、少し体勢を低くしていろ…飛ばすぞ!』
「了解!」
私が体勢を低くしたのを確認して藍は更に早く高度も上げて行った…不思議と風も強く感じ無いし寒く感じ無い…?
「ねぇ藍思ったより風も寒さも感じ無いのは何で?」
『結界を張ってある…』
「そうなんだ…藍も結界使えるんだね〜…ってあれ?
そういえば…私草むらで寝てた時結界張ったのに何で藍は結界内に入れたの?」
『茗の張った結界は自分を害する物から守るように張っていた、我は害するつもりがなかったから入るのは簡単だった。
今度からは絶対防御の条件にした方が良い。相手が結界魔法の使い手ならそれなりに攻略する事も出来る』
「ぅえ?そうなの? 危な〜…今度からは気をつけるよ」
『もう我がいるから、そこまでしなくても良いかもしれ無いが、念の為気を付ける事だ』
「はーい!」
「ふふっ」
『どうした?』
「これからはずっと一緒なんだな〜って思ったら嬉しくて! また何かアドバイスがあったら教えてね!」
『…うむ。わかった…』
洞窟の結界に着くまでずっとニマニマしてしまった…だって嬉しいんだもん。ずっと一緒かぁ〜
* * * *
洞窟の結界の入り口に着いたらトリスが待っていた
「トリスただいま〜♪あのね〜…」
「茗何かあった時は念話する約束はどうした?」
‼︎っヤバイっっ!モフモフが気持ちよくて忘れてた…
「…ごめんなさい…」
チーーーーン……って感じで凹んで項垂れて謝罪する…
「…」
「…」
『…』
「まぁ危険な感じはしなかったから、私も特に何もしなかったからね…良いとしよう…」
「それで?お前は?」
『我は藍という名を貰い、茗と主従契約をした者です。恐れ多くも竜帝殿に御拝顔する事が有るとは…』
「フム…」
トリスの前では藍も小さくなってしまった…その隣で私は更に凹んでるけど…
「中々の魔力量だね、これなら茗にとっても良い護衛になるだろう…
藍くれぐれも茗の事を良く見てやってくれ」
『承りました。我の力の及ぶ限りお守り致します。』
「よろしく頼むよ…」
『ははっ』
…なんかトリスと主従契約してるみたい…でも神獣ってやっぱり魔獣にとっても恐れ多い存在なんだな…私こんなに良くしてもらって大丈夫かな…
「藍は結界魔法とかも詳しいし、私のダメな所も教えてくれるし、空も飛べるしすっごく頼りになるんだよ! 主従っていうより友達だからね!」
「そうか!…良かったな!」
トリスは優しい眼差しで見つめてくれる
「うん!」
藍も増えてこれから楽しくなりそうだな〜♪




