無言はやめよう!?
「どうしてこうなった」
頭を手で抱えながらそう思う千草。
フィギュアショップに寄った千草はしずまの変わりに見知らぬ二人の男性がいたのだ。
ここまではいいと、別にしずまがいないとか、いようとか明日彼の所に言って飽きるほど文句を言えばいいのだから。
だだこれは不本意だ。
大事なことだから再度いよう、どうしてこうなった。
いるといいながらいないことに気づいた千草はいると判定したザッキーと言う人の胸ぐらを掴んだ、当然ムカついたからである。
ついでに言えば彼等二人にしずまを倒そうといい私を仲間に入れようとした。
ここまではいい、海星と言う人はどうやら5のランクでザッキーは意外に頭がいい、正直に言えば今後に役にたつだろう。
「歩くのおせぇよ、千草」
「し、したの名前で呼ぶな!」
くどいようだが本当にこれは不本意なんだ。
話がまとまった所でここから立ち去ろうとした。
するとどうだろうか。
海星と言う少年が千草を止めた。
彼は今後にしずまを倒す計画の為に住所聞き出したのだがこれについては口がごもる。
千草は誰にも言えない秘密がある。
誤魔化すように、そんなものは学校で話せば良いでしょと強く拒絶しては海星にどつく。
だが海星は、ならしずまのボコボコてんこ盛りコースを教えねぇぞと脅す。
それは困ると高い音量で放つ千草は、決心して、目を泳がしながら呟いていた。
ここまで言えば分かるだろう。
私はそう、何をいようと自分の家というものを存在していない。
理由は聞かないでくれ、ただ犯人は恐らくしずま。
恐らくとは曖昧な答えだが、これについても聞かないでくれ。
…話がそれた。
つまりだな、これらをまとめると私は家が無いことを彼等に話したら、同情交じりの怒りとともに私を怒ったのだ。
そして海星は俺の家に来いよと放った。
当然ながら丁重に断ったよ。
公園への野宿だってもう慣れてるし、私だって元5ランクだ、そこらの野蛮で性欲溢れた奴なんて全て蹴散らした。
この事を彼に話したらますます怒りのいきよいが増すばかり、彼はさっきみたいにしずまを使った脅しをして、私はついに心が折れて閉まった。
私でも不思議だ、初対面で見知らぬ彼等と共に同居するなど女としてみれば健全な男子と暮らすのは恥ずかしいことだ。
勿論今そのような感情を抱いている、恥ずかしいことこの上ないし不安もある。
ただ恐らく私は嬉しかったんだと思う。
仕事ばかりで私が失敗や何かをしても怒る暇が無かった伯父様。
友達も居ないとは言えないけど怒られる事は無かった。
だから彼が真剣に私を怒ってくれたことに、心の底から嬉しかった。
M? って言いたい人もいるだろうが、これは怒られた事のない人が生まれて始めて怒られて抱く感情、決してMではない。
そんなこんなで不本意ながら家に連れてこられたのだが。
「まてまてまて、まだ上がってはってもう遅かったか」
「別にいいんじゃね、性別が違うだけで同じ人間なんだし」
「だよな、よし入れよ千草」
言葉が出ない千草。
家の中いたる場所にオタクフィギュア、それが歩廊の様に奥までのびている。
脳内がここはやばいと信号が送られ、無意識に足が後ろに1歩2歩と下がる。
トンっと誰かに当たった感触。
全て撤回、さっきの感情は全て無くなり、ここにいれば良からぬ事が起きると恐怖へ変わった。
「どうしたんだ、早くはいれよ」
「……」
「無言は止めよう、気づつくから!」
「…い、いや」
「ん?」
「いやぁぁあぁぁぁ!!」




