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先駆者の導き  作者: 腹ぺっこ
第二章 生徒会活動
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2_22_都歩き クリストフ&タチアナ編

時間が捻出出来て嬉しい反面、治った後が怖いです・・・




「では、どこに行こうか」

「お兄様にお任せしたいと思いません?」

「ふむ……」


たしかに今回はデートスポットを巡る事が目的だ。

となれば、そういう関係であると仮定しての行動が具体的な情報を収集できると思う。


さすがタチアナだ。

もう趣旨を理解して行動に移しているとはね。


今は私がエスコートする時だと示してくれているのだろう。

昨日の内に幾つか候補を絞っておくべきだったと悔やまれる。


今は大通りを歩いてはいるが、昼食の時間には遠い。

だが買い物は早すぎるか。荷物が増えると移動が手間だからね。


となると劇の鑑賞だったりだろうか。

いきなり無目的に公園などを散歩するよりかは、良い出だしではないかと思える。



「タチアナは劇などに興味があるかい?」

「見た事は無いので見てみたいと思いません?」

「そうか、なら向かおうか」


この近くなら……


「お兄様」

「ん?」

「向こうの劇場なら近いと思いません?」


向こうは……西区の方かな。

だが、この南区にも劇場はある上に、目と鼻の先だ。


いや、もしかすると……


「ありがとうタチアナ。では、向こうの劇場に行こうか」

「はい」


最初の一歩で躓いた私に気付き、あえて遠くの劇場を指定する事で時間を稼いでくれたのかもしれない。


その間に次の予定を考えておけと、そういう意味だろう。


……いや、考えすぎか。

単に南区の劇場の存在を知らないだけかもしれない。


タチアナは普段から出歩かないし、さすがに都の地理には詳しくないのだろう。


どちらにせよ、折角タチアナが提案してくれたのだ。

断る理由も無い。



・・

・・・



「賑わっているね」

「どうやら人気作だと思いません?」



ふむ……たしかに朝の時間帯から混雑するなら人気なのだろう。


区域によって作品の傾向も異なってくるが、西区は何だったかな。


まあ、入ってみれば分かるだろう。



「いらっしゃいませ。二名様ですね?」

「はい」

「……」


劇が始まる前に飲み物を購入し、席へ座る。

少しの間待っていると、やがて明るかった照明が少しずつ暗くなっていく。


がやがやと奏でられていた喧騒も静まり、続いて舞台の袖から出てきたのは着古した服を纏う少女だった。


天井から散らされているのは……雪を意味するのだろうか。

そうであれば、少女の服装は寒さを防げないだろうね。



・・

・・・



おっと、つい見入ってしまった。

気付けば終盤まで見続けてしまったよ。

次に向かう場所を考えておかないといけないのに。


ふと、隣から小さい声が聞こえた。

首を動かさず目を向けてみると、どうやらタチアナが出した音のようだ。


仮面越しだから憶測でしかないが、泣いているのだろうか。

劇の内容は感動系だったからね。



しかし、やはり本職は流石の完成度と言える。

ルイス達と一緒に行っていた小芝居が霞んでしまうぐらいだね。


アレはアレで楽しいものだが、人に見せる段階までとなると次元の違いを見て取れる。



・・

・・・



「素晴らしい作品だったね」

「あの生き別れた妹との再会が涙を誘うと思いません?」

「そうだね、あの表情や音楽がシナリオを際立たせていたと思うよ」

「……」


おっと、どうしたんだろうか。

少しいつもと違う視線を投げられている気がする。


「お兄様は内容より構成を見るタイプだと思いません?」

「あ、ああ……そうかな?」


完成度に天地の差があっても、既に小芝居を二回したからね。

知らず知らずの内に、製作側として見てしまっていたようだ。


これは悪い癖なのだろうか。

同じ視点で感想を言い合えないというのは面白くないのかな?



「別に責めているわけではないと思いません?」

「そうかい?」

「楽しみ方は人それぞれだと思いません?」

「ふむ……たしかにその通りだね」



あまり気にしない方が良いのだろう。



「さて、まだ昼になっていないが南区に戻ろうか」

「次の予定はあるのですか?」

「勿論さ」


しっかり考えたよ。


タチアナは私服が洒落ているから、きっと服飾に興味があるのだろう。

そうなれば服飾店で買い物を、とは思うが昼食もまだだ。


ここは軽く下見をしつつ、昼まで気軽に散策するのも悪くないだろう。


「そういうわけだから、興味が出た店があれば見ていこう」

「はい」



・・

・・・



小物を扱っている店のほうが興味を引いたようで、数多くある店を物色しながら昼まで歩き回っていた。


そうしていると、ほどよい疲れと空腹を感じ取る。


「そろそろ昼食にしようか」

「あ、あの……」

「どうしたんだい?」


昼食と聞いた瞬間、タチアナが言い淀みつつ袖を引いてくる。



「お店なら……あの店が……近い、と思いません?」


そう言いつつ指差した先には、個室で区切られている飲食店だった。


たしかに注目を浴びる事を恥ずかしく思うタチアナにとって、周囲からの視線が集まるのは避けたいのだろう。


移動している時などは気にならないかもしれないが、座って長時間注目されるのは耐えられないのだろうね。


仮面を外せば回避できるのだが……素顔は見られたくないと。



「では、あの店にしようか」



店に入ると……少し甘い香りがするね。

香でも焚いているのだろうか。


個室に案内され、折角なのでオススメのメニューで頼んでみる。



「お待たせしました。お飲み物です」


下見した店について、後で本格的に買い物をする候補を絞っていると飲み物が運ばれてくる。


だが、一つだけしかない。


はて……二人分を注文したはずなのだが。


「これをどうぞ」


そう言って給仕から渡されたのはストローだった。

二本を絡み合わせたような形状だね。


「それでは、ごゆっくりどうぞ」

「あ……」



飲み物が足りないと言い募る前に退出された。


どうしたものか……あ。


「そうか……そういう飲み物なんだね」

「……」


なるほど、恋人同士に向けた店か。

こういった趣向は聞いた事あるが、もう廃れていると思っていたよ。


さて、状況は把握したものの、実際にやるのだろうか。


タチアナに目を向けてみると肩を震わせている。

彼女も知らなかったんだろうね。


仮面越しでは分からないが困惑しているに違いない。


「……飲むかい?」

「うぇ!?」

「どうしたんだい?」


私は後で料理が届いた際に追加注文したらいいからね。


「だから先に飲むといい」

「…………はい」


おずおずと、タチアナが仮面を外……外した!?


驚いたな……まさか自身の意思で素顔を見せるとはね。


懐かしささえ感じる素顔が出てきて、少し微笑ましい。


というのも、災害時などの本人確認が出来るよう、生徒達の情報は記録されている。


それは素顔も同じであり、個人情報であるため平時には開示されない。

しかしながら私は生徒会長であり、しかもタチアナは会員だ。


念のために見ておきなさいと、学校長に一度だけタチアナの素顔を見せてもらった事があった。


紙を媒体に魔具で素顔を写しこんだ”写身”というのだが、私の”写身”も見せてもらうと寸分の狂いも無くて驚いたものだ。


さて、少し思考が逸れたが、そういうわけでタチアナの素顔を見たのは今回が二度目だという事だね。


けれども、実際に本人の意思で素顔を見る事になったのは初めてか。


だが、あまり素顔について掘り下げるとタチアナが取り乱すかもしれない。

ここは何も話さずにいよう。



そう考えていると、早速タチアナが飲み物を口にしようとした。

けれど顔が赤いな。熱でもあるのだろうか。


少し疲れているようにも思えるし、ひょっとすると体調不良なんだろうか。



「ぁわ!?」

「おっと」


熱を測ろうと身を乗り出すと、驚かせてしまったようだ。

取り落としそうになった飲み物を支えて、空いた手で額の熱を測る。


「……微熱、かな?」

「タ、タチアナは……け、健康だと思いません?」

「大丈夫かい?」

「大丈夫だと思いません?」


ふむ。

大丈夫なら構わないが。


「邪魔して悪かったね。飲むといいよ」

「……はい」


静かに見守っていると、赤いままの顔で文句を言われた。


「……見ないでほしいと思いません?」

「目は合わせていないよ」

「それでも見つめられるのは恥ずかしいと思いません?」

「分かったよ」


目を逸らし個室の内装を眺める。

少し暗めの照明だな。


雰囲気などにも配慮しているのだろうか。

しかし、窓がないと少し息苦しくも感じてしまうね。


「……お兄様」

「ん?」

「やっぱり、その……少しは見てほしいです」


ああ、克服するためには慣れないといけないからね。


「それなら遠慮なく見させてもらうよ」

「せっ、宣言は必要ないと思いません!?」

「はは、そうだね」


それからは時々タチアナへ視線を転じつつ、午後の予定について話し合った。


彼女の話によると荷物を預けられる場所があったようなので、気兼ねなく買い物をしてから荷物を預けようと思う。


その間に私は夕方以降の予定を組んでおかないとね。


話している内に料理が運ばれ、慌ててタチアナが仮面を装着する。

そして食べる際は再び外したりと忙しそうだ。


やはりまだ、誰にでもは素顔を見せられないようだね。



・・

・・・



「失礼します。デザートを……おや」


最後の皿が運ばれてくるものの、待っている間にタチアナは寝てしまったようだ。


一応、私が仮面をかざしているので給仕に素顔を見られてはいない。

……しかし、少し寝苦しそうな体勢だ。


「掛け物をお持ちしましょうか?」

「頼みます。あと、都の紹介記事などがあれば」

「かしこまりました」

「あと、会計を先に済ませておこう」

「では伝票を持ってまいります」


デザートは一旦下げて、タチアナが起きたら運んでもらえるようだ。

なんとも気配りが行き届いているね。


タチアナが起きるまでの間、記事を読みながら寛ぐ。

誰かに覗かれてもいけないから、横に寝かせたタチアナの隣へ座り、壁になっている。


……ふむ、夜は公園で光系統の魔法を空に打ち上げるような催しもあるのか。

これはデートスポットとしては良いのではないだろうか。


しかし、海洋生物の展示館というのも捨てがたい。

明るい昼とは違った様相であるようだし、是非とも見てみたいものだ。


いや、食事に気を払うのも必要そうだね。

揺れが少ない特別製の馬車内で豪華な夕食か……ふむ。


少し高いな……私の懐具合では背伸びするような金額だね。

タチアナも気を使ってしまうだろう。



「ん……」


目を覚まし始めたね。

静かに移動して記事を戻すために個室を出る。



すると給仕を見つけたので、後で来てもらえるよう頼んでおこう。


「丁度良かった。少し後で個室に来てもらいたい」

「かしこまりました。デザートをお持ちしましょうか?」

「いや、まずは水をいただこうかな」

「では、そのように」


個室へと戻ると、タチアナが起き上がって頬を撫でている。

大丈夫だよ、毛布を敷いておいたから痕にはなっていない。


慌てて仮面を手に取ったが、私である事に気付いたようだ。


「お兄様……」

「やあ、待たせたね」

「あのっ! タチアナは退屈なんてしてなかったと思いません!?」

「ん?」



どういう事だろうか?



「お、お兄様との時間は大切で……本来なら寝たりしないと思いません?」

「……ああ、そういう事か」

「き、昨日は寝るのが遅かったと思いません?」



気にしなくていいよ。

寝不足だったなら仕方が無いさ。



「急に外へ連れ出す事になったからね。緊張して眠れなかったんだろう?」

「……」

「責任なら私にあるし、そもそも気にしていないよ」

「……あの」

「それより、この店はつい寝てしまうほど居心地が良いと分かったから、収穫じゃないかな」

「か、からかわないでほしいと思いません!?」

「ははは……ゴメンよ」


一区切り付いたところで給仕が水を持ってきてくれる。

タチアナに確認してみるとデザートも食べられるようだ。


早速持ってきてもらい、甘味に舌鼓を打つ。


食後の飲み物をゆっくりと味わってから外へ出ると、どうやら昼から2、3時間ほど経過しているようだ。


大通りに出たものの混雑していて、下手するとはぐれてしまいそうだね。


「タチアナ、万が一はぐれた際の集合場所を決めておこう」

「どこがいいと思います?」

「そうだね……学校の校門か、詰所にしておこう」

「それなら詰所の方がいいと思いません?」

「なぜだい?」

「警備員は相互に連絡する手段を持っていると思いません?」

「ふむ……」


だとすれば、はぐれた際は道すがら警備員に聞けばいいか。

そうすれば詰所にタチアナが来ているかどうかも細かに確認できるからね。


もし長時間合流できなければ、それこそ詰所に居る警備員に捜索を頼めばいい。


「そうしようか」

「はい」


軽く打ち合わせをし、タチアナが気に入った店へと移動する。


どれを買うか悩んでいるようで、二つの商品を見比べているのだが……


「どちらが良いと思います?」


私にも意見を聞いてきて、よく分からないものだから返答に詰まってしまう。


「……こっちかな?」

「ではこっちを買おうと思いません?」

「あ、いいのかな?もっと考えたほうが……」


私が引き止める間もなく会計を済ませてしまい、大事そうに荷物を抱えている。


もう少し考えて答えたほうが良かったか……



・・

・・・



一通りの買い物を済ませ、荷物を預けてから近くにある公園で休憩する事になった。



「あ……」

「ん?」


タチアナが何かに気付いたようで、つられて視線を辿ると、昼前には開店していなかった店が営業を開始している。


「あれは……仮面かな?」

「……寄りたいと思いません?」

「そうだね、行こうか」


どうやら仮面店に強い興味を惹かれたらしく、タチアナが足早に向かっていく。


私も付いていくと、どうやら繁盛しているようだ。

年代層も幅広く、老若男女が仮面を真剣に眺めている。


タチアナもそういった人達の中に入っていくのを見ながら、私は店の外へ商品棚を配置している、店員らしき人物に話を聞いてみた。


「仮面が人気ですね」

「へ? ……ああ、一時的なものですよ」

「というと?」

「近々お城でパーティーがあるのですが、今回は仮面の装着が必須なんです」


一風変わっているね。

なにやら怪しい雰囲気さえ感じてしまう。


だが、城といえば賢魔城を指しているのだろう。

そこに招かれるならば貴族だろうし、パーティーなど飽きるほど経験しているはずだ。


だからこそ仮面の装着を趣向にしているのかな?


そう勝手に納得してタチアナを待っていると……



「ん?」



遠目に、路地裏へ引きずり込まれる男性が見えた。

相手は3人か。


警備員は……近くに居ないな。


気付けば体が動いていた。

見過ごせるわけが無い。


手遅れにならない内に路地裏へと入ると、

案の定というか……絡まれているようだ。


「ちょっと遊ぶ金が欲しくてよ、少し分けてくれねえかな?」

「ひ……」


ありきたりな文句だが、呆れている場合ではないな。


「待ちた……」


ーーダンッ!


割って入ろうとした瞬間、上から何かが落ちてきた。


いや、人だ。

着地の衝撃など感じさせないかのように体を起こし、悪漢達に顔を向ける。


その顔には仮面が装着されており、正体は分からない。



「な……誰だてめえは!」

「俺が誰かと聞かれたら……」


仮面の人物が両腕をバッ! と広げる。

その挙動を警戒して身構える悪漢達。


「教える前に先手必勝ぉ!!」

「ぐぁ!?」


上から仮面を被った人物がもう一人落ちてきて、悪漢の一人を背後から襲う。



「な、なん」

「対処が遅いっ!」


更に悪漢が一人、振り返ったところに一撃を入れられ昏倒する。


「てめぇ!!」

「俺を忘れてるよ」

「っぐ……げ……」


最後の一人が反撃しようとしたが、最初に現れた仮面が後ろから首をホールドする。


あっという間に決着してしまい、私は見ているしか出来なかった。


「まだ締め落とすなよ?」

「分かってるって。これで10人目だね」

「だな」

「ぅぐぅ……」

「なあ、家出した女の子連れてるチンピラって知らない?」

「っあ?」


突然の質問に呆けた顔をする悪漢。

しかしそれも束の間、首を絞める力が強まる。


「っぐ!?」

「早く答えてよ」

「し……しら……ねえ」

「またハズレかよ」

「次行こうか。じゃあね」

「う゛ぇっ!」


即座に締め落とされた悪漢が力なく倒れこみ、立ち上がった仮面二人は相談している。



「もう南区は収穫無くね?」

「だね。東区に行こうか」

「っし、じゃあ移動するぞ」


声を掛ける間もなく、狭い路地の壁を蹴りながら建物の屋上へと登っていってしまった。

しばらく呆然としていたが、我に返って周囲を見渡す。


すると絡まれていた男性は逃げたようで、取り残されたのは気絶している悪漢三人だけだ。



「ルイスとハイク……何をしているんだ……?」


仮面をかぶっていても声で分かる。

観光をしているはずが、なぜこのような行動を取っているのか。


だが、あまり深く考えるような場でもない。

速やかに路地裏から大通りへと出る。


そして仮面店まで戻って来たが……



「しまったな……」



タチアナが見当たらない。

早速はぐれてしまったようだ。


となれば詰所に向かうとしよう。

南区の詰所なら……しまった!


タチアナが詰所の場所を知っているか確認していない!

もし分からなかった場合、彼女が人に道を尋ねられるだろうか……


いや、分からないなら打ち合わせた時に言うだろう。

憶測だけで悲観する前に、今は詰所に向かうべきだ。



・・

・・・



「お?」


詰め所に到着すると、警備員が一人出てくるところだった。

胸には勲章が付けられており、警備隊長である事が分かる。


「何か詰め所に用件でも?」

「後輩とはぐれてしまいまして」

「ほう、捜索を頼みに?」

「いえ、ここを万が一の集合場所にしていたのですが」

「なるほどね。しっかりしてるが、入り口で突っ立ってても仕事の邪魔だな」


そうか、うっかりしてた。


「おっと、あまり気にしてくれるな。中に入れよ」


そう言われて中に案内される。


「外に出てきてましたが、いいんですか?」

「傷心中でな、ちょっと外歩いて気分でも変えようかと思ってよ」

「そうですか」

「よかったら退屈しのぎに聞いてくれねえか?」

「隊長、迷惑かけちゃ駄目ですよ」


中にいた警備員二人が止めようとするが、私もタチアナが来るまで暇だから問題は無い。


「私でよければ聞きますよ」

「お、いいのか?自分で言い出したが重い話だぜ?」

「ええ、大丈夫です」


相談というわけではないだろうが、それでも話すだけで少しは楽になる事もあるからね。


「じゃあ遠慮なく」


そうして聞いた話は、私にとっても無関係ではなかった。

なにせ、聞いた話を総合すると目の前の人はケートスの父君なのだから。


このまま放ってはおけない。

タチアナと合流するまでの間、私は詰所でケートスの父君と話し込んでいた。



次回・・・都歩き 後輩編


あと2、3話で都歩きは終了です。

主要キャラ全部の視点で書こうとすると流石に長くなりますね・・・反省。

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