塔攻略 後編
何だかんだでPV4000間近。読者の皆様有難う御座います。
今俺は塔の外でケインと激しい口論をしている。
お互いが頑固になり譲らないからだ。
さてまず塔での活動だが、結論から言おう。
当初の目標であるブラックウルフリーダーは難なく撃破しクエスト完了だ。
それもそうだろう。使い魔にブラックウルフ3体も居て9人PTだ。
俺がさくっとリーダーを瀕死に追い込み殺すだけの簡単なお仕事だ、
手間取る方が難しい。今回の討伐数で俺自身もアイアンは確実だし
笑いが止まらない。ただ問題が一つある報酬だ。
俺が調子に乗って索敵に掛かった物は皆殺しにしたからかなりの数の
魔石と素材が手に入った。俺は自分勝手な行動に反省していたので。
報酬は当初の予定通りでいいと言ったんだが、ケインのPT全員が一致で
クリア素材であるブラックウルフリーダーの分だけでいいと言い出したのが
発端だ。
身勝手な行動をした迷惑料も兼ねて山分けにしたいと主張する俺。
最初に言った通り報酬は貴方の物だから受け取れないと言うケイン。
その姿勢は立派だと思うが俺が困るのだ。余りにも個人プレーが酷すぎたと
痛感しているので総取りは余りにも申し訳ないので、本来なら途中から
分担して戦闘を行い半々になる予定だったのだ。ランクアップは出来るが
今回の遠征では俺の勝手で赤字だろう、あまりに申し訳がない。
そして話は平行線を辿り、塔の外に出ても続いている。
「俺の身勝手で最後まで通してしまったのだがら、貰ってくれないと困るよ
ケイン!俺のせいで今回は赤字だろ?頼むよ!」
「いや、最初に許可したのは俺達だし止めなかったんだから貰えないよ。それに意見はPT全員一致しているし、赤字だからと貰ってしまったら面子に関わるよ」
何時までも同じ事を言い合う俺達にシンシアが提案をする。
「こう言うのは如何でしょうか?ケイン様達は報酬を受け取らない、ですが!代わりに、別で迷惑料を受け取って頂きます。これで解決なのではないでしょうか?私達が迷惑料を支払うと言うのはご主人様の気持ちだと思って下さい。これ以上はご主人様が納得されないのでこれが最良かと愚考致します。」
アリス達は俺に盲目なのでその提案はナイスです!シンシア偉い子!!
「う~ん…そうですね…、確かにこのままだと終わらないでしょうし……。
解りました。今回は両成敗と思い、その提案を受けます。」
これで解決だな。長った~どう説得するか本当に困ったんだよな。
「ご主人様。申し訳ありません。勝手に意見をしてしまって。」
「いや、良くやったよシンシア。これからも何かあれば遠慮なく意見を
言ってくれ。じゃないと今みたいに困ってしまうからね。」
そう言って苦笑を浮かべながらシンシアの頭を撫でた。ウサ耳可愛いです。
アリスがご不満だが今は無視だ。取り敢えずは迷惑料を何にするかだな。
ここでジェニーを渡すのはあまりに拙いし俺が気に入らない。
何かいいのは無いかな?
そして俺は思いついた。そうだ魔剣を送ろう。我ながらナイスアイディア!
「ケイン。打ち上げをしたいからまた昨日と同じ時間に宿に来てくれないか?」
「承知した。だが今回は僕等からも出させれて貰うよ?」
そう言いながら笑って了承してくれた。
俺も笑って頷く。
「解ったよ。じゃあまた後で!」
そう言って手を振って俺達は別れた。
さて魔剣の制作でもしようかな。
俺は宿の部屋に戻りマジックボックスから、ゴーズ作のバスターソードを取り出す。通常よりも刃が広いこれは魔剣制作の上で刻印を施しやすい様にするためだ。勿論アリス達の武器は俺が手を加えている。
ケインの属性は火だったな。ここで思案する火属性の追加か能力強化で悩むのだ
火属性…炎のロングソード…魔法剣…あっ!
ここで俺はまたろくでもない事をやらかす事になる。
まず大きめの魔石を組み込む。そして刀身に刻印だ、これには強度強化、軽量、火属性の追加、そしてファイアーボールの発動を可能にしたのだ。
魔石に魔力を流して発動出来る。そのまま剣に魔力を流して火属性の強化も出来る。まさに異世界にありそうな魔法剣の完成だ。
だが俺は当然の様に気付かなかった。魔法が使える剣など当然存在していない事に。
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