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眷属召喚

俺は今ある部屋の一角を借りて召喚陣の修正作業を行っている。





俺は最高魔導師の助言を受け、素直に賞賛の念に駆られた。

言われてみれば対した事は無いがその的確な助言で完成の糸口を掴んだ。

いや、間違いなくこの修正が終われば完成となるだろう。

楽しみだ早く使いたくでウズウズする。だがまだ慌てるな!

そう考えながら俺は修正作業に励むのであった。


新魔法『召喚魔法』の完成はすぐそこまで来ていた。





時は1時間前の事だ。


そこは魔術ギルドが所有する5つの塔の一つ、最高魔導師が治める

『叡智の塔』その最上階にある最高魔導師の私室に3人の姿がある。

そこからは老人の笑い声が木霊し笑い声が途絶える事がない。


俺が召喚陣の作成にあたり、工程、研究成果、新技術を披露し召喚陣の肝である

【ルーン文字】【五芒星】の説明を行った時からだ、


五、六芒星は前世では馴染みのある図形だ。

召喚陣作成の最に魔力増幅が必要不可欠となり考えた結果最初に出てきたのが

これだった。実験の結果、五芒星は魔力増幅、六芒星は魔力弱体の効果が解った。何事もやってみるものだと痛感した。

六芒星の効果は某カードゲームの呪縛を思い出したが関係ないよね?



「本当にお主は神童の名に恥じぬのお、魔法陣を書く上で魔術言語が干渉する。

修正した文字も他の箇所で干渉が起こり一行に進まぬこれは魔法陣研究において

最大の課題であり壁であった。だがお主の【ルーン文字】これが全てを解決させた!魔導の歴史が動いた瞬間じゃこれほど愉快な事はないわ!」



と大爆笑なのだ。正直俺も苦笑いしか出ない。


「魔術言語は干渉する造語ですら干渉が起こる言語。それなら干渉現象が起こらぬ文字を生み出せばいい。まさに道理じゃ!簡単な事じゃったわ!

さらになんじゃ?召喚陣起動に魔力が必要だから増幅する必要が出た。魔力増幅の呪文を追加せずに陣に組み込み、その図形に手を加えるだけで達成させるその発想!まさに神の如き発想じゃて!ガハハハハハ!!」



ここまで大絶賛だと恥ずかしいんだよね。ま、楽しんで貰えて大変結構!!


「神童とは言うけど、それでも失敗するんですよね~何か気づいた事はありませんか?導師」


「おおお!そうじゃったなすまんかった。あるぞ!気づいた事が!」


え!在るのかよ!流石最高導師は伊達じゃない!ハリー!ハリー!ハリー!!


「お主この召喚陣じゃが呼び出す対象は決めておるのか?わしが見る限りこれ

だと対象が多すぎて起動はせんじゃろて。魔力の消費もこの莫大な数を無駄に

探すのに使われてるように見えるのお」


あーー!なるほど!対象の設定か!!漠然と呼び出す事に夢中で決めてなかったわ!それでかー!って事は何かしら決めれば成功するんじゃね!?


「ふむ。その顔は気づいたようじゃな。どうじゃ?部屋の一角を貸すゆえに

修正を施し召喚陣を起動してみんか?1時間もあれば終わるじゃろうて」


「え?よろしいんですか?帰ってやろうと思っていましたが。」

「勿論じゃて。むしろ歴史が動くその瞬間に立ち合わせぬとは薄情な奴じゃて」


さっきまでの大爆笑とは打って変わって穏やかな好々爺に見えるが目が本気だ。

まあ魔術に関わる者だそりゃ見たいわな、その目で新魔法誕生の瞬間をさ!


「失礼そう言うつもりではありませんので是非ご見聞下さい!」

「ならばよし!わしはそれまでお主の発案のマジックボックスの研究をして

待ってる故、完成したら呼ぶがよい。部屋は廊下を出て右にの部屋を使うがよい」

「わかりました!では失礼します!イニスも来るかい?」

そう言ってイニスに手を差し出す。ここまで黙って着いて来てくれたんだから

気を遣ってあげないとね。

「当然ですわね。」

優雅に微笑み俺の手を取り一緒に部屋へ向かった。






そして修正作業に入った訳だ、イニスはプリンを渡してご機嫌を取っている。


対象を人型に設定。召喚主へ攻撃行動一切の禁止。許可なしでの攻撃も禁止。

人間を基準に一定以上の知能を有し戦闘能力の高い者へ設定。

召喚に応じた最に召喚者への強い忠誠心が芽生える様に設定。


あとはそうだな召喚獣らしく忠誠心に応じて能力向上こんなものか?


ふぅ・・・。完成したな・・・。さて呼びに行くか!


「イニス御待たせ。完成したら一緒に導師の所へ行こう」

「バルカ・・・?えっと・・・信用してない訳ではありませんが、だ、大丈夫ですの?」

「うん。幾重にも防護設定は組み込んであるし高い知能を持った者を対象にしているから大丈夫だと思うよ?」


多少は不安だけど何重にも施したから大丈夫だと思う!


「導師!お待たせしました。完成しましたよ!」

「おおお!そうか早かったな。ではそうじゃな念の為屋上の広場で行うかな

こっちじゃ、着いて参れ。」


そうして俺達は屋上へと登った。

導師は俺を見つめ無言で頷く。


俺は屋上の広場の真ん中辺りで立ち止まり、意を決して宣言する。


「これより、召喚陣起動を行います。」




俺は魔導書『ガルドラリウス』を呼び出す。


魔導書に魔力を送り、転写魔法を発動させ召喚陣を描いて行く。


淡い薄紫の色をした魔力が地面を迸り瞬く間に完成させた。



俺はそっと召喚陣に触れ魔力を流し込む。



眩い光を放ち、魔法陣全体が白銀の輝きを放って発光する。


そして青い色に変化し光が収束されて行く。魔力が魔法陣全体に満ちた様だ。


俺は最後の工程として【キー】となる魔力を流し込む。


次の瞬間、青白く神秘的な輝きを放ち五芒星全体を光らせ一筋の柱となりて


天を貫く、そして魔法陣から光が消え失せ煙が舞う。





召喚陣の真ん中に佇む一人の美少女が現れた。


その少女は左右に羊の様な小さな巻き角を持っていた・・・。



「グレーターデーモン・・・。」


とても小さな消え入りそうな声で呟く導師の声を俺は聞き逃さなかった・・・。








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