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プリンの価値は死への切符である。

俺は今、イニスに押し倒されている。






勿論、性的な意味ではない7歳だしね。







何故こうなったかと言うと。


「イニス~?・・・・・・。」


街を出て2時間、今の今までほったらかしだったのでもの凄く不機嫌な顔をしている。

ぷんすかぷんな美少女はそれだけで萌える。萌えるんです!!

だがこれは拙い。非常に不味い。なんとかしなかればマジで死ねる。

公爵令嬢を怒らせた。とあれば如何に逸材であれ平民の俺位簡単に殺せるだろう。


さて困った時のイケメン頼りだ。雨に打たれたチワワの様な愛くるしくも殴りたくなるそんな感じで目をウルウルさせて助けを求めカインを見る。


苦笑いでお手上げのジェスチャーだ。

くっそーこれが有効なのは美少女が使った時だけだと言うのか!

平凡な容姿の自分が憎いッ!



こうなったら最終兵器のご登場を願うしかない。

勝負は昼時、いざっ鎌倉へ!


「イニス~僕とお話しないか?午前は喋る暇がナカッタシネ?」

「全くどの口が言うんですか?お断りしますわ!」


ふむ、やはりご機嫌斜めなようだ。だがな俺の勝負はここからが本番だ!

「実はイニスに贈り物があるんだけどな~?残念だな~」


ちらっと横目でイニスを見るとピクリと反応している。

馬鹿が単純な手にかかりおって所詮は子供よ!

「イニスの為に【美味しいお菓子】を作って来たんだけど~な~沢山。」

お菓子に反応してこちらを見て俺の言葉を待つ。俺の勝ちだ!

ここで畳み掛けてくれるわ!

「勿体無いから護衛の人達と食べるかなー残念だなーホントウニ」

「せ、せっ折角の贈り物を無下にする程子供ではありえませんわ!よ、喜んで頂かせて貰いますわよ!!」



買った!第一部完!!


「よかった。これだよ~では召し上がれっ!」

そういって試作品のマジックボックスからお菓子を出す。プリンだ。


その目に戸惑っている。やはりみた事無いか簡単に説明をしておこう。

「それはプリンと言って牛乳を使ったお菓子だよ。美味しいとは思うけど感想を聞かせて貰えると嬉しいな?」


「非礼を承知でまずは私が試食しましょう」

護衛騎士の一人がそう言い食べて言う。これは美味い!と


「では、私も頂かせて貰いますわ!」

そう言いながらもおそるおそる一口、意を決して口に入れる。

次の瞬間予想通り夢中になって食べている。他の護衛も同様だ。




ふぅーはははははははぁーーっ!

甘くて美味しいお菓子に勝てない者はおらんじゃーボケー!



俺は勝ち誇って言う。

「その反応を見る限り感想を聞くまでも無かったようだね♪」


プリンを食べ終わり無言のおかわりを要求する。


良かろう!成らば慄け!平伏せ!刮目するがいい!

「仕方ない。イニスには特別だよ?じゃあそのまま持っててくれる?」

「え?」


次の瞬間俺はプリンにクリームを乗せた。

「どうぞ。召し上がれお嬢様」



プリンよりも遥かに凌ぐ速さで平らげる。

恍惚の表情で至福の時間を過ごしているみたいだ。






「イニスが望むならまた作ってあげるよ?」



そう俺は勝者の余裕を持って言い放つ。

イニスはそれ嬉々俺に飛びついて確認する。


「それは本当ですの!?嘘だったら許しませんよ!バルカッ!答えなさない!」



俺は押し倒され、襟首を掴まれ凄い力で揺さぶられる!何度も何度も!


「く、苦しい・・・てか揺らさないでえぇぇぇっうっぷっ・・・ほんと揺らさないで~きもちわりぃ~~・・・」



「バルカッ!答えなさい!バルカーーーッ!」





教訓。女性に甘いものをあげる時は気をつけよう。死んでしまいます。マジで。



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