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自己紹介

「久瀬、晦日、朧神」

「は、はい」

 前で喋り続けていたはずの諏訪瀬がいつの間にか私の方を見て名前を呼んでいた。話の後半ほとんど聞いてないな……と少し嫌な予感をしながら返事をする。そして素直そうな声で返事をするのは晦日、そして面倒くさそうに返事をする、隣の青年だった。

 諏訪瀬は私達3人を連れて広い研究室の端に集めた。

「今日から我々は同じグループとして研究を行う事になる。このグループの指揮を執るのは私、諏訪瀬 聖が行う」

 長めの前髪の奥からぎらぎらとした目が覗く。

「本日は移動で疲れているだろうから特に活動はしない。明日から本格的に始動するが、この場でとりあえず軽い自己紹介でもしてもらおう」

 私達はお互いの顔を見合った。そして一瞬の間があった後、先程話しかけてきた青年が手を上げた。

「ええと、じゃあボクから。朧神(おぼろみ) 啓介(けいすけ)って言います。一応1年飛び級して久瀬さんと同じ東都大に入学したばかりでした。けどまさかすぐ休学手続きをする事になるとは……」

「晦日 亜依です。私みたいな無名の大学に通ってる人がこんな所に来るなんて恐縮でしかないんですけど、一生懸命頑張ります!」

「東都大学大学院生物学研究科に在学してます、久瀬 響です。今回の研究に少しでも貢献出来ればと思います」

 私達の自己紹介を聞き終わり、諏訪瀬は少しだけ口元を緩ませた気がした。

「我々なら必ずこの研究の成果を出せる。心配する事はない。これから生活も共にする仲だ、よろしく頼む。明日はお前達に色々と見てもらう物があるから、今日はゆっくり休め。もし外に出たいのであれば入り口にカードキーをかざして出る事だ。各自胸に付いているネームがそれだ」

「無人島なのにやたら厳重なんですね……」

 朧神が胸からネームを取り出してまじまじと見つめながら言う。

「外部に漏らしたくない研究だからな、念を押している。外に出るのは自由だが、ここは無人島だ、十分気を付けるように。門限は日没となっている、遅れないように」

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