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「ねえ、あった?」

「ちょっと待って!」


 イビーの家に着くとカノンとイビーの声が聞こえてきた。


「いた!」

「やっとか」


 結構な時間が掛かったけど、ようやく三人を見つけらたことにホッとする。


「おーい! イビー! カノン、ノア!」

「あ、アリシアとユスリアル!」

「えっ、ちょ、ちょっと待って!」


 家の中からイビーの声がする。


「何してるの?」


 家の前で待機してるっぽいカノンとノアに声を掛ける。


「お前たちがいなくなって驚いたぞ」

「あはは、ごめんね」


 ユスリアルの言葉に頷いていたらカノンが軽く謝って来た。


 いや、謝罪よりもいなくなった理由の方が知りたいんだけど、と思ってるとイビーがバタバタと走って来た。


「あれ、アリシアとユスリアルも?」

「あれじゃないよ。二人共僕たちを探してたんだって」

「えっ、あ、ごめんなさい」

「一言言ってくれたらよかったのに。で、何をしてたの?」


 慌てて謝るイビーに首を傾げながらも尋ね直す。


 あたしはいきなりいなくなって


そろそろ答えてくれないとイライラしてきたわよ。


「あ、ごめんね。あの、持って来てたお金が足りなくなったんだけど、家にまだあったはずだって思い出して取りに来てたの」

「そうだったんだ。でも、一言ぐらい言って欲しかったよ」

「アリシアがかなり心配していたぞ」

「なっ! ユスリアルだって心配してたじゃない!」


 それなのに、あたし一人が心配していたみたいな言い方するなんて。


 ずるいと睨むものの、ユスリアルは気にした様子もなく、知らん顔してそっぽ向いている。


 なんてやつだ!


 ユスリアルが困った時助けてなんかあげないんだからね。


 ぷりぷりしてたけど、みんなあの出店に戻りたいと言い出したので、いつまでも怒っていたって仕方ないよね。


 みんなが歩いてくのに着いて行く。


「そろそろ学校だね」

「宿題終わった? 僕今度は手伝わないからね」

「あーはいはい。でも、何だかんだ言って手伝ってくれるじゃん」

「先生に怒られるの僕なんだからね」

「はいはい」


 ノアとカノンの会話を聞いてると、そろそろ学校の話しになってきている。


 この祭りが終わったらみんな学校に戻るっていってたから、仕方ないと言えばそうなんだけど、何かちょっとモヤモヤする。


 あたしは行かないって言っちゃったけど、ユスリアルは学校どうするんだろ? ユスリアルまで学校に行くんだったらあたしもやっぱり学校に行くって言おうかな?


 どうしようか迷っている間に、あっという間にお目当ての出店にたどり着いてしまったらしく、三人がバタバタと駆け寄って行くのが見えた。


「俺たちも行こうか」

「あ、うん」

「どうかしたか?」

「何でもない」


 学校に行きたいかはまだよく分からない。


 それなのに、ユスリアルに言うのもどうかと思い、適当に誤魔化す。


「それより、あたしたちも行こう。さっきはやらなかったけど、あんなにムキになってるもん。ちょっとやってみたくなってきちゃった」

「そうか。分かった」


 ユスリアルはあまり興味はなさそうだったけど、みんながやるならやってみようかって結局みんなでやった。


 いくつかお菓子はもらえたけど、一等は別の子が取って行っちゃったのは、ちょっとがっかりした。


 来年もまたやりたくなっちゃいそうでみんなが毎年楽しみにしている理由がちょっと分かってよかったかも。


「来年もまたやろうね」

「うん!」


 来年の約束もしてる内に日が落ちて来た。


 そろそろ帰るのかなと思ったけど、祭りはまだまだ終わりそうにないみたいで、あたしもみんなと一緒に夜遅くまで祭りを楽しんだ。


 また来年ここでみんなと祭りを楽しめたらいいな。


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