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第41話:偽りの歴史を越えて!神殿に誓う、三人の血盟(パーティ)!

蒼の宝珠が語り終えた後、神殿の広場を支配したのは重苦しい沈黙。


その静寂を最初に破ったのは、ハルドの低く鋭い声だった。

ハルドは忌々しげに床へ唾を吐き捨てると、剣の柄を強く握りしめました。


「……ケッ、やっぱりそうかよ。あの腐りきった聖光教会の連中、自分らに都合のいい物語を歴史として刻んでやがったんだな!反吐が出るぜ!」


ハルドの瞳には、かつて自分が仕えていた組織への、隠しきれない嫌悪感が宿っていた。


「俺はな、元王国騎士団員だ。教会のやり方を一番近くで見てきた。あいつらは神の教えだの何だの御託を並べながら、裏じゃ気に食わねぇヤツを『異端』として消し、不都合な事実は魔法で塗り替える。その強引なやり方に嫌気がさして、騎士の看板を捨ててギルドに流れ着いたんだが……まさか、この街の成り立ちそのものが略奪だったとはな。宝珠の話を聞いて、ようやく胸のつかえが取れたぜ」


ハルドはそう言うと、真っ直ぐに凛愛を見つめた。


「リア、俺は全面的にお前に協力させてもらう。この話を聞いちまった以上、もう他人事じゃねぇ……魔界より人界の方が、よっぽど悪じゃねぇか!」


アルメリアもまた、静かに頷きました。彼女の瞳には、500年前から抱き続けてきた複雑な負い目と、決意の光が宿っていた。


「アヴェントリアの繁栄が、奪い取った魔界の土地の上に成り立っている……私は、その事実に負い目を感じ、いつかセリアの最期の願いを叶えるために生きてきた……その時が、ようやく来たのだわ。リア、あなたが選ばれたのよ」


「……あたしが……? 勇者の後継者なんて、そんな重いロールプレイ、できる気がしないんですけどぉ……」


戸惑う凛愛だが、状況は彼女を待たない。


聖光教会がギルドを通じて出した依頼では、蒼の宝珠は見つけ次第、教会へ引き渡すことが義務付けられていたのだ。


「経緯はよくわからんが、蒼の宝珠が凛愛を選んだなら、あんな連中に渡す必要はねぇ。お嬢ちゃんが勇者だってんなら、俺がこの命に代えても守り抜いてやるぜ!」


ハルドが豪快に笑い、拳を差し出しました。


「私も、500年前の誓いを果たすために同行するわ。錬金術師として、そしてあなたの味方として、あらゆる手段でサポートしましょう」


アルメリアもその手に自分の手を重ねる。

凛愛は震える手でスマホを握りしめ、二人の熱い視線に応えるように、ゆっくりと手を重ねた。


「……わかった。あたし、ゲームみたいにマジで強くなる、今回はコンティニュー不可のガチイベントっぽいし……2人が居てくれたら、めっちゃ心強いし!」


暗い神殿の底で、人界の剣士、古の錬金術師、そして現代から来た少女による、偽りの歴史を塗り替えるための血盟が結ばれました。


その様子を髪の中から見守るチュンペーは、かつての敵と今の仲間たちの絆に、微かな希望を感じていました。


現在のステータス

• 名前:星凛愛ホシ・リア

• 状況:ハルド、アルメリアと正式に血盟を締結

• 装備:スマホ(蒼の宝珠インストール済み)

• 目的:アヴェントリアへ戻り、教会の目を盗んで勇者の足跡を辿る

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