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第24話:ターゲットは成金(セレブ)!?魔導博覧会で一発ブチかますんですけどぉ!

フィオちゃんとの約束、そしてラグとの取引。

孤児院プロジェクトを動かすには、ガチで「デカい金」と「バックアップ」が必要。


あたしは外縁区の路地裏、怪しさ満点の情報屋シェイドの元を訪ねた。


「おや……いらっしゃい。情報の対価は準備できてますかい?」


猫なで声で近づいてくるシェイドに、凛愛はギルドの端金を惜しげもなくポンっと放り出した。


「……賛同してくれそうな権力者、ねぇ。お嬢さん、お人好しにも程があるが……まあ、一人だけ『魔導狂い』の成金オークがいますよ」


シェイドが教えてくれたのは、商業区の実力者、大商人マルコ・グレディア。


「今度催される『魔導博覧会』。彼は無類の魔導器好きでね。目新しいデバイスには目が回るほど金をつぎ込む。彼の目を引けば……例えば、その手に持ってる板とかね。孤児院どころか、雑貨屋の開店資金も余裕でしょうね」


「えっ…?ヤバッ……タイミング、エグっ!……魔導博覧会……来たコレー!!」


凛愛は確信した。


この「スマホ」……もとい、エルドリンに魔力充電仕様に改造してもらったこのデバイス。この世界にはない「未知のテクノロジー」が、『魔導狂い』マルコの目に留まらないはずがない!


シェイドから「マルコ・グレディア」と「魔導博覧会」の情報を聞いた凛愛は、その足で魔導区にあるエルドリンの工房へ駆け込んだ。


「エルドリンさーん! ちょっと相談っていうか、ガチ案件なんですけど! これ、博覧会でマルコって大商人に売り込もうと思って……」


あたしがスマホを差し出すと、エルドリンさんは眼鏡をクイッと押し上げ、不敵な笑みを浮かべた。


「ホォ!……リアちゃん、なんてタイミングなんだい。実は君がいない間に解析が、かなり進んでいてね……結論から言おう。これ、吾輩の技術なら『量産』できる段階まで来ているんだよ!」


「ちょっ…えっ、マジですかッ!? 量産って……これと同じのが、いっぱい作れるってこと!?エルドリンさんガチ天才!」


「まあ、中身の複雑な術式(OS)までは再現できないがね。だが、光る板に指で触れて地図を表示させたり、簡易的な魔法の触媒にする機能だけに絞れば、この世界の素材で十分に製造可能だ……それでも、このアヴェントリアの歴史を塗り替える、未だかつて無い魔導器であることに変わりはないよ!」


エルドリンは、興奮気味に図面を広げた。


「いいかい、リアちゃん。これが世に出れば、冒険者の地図事情も、魔導師の触媒の常識もひっくり返る……マルコ・グレディアなら、このプロトタイプを見ただけで、鼻血を出して多額の融資を申し出てくるに違いない。やったね吾輩、歴史に名を刻んじゃうね!!」


あたしはスマホをぎゅっと握りしめた。

これがあれば、孤児院の設立資金どころか、あたしが夢に見た雑貨屋の開店資金も、一気に「詰み状態」から「逆転勝利」にいけるかもしれない!


『……フン、このバカ人間も運だけは一流だな……』


「やーっぱ、もってるよね?あたし、ツキまくりだよね! チュンペーのイケボで『バカ人間』って言われたら、やれる気しかしない!」


「……ああ、リアちゃん、その恍惚とした顔にならなくてイイよ……よし、博覧会用の『デモ機』と、吾輩の推薦状を準備しよう。マルコを驚かせて、たっぷり金貨を吐き出させようじゃないか!」


エルドリンのガチすぎるバックアップを受け、凛愛のプロジェクトは「慈善事業」から「巨大ビジネス」へと変貌を遂げようとしていた。


現在のステータス

名前:星凛愛ホシ・リア

レベル:5

状況:スマホの量産化に目処が立ち、博覧会への準備完了

協力者:エルドリン(共同?開発者・推薦人)

次の目標:魔導博覧会にて、大商人マルコから多額の融資を勝ち取る

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