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犯人探し  作者: ずかみん
24/26

じつは魔法が使えるんだ

 男達の情報は、メールで警察にわたした。


 全員逮捕されたみたいだ。テレビですごく騒がれていた。なんとか犠牲者のプライバシーは保たれたみたいで、それについてはほっとした。


 それでもう、【犯人探し】は、やめにした。こんどのことでよく分かった。

 悪意は、悪意を生むだけだ。


 真樹ちゃんが働く店は、おしゃれな駅前の通りで、カフェやスイーツの店が並んだ一画にある。生態系としては、裕福そうなお嬢様系の生物が、優勢な地位を示していた。

 擦り切れた制服を着て、化粧もしていないあたしは、駆逐されたげっ歯類みたいな感じだ。


『ねぇ、千夏。店の前で一時間もうろうろしていたら完全な不審者だ。もう、いいかげん覚悟決めたら?』


 通学カバンの中で、ケットシーの声がした。あたしはカバンから携帯を取り出した。


「わ、わかってるよ。もうちょっとだけ待って」


 あれから、真樹ちゃんは電話に出てくれない。

 だから、あたしは真樹ちゃんが働く店までやって来たのだ。


「ねぇ、ケットシーちょっと聞きたいんだけど」


『なに? 君のことなら、まだ通報はされてないみたいだよ』


「いや、そうじゃなくて、あの時のあれ、あれ、どうやってやったの?」


『お願いのこと?』


 ケットシーは、面白くもなさそうに鼻をほじっていた。ケットシーは猫なのに、ちゃんと五本の指があるのだ。


「そうよ、あれ、普通じゃないよ」


『誰にも言っちゃダメだよ』と前置きして、ケットシーは画面に顔を寄せた。


「うん、なに?」あたしは秘密が知りたくて、うずうずしていた。


『ぼくはね、じつは魔法が使えるんだ』


 真面目に聞いたあたしが、馬鹿だった。



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